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電光一閃!!スイカを放り投げるや、中に丸めて隠されていたウルミ刀をオテーナンは握っています。
あっという間に周りを囲んでいた家来を切り倒すと、ケーラッパンは驚いて、叫びあげました。
「はやくそのにせ坊主とオテーナンを捕まえろ!!」
チャーッパンはすばやく斬られた兵隊から剣を奪い、二人で千人の兵隊を相手に大乱闘を始めました。
縦横無尽に飛び回り、斬りまくっていましたが、さすがに敵の数が多すぎます。
次第に力も果ててきて、ついにチャーッパンは左肩を切りつけられてしまいました。
流血が進むたびに気が遠のいていき、もはや最期と思ったときです。
要塞の外から鬨の声が聞こえたかと思うと、外から城門は破られ、
カタッタナードゥの軍団が一斉に乗り込んでまいりました。
その光景を見た二人は一気に勇気と力を盛り返し、戦い続けました。
ワイナード軍がいよいよ劣勢になりつつあったとき、ケーラッパンは一人、奥へと逃げていきます。
後を追って、オテーナンは城主一人めがけて飛んで行きます。
そしてついに、一対一の対決のときとなりました。
同じ師匠から学んだ達人とは言えども、パイヤンナータン チンダンを破ったオテーナンの前には悲しいかな。ケーラッパンの首は体から間もなく切り離されました。
戦争を勝利に終え、歓声を上げるカタッタナードゥ軍。
切られた肩を治療しながら、オテーナンはチャーッパンを抱きしめて言いました。
「ありがとう、友よ。お前がいなかったら今頃、俺の命は無かったよ。」
チャーッパンはおどけて答えました。「これがチャーッパンスワミの慈悲であーる。」
「新たなる闘い」
ローカナルカーブ寺院の祭礼の日となりました。
その日は村中で寺院を花で飾りつけ、色鮮やかなテントを張って、女神をお祝いします。
オテーナンの組は西側を飾り付ける担当だったので、チャーッパンの知識を元に、オテーナンは村人に指示を出して、監督をし、西側の飾りつけはとてもきれいに仕上がり村人たちは褒め称えました。
早速お祭は始まり、音楽が鳴り響き、象が沢山いて、これまたらっぱのような声を上げてとてもにぎやかです。幸運のお守りである象の尻尾の毛を取ろうと子供たちや乞食が沢山むらがっていて、遊んでいます。
一生懸命はたらいている、村人や演奏隊を応援しながら、オテーナンは群集を縫って走り回っています。
そのオテーナンの後を追いかけて子供たちははしゃいでいます。
オテーナンは疲れたので、西側の天蓋の下で、仲間のパイヤンピッリ チャンドゥ師とチャーッパン等と休んでいました。
すると、突然 天蓋の中に30人ほどのいかつい男たちがドカドカと踏みこんできました。
一党の首領の名はカティルール グリッカル。
花崗岩のように真っ黒く、背丈は並だが頑丈で分厚い胸板と腕、
その当時 国中で最も有名で優れたカラリパヤットの使い手です。
後ろに連なる面々もパントゥーンカル エンマン、チェンバッド チューンドゥ、
カルヴァンチェーリ エンマンといった有名な首領たちと彼らの弟子たちです。
彼らはいずれも一流の使い手で、先祖代々からのオテーナンの宿敵でした。
村の剣士階級の男たちはこの様子を見て震え上がって青くなって平伏してしまいます。
チャーッパンは臆することなく立ちあがって甘く香る花びらをかけて彼らを祝福しました。
グリッカルは口を開きました。「何だ?貴様は俺たちを祝福して神にでもなったつもりか?」
チャンドゥ師はいいました。「ここに来てくださったあなた方を神様のように祝福するのですよ。」
グリッカルはその言葉には一つも耳を貸さずに、天蓋を見上げると馬鹿にして鼻で笑いました。
その失礼な様子を見てチャンドゥ師は詰め寄ります。
「何が言いたいのだ。バドラカーリ女神を祭るこの日この場所でオテーナンと決闘の誓いを立てたいというのか?このバチ当たりめ!・・・・カタッタナードゥではカティルール村の男を男らしくない女のような奴とこれから呼ぶだろう。」
グリッカルは「俺様はそんな考えはもう村に預けてきたのだ。カティルール村一番の男がそう呼ばれるなら、カタッタナードゥ村の男もうちではそう呼ぶことになるだろう。」
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