能楽:東北の軒端の梅の一節に[この寺いまだに上東門院の御時、御堂の関白この門前を通り給ひしが・・・・・]と梅の霊(和泉式部)が上東門院に仕えていた時の梅について語り謡いて舞う。(上記関白は藤原道長、御堂は常行三味堂)

藤原道長創建の法成寺は京都御苑の東面に当たる現在の上京区北之辺町鴨沂高校グランド塀沿に法成寺址史跡碑がある。一条天皇の中宮で藤原道長の娘である彰子の求めにより長元3年(1030)に法成寺境内東北面に東北院と呼ばれる常行三味堂*が建立され上東門院彰子に仕える和泉式部は後に東北院が与えられ自ら梅の木を植え「軒端の梅」と名付け眺め愛でたと云われている。
*{常行三味堂:天台宗における四種三の行うち常行三味の行を行う仏堂}。
法成寺は度々の火災、兵火で衰微したが永禄2年(1559)に再興され江戸時代元禄5年(1692)の大火で焼失してしまう。しかし、上東門院ゆかりの東北院のみは京都左京区浄土寺真如町に独立した寺院として現存している。


| BACK |