マーフィーズセッション日記                                Home                                                                                                         2010年                  2011年  2009年 2008年 
22 Dec 2010
やっぱり今年最後のセッションは大賑わいだ
   
   アイルランドメイヨー県アキル島東南部の海岸にある古代の「砦(Fort)」跡といわれているところ。
参加メンバー:
あつこ(fiddle)、Flore(fiddle)、あっしー(guitar, pipes, whistle)、はるみ(concertina)、和美(concertina)、
北村(flute, mandolin)、マチュー(concertina)
6時過ぎに行って北村さんと明日のライブの最終打ち合わせをマーフィーズの別室でする。曲と曲のつなぎの部分が不安である。また、今回気づいたことだが、ゆっくりめのエアーなどの曲のほうが弾きにくい。勝手に変な風に覚えていてその通りに弾くと一拍飛ばしたりするのである。そのうちに和美さんもやってきて北村さんと練習を始めた。
セッション部屋に戻ってひとりで練習しようかと思っていたら、あっしーさんが来た。はるみさんも来るらしい。Floreさんもあつこさんも来るであろうから今日はメンバー的には完璧となるだろう。
定刻過ぎにはほとんどのメンバーがやってきた。"Haunted House", "My Darling Asleep", "Club Ceili"とあともう一曲をする。私の山の会のメンバーであるSさん一家3人、Mさん、それに上海から来て中国語の先生をしているLさんがお客で来てくれました。先日金剛山頂で山の会の若いメンバーのために結婚祝賀パーティーをひらいたときに、余興でちょっとアイリッシュをやったので、Lさんが呼びかけて本物のセッションを聴きに来てくださったのである。謝謝。Lさんははるみさんのコンサーティ-ナがすごくきれいな音がすると言っていました。やっぱりDipperは違いますね。和さんがBobby Caseyのシリーズを弾く。私の知っているBobby Caseyとは全然違うので聴かせていただく。あつこさんが、"Piper's Despair", "Nine Points of Rowgary", "Enchanted Lady"を弾く。その曲何と聞くと、いつも弾いてる曲とのこと。物覚えが悪くて相すみません。再び和さんが何だかわからない聞いたことのない曲セットをする。何それと問えば、「北の曲」とのこと。スカンジナビアあたりの曲でしょうか。"Cat Rambles to the Child's Saucepan (猫がぶらぶら(忍び足で)と子どもにつくった食べ物の入っている片手なべのほうにむかっていく)"というユーモラスな曲を誰かがする。再びあつこさんが"Green Fields of Glentown", "Rip the Calico"をする。このあとあっしー君がパイプスをとりだしたので、山の友人たちに「この楽器はなかなか見ることも聴くこともできないのでしゃべるのやめて注目したほうがよいよ」と言いに行く。イーリアンパイプスというのは非常に体力を消耗するようで、ひとしきり演奏するとあっしー君はヘロヘロになっていた。このあと、Floreさんのタラ・ケーリーバンドセットと、Kirlush Polka を含むセットが行われてあっという間に定時となった。
明日のライブははたしてうまくいくでしょうか。今年はこれにてセッションはおしまいです。ミュージシャンの方々、マーフィーズのスタッフのメンバー、来てくださったお客様、本ホームページの愛読者の方々有難うございました。また来年お会いいたしましょう。

[写真の説明]
アイルランドには古代の砦(Fort)跡と称されるところが、海辺のちょっとした平地にたくさんあります。たいていは切り立った崖のうえの平地です。典型的なのはアラン諸島にあるダン・エンガスという遺跡です。とうてい崖はよじ登れないようなところが多いのでそんなところに砦を築いても敵は絶対に海からは攻撃できません。常識的には砂浜に上陸することでしょう。近世の英国軍の砦跡も海辺に存在しますがこちらのほうは海岸砲を設置したりするためのものです。紀元前1500年くらい前の砦がなぜ海辺のがけっぷちにつくられたのか私にとって長年の疑問でした。このたび、夏にアキル島に滞在して「考古学センター」(といっても小さな木造の小屋のようなところ)にふらっと行ったらびっくりされましたが(田舎の人は異邦人がイキナリ入ってくるとビビるのです)、ちょうど今夜コーネル大学で学位をとった女の子の講演がここであり、学位論文はこの島の古代の砦跡の調査なので聴きに来なさいと言われ行きました。
彼女は砦跡の土壌を調べまくって元素の分布図を作成し、リンの多いスポットがどの砦跡にもあることを確認し、そのことにより一定期間(1000年くらいの間)そこに人が居たことがわかったと言いました。リンの分布が多いということは、そこで動物を調理したり、ゴミ捨て場やトイレとして使用された期間が長く続いたということです。「なんで海の崖の上に砦があるんでっか。おかしいやんか。」という私の質問に対しては、「古代のいわゆる砦は近世のような戦闘用のものではないと考えられます。海を行く船の見張り小屋であったかもしれないし、灯台だったかもしれない。また、なにかそこにここはオレ等の縄張りやぞという印をたてて守っていたのかも知れません。」と答えてくれました。ヨーロッパの古代世界を描いた映画の中ではよく海岸の岬などに巨大な部族の象徴のようなものが建てられていることがありますが、あれのことかと納得しました。

