1月のテーマは「女性のうつ」です。

ひめのともみクリニック 院長  姫野友美先生
に伺います。

先生にお会いする前、お写真を拝見したら、

何か美しくて近寄りがたい雰囲気が漂っていて、

もしや怖い先生かしら・・・と不安を抱きながら、姫野先生のクリニックに伺いました。

緊張しながらお会いし、いざ打ち合わせを始めると

姫野先生のお話(女性のうつについてのお話からメタボ対策まで)は

非常に幅広く、興味深く、「なるほど〜!」と聴き入っているうちに

ついつい私は席を立つことが出来ず、思わず長居をしてしまい・・・。

(姫野先生、ありがとうございました!)

それほど話題が豊富でいらっしゃった姫野先生。

とても落ち着いた雰囲気の中にバイタリティーを感じる方です。

番組では、女性はなぜ男性より「うつ」になりやすいのかなど、

興味深いお話を伺っています。



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09.1.4  「誰もがかかる’心の風邪’、うつ」

'09.1.11 「うつのサイン」

'09.1.18 「うつの予防法@」

'09.1.25 「うつの予防法A」




'09.1.4  「誰もがかかる’心の風邪’、うつ」


吹田)うつ病は誰にでも起こる病気なのですか?



姫野先生)

特別な人がなる病気ではありません。
精神的に弱い人がなる病気でもありません。
「心の風邪」と言われるぐらい誰もがかかりうる病気です。

私のクリニックには、30代、40代の女性の患者さんがよくいらっしゃいます。
現代女性は昔と違って人生の選択肢が豊富になりました。

しかしその為に、仕事と家庭の両立、核家族の中での子育てに伴うストレス、
キャリアアップなど仕事の量は増えるのに体力は落ちていき、
常にストレスを抱えていて、鬱になりやすいのです。




吹田)うつ病は、女性の方が男性よりなりやすいというのは本当ですか?


姫野先生)

女性の方が男性より2倍なりやすいという研究結果が出ています。

その理由のひとつには
脳の中の神経伝達物質セロトニンが関係しています。
セロトニンは気分を明るくしたり、興奮や不快感を鎮める働きがあります。
このセロトニンの分泌量が女性は男性より少ないのです。

さらに女性の場合、生理前にこのセロトニンの分泌量が減るので、
イライラしたり落ち込んだりする・・・、
ですから女性の方が男性よりうつになりやすいのです。




吹田)うつになりやすいタイプというのはあるのですか?


姫野先生)

▽仕事熱心でまじめ、責任感の強い人
・・・周りの信頼を裏切ってはいけないと頑張りすぎてしまう傾向がある。


▽人当たりが良くいつもニコニコしている人
・・・周りの人に気を使い、ノーと言えず、頑張りすぎてしまう傾向がある。


 うつは弱い人がなるのではなく、強すぎる人がなる病気なのです。




吹田)うつになる直接の原因は何ですか?


姫野先生)

ライフイベント、つまり生活環境の大きな変化です。
例えば、失恋や失業、離婚などの喪失体験。
反対に結婚や出産、昇進など、嬉しい出来事も、
生活リズムや人間関係が大きく変わり、ストレスとなり、
うつの原因になることがあります。

このように、何がきっかけで起こるかわかりませんが、
とにかく、うつうつとした気分にとらわれたら、少し休むことが重要です。





'09.1.11放送 「うつのサイン」




吹田)
かかっていることに気が付いていない場合もある「うつ」。
今朝は、隠れた「うつのサイン」について伺います。
女性向けに2つのケースで見ていきます。
「働く女性」のケースと「主婦」のケースです。
まず「働く女性」によく見られる「うつのサイン」はありますか?



姫野先生)  いくつかあります。



・朝、化粧をするのが面倒になる

・洋服や髪型など身だしなみに気を使わなくなった

・ランチを食べる気がしない

・休日に友人と遊んだり、好きなショッピングをしてもつまらない

・とにかくイライラする

・ちょっとしたことで涙が出る        





吹田)主婦の方のケースで、よく見られる「うつのサイン」は何ですか?


