1.アントロポゾフィー看護とは
アントロポゾフィー医学は、20世紀初頭にルドルフ・シュタイナー博士が創始したアントロポゾフィー(人智学)の考え方を基に、イタ・ベーグマン医師の協力を得て創始されました。その後ヨーロッパで発達したこの医学は、人間を体、魂、精神をもつ霊的な存在であるとの観点に立ち、自然科学的な考えかたと精神科学的な考え方の統合によって、単に肉体だけでなく、心魂や精神を持つ存在として人間を総合的にみて、従来の医療をさらに拡張した医療を提供しようとするものです。アントロポゾフィー看護は、このアントロポゾフィー医学を基にした看護です。より広い観点から病を持つ人々をみて、その人々をより理解し、その治癒力を最大限に高めるための看護をしていこうとするものです。
2.講座の目的
この講座はゲーテアヌム精神科学自由大学の医学部門の看護師部会の協力を得て、スイスで始まったアントロポゾフィー看護の基礎を学ぶ機会を日本で提供することを目的としています。講座では基本的に一期につき一週間単位の研修を通して、アントロポゾフィー看護の入門的な内容を学び、習得します。また将来的には、数期かけて必要な課程を全て受講し、各期の間に課された課題を実施・提出し、規定の評価を受けた後に、ゲーテアヌム精神科学自由大学看護師部会認定の修了証を取得することを目指しています。
3.講座の内容
1)
アントロポゾフィー医学・看護の観点からみた人間や病気の理解
2) アントロポゾフィー看護の観察法と技術の習得
3)
看護職自身の成長・発展
4)
治療を目指した共同体の編成に不可欠な職業的倫理の探求
この講座では、これらのために必要な様々な講義や実習を、アントロポゾフィー看護師や医師、薬剤師により実施します。一期ごとに、一つまたはそれ以上のアントロポゾフィー看護技術の習得が出来ていく構成になっています。
4. 講座の概要
次のページに記載しています。
5. 参考図書
「神智学」 ルドルフ・シュタイナー著 筑摩書房
6.
講師
Anne Joris(ゲーテアヌム精神科学自由大学医学部門看護部会 国際アントロポゾフィー看護 フォーラム委員)
Sacha Gloor (イタ・ヴェーグマンクリニック 看護師)
Harald
Matthes (内科 医師)
Arbert Schmidli (ヴェレダ 薬剤師)
通訳:浅田 豊 (オイリュトミー療法士 治療教育家)