8 Dec 2010
LIVE練習のためのセッション
参加メンバー:
北村(flute)、マチュー(concertina)
実は前回のセッションで北村さんから12/23に京橋イタリアレストラン「あんとてん」でLIVEをしないかというお誘いがあり、若干躊躇したものの、最近は山の会や英会話教室のNOVAのパーティーなどで弾いているのでなんとかなるのではないかとお引き受けした。実は和さんも北村さんと12/25に同所でライブ(ダンスも)をするのです。それで、この間北村さんとはお互いのレパートリーリストをメールで開示し、今日は早めに来て出し物について打ち合わせをすることになっていた。あらかじめ、流れの組み立ては北村さんが決めてくださっていたのでプランニングはスムーズに進行した。大体まとまったところでセッション開始の8時になったが、だれもやってこない。あつこさんはオーケストラの本番の日なので欠席、Floreさんはルナサのライブがあるので欠席。その他のメンバーもルナサに流れたのかやってこない。それじゃ、ライブに向けた練習をやりましょうかということになり、さっき決めたプログラムに従って演奏していくことにした。通常のセッションに比べて、なんだかんだ言いながらチェックしていくのでセッションとしての流れはよくないのだが、2人でやっているとお客さんも可哀そうとおもうのかけっこう拍手してくださる。こんなんで拍手もらっていいのかしらんと思う。

ちなみにプログラムはおよそ以下のようになっています。
1)マン島のエアー 2)Jig渋い系 Lilting Banshee, Christy Barry#1&2 3)Hornpipe Boy's of Bluehill, Off to California 4)ワルツ Cecilia's Waltz, 清しこの夜 5)リール Trip to Durrow, Virginia 6)一般に知られている曲 Last rose of summer, Water is wide 7)ポルカ渋い系 3曲 8)ジグ Pride of the west, Hardimann the Fiddler 9)リール Teetotaller, Earl's Chair 10)Scaborough Fair とあと1曲 11)テンポ変化させるHaste to the wedding 12)オカロラン Si beg si more, Planxy Ervin 13)Over the moore to Maggie, Christmas eve

久しぶりにFloreさんの会社のチョイ(かなり)悪のおっちゃんが外人の女の子を連れて現れ、バーマンのスティーヴに例によって「どや、この娘美人やろ」とかなんとか自慢していたがすぐ帰ってしまった。

セッションが終盤近くなるとお客さんが増えてきた。10時半になって帰り支度を始めると、ルナサのライブが終わってからやってきた(こういうお客で店が一杯になったのだろう)という紳士が話に来た。最近はあまり演奏していないが、ハンマーダルシマで昔はアイリッシュをやっていたと言われる。これから一緒にやりませんかと言おうとしたが、ハンマーダルシマを持ってくるのは大変だし、調弦に30分以上かかるということなのでお誘いはしなかった。札幌のHard to Find のダルシマ奏者の小松崎さんはよく知っているメル友ということだった。この方のお連れの人も昔はアイリッシュをよくやられていたらしい。日本が景気のよかった時にはアイリッシュはよくはやっており、宗右衛門町にも大きなアイリッシュパブがあった。そのような時期に活躍されていたのであろう。
次回は今年最後のセッションです。皆さん来てよね。
24 Nov 2010
大丈夫か?アイルランドの経済は
参加メンバー:
あつこ(fiddle)、北村(flute)、和美(concertina)、マチュー(concertina)
6時半にもう和美さんがやってきた。隣の部屋で練習するとのこと。そのうちに久しぶりに北村さんもやってきて和美さんのほうに行ってしまった。練習すると言う割にはいやに静かである。
いつものようにマーフィーズビールをちびちびやりながらハム/チーズサンドイッチを食ってくつろいでいるとあつこさんがやってきた。先日家の近所のホールであつこさんの生徒さん達の発表会(笠村教室第12回発表会)があり司会をおおせつかった。プログラムは21題もありほとんどはクラシックのバイオリンの演奏で、曲のタイトル名を読み上げるのに舌を噛みそうになるので緊張した。アイリッシュフィドルも2題あった。あつこさんがピアノ伴奏するのは初めて拝見させていただいた。ピアノも弾けるのですねえ。
そのうちに和さんと北村さんがこちらにやってきた。どうもどこかでやるライブの打ち合わせをしていたらしい。Floreさんからメールが入り今日は来られないとのこと。本日はこの4人になりそうな雰囲気である。
"Coming of Spring"が完璧に弾けるようになったので披露する。和さんに楽譜をあげて仲間にひきこむ。このあと、"Gregg's Pipes", "Farrel O'garra"などをする。何年もコンサーティーナを弾いているが後者はかなり弾きにくい。「まだよう弾かんの?」とかいう声が聞こえてきそうである。
"Flowers of Burren"
も最近毎回弾いている