姫野先生)こちらもいくつかあります。


・朝、家族よりも遅くまで寝ていることが多くなった

・以前は、午前中まで片づけていた家事が夕方までかかる

・夕食のメニューが決められない

・スーパーで何を買ってよいかわからない

・近所の人が集まっていると悪口を言われているような気持ちになる

・自分はダメな母親、妻だと自分を責める      




吹田)こうした「うつのサイン」、誰しも落ち込んだり、
   イライラすることはあると思いますが、
   医師の診察を受けるかどうかの判断の見極めはどうすればよいですか?



姫野先生)

こうしたサイン(症状)が複数あり、2週間以上続いて、
生活に支障を来している場合は
専門の医師の診察を受けることをお勧めします。






'09.1.18放送 「うつの予防@」



吹田)姫野先生は、うつ病の予防について、
    「3つのメイク」というものを勧めていらっしゃいますね。


姫野先生)

うつ病にならない為にはストレスと上手につき合うことが大切です。
このストレスに負けない強い心と体を作る為に、
「メンタルメイク」「ボディメイク」「エネルギーメイク」の
3つのメイクを勧めています。
このメイクを心がければうつ病にかかるリスクもぐっと減ります。




吹田)この3つの中でも特に大切なのが「ボディメイク」ということですが、
   ストレスに強い体を作るにはどうすればよいのでしょうか?


姫野先生)

まず重要なのは「食事」です。
実際に、過激なダイエットや偏った食事内容が原因で栄養不足になり
精神のバランスを崩し、うつ病になる患者さんがいます。
まずバランスの良い食事、炭水化物、タンパク質、ビタミンなどの栄養を
しっかり摂ることです。




吹田)栄養不足もうつ病の原因になるのですか・・・、
    特に重要な栄養素はありますか?


姫野先生)

タンパク質です。
実は意欲や明るい気分を生み出す脳の中の神経伝達物質の原料は
アミノ酸で構成されたタンパク質なのです。
ですからうつ病予防にはこのアミノ酸を積極的に摂ることが必要なのです。
つまり肉や魚、卵、大豆食品などをしっかり食べることです。




吹田)この他にもうつ病予防の為に重要な栄養素はありますか?


姫野先生)

炭水化物です。脳は炭水化物が分解されてできたブドウ糖だけを
エネルギーにしているからです。
ところがブドウ糖が多くなり過ぎると血糖値がぐっと上がります。
それを下げるために膵臓からインシュリンホルモンが沢山出て、
その反動で急激に血糖値が低下し、低血糖になります。
甘いものを頻繁に食べ過ぎると血糖値が急激に上下し
眠気や疲れやすさをを伴い、ひどくなると、気分の落ち込み、情緒不安、
うつに陥る危険性があります。
疲れやすい人は甘いものを摂りすぎている傾向があります。




吹田)この他にもうつ病予防の為に重要な栄養素はありますか?


姫野先生)

鉄分です。女性は生理や出産、ダイエットなどで不足しがちですが、
鉄分が減るとうつ状態になるリスクが高くなります。

鉄は体内だけでなく脳にも酸素を運んでいます。
鉄が減ると脳が酸素不足になり、脳の中の神経伝達が上手くいかなくなり、
これが長く続くと、疲労感やイライラがつのり、
鬱状態につながることがあります。
食事でレバーなど鉄分を摂るよう心掛けて下さい。




吹田)運動はどうですか?


姫野先生)
適度な運動は明るい気分にさせる脳の中の神経神経伝達物質セロトニンを
増やす働きがありますので心がけて下さい。




Cheer for Ladies

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Cheer for Ladies  Inter FM 76.1MHz (日曜 午前6:30〜7:00)
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        このコーナーは、女性ドクターに伺う女性の為の医学講座です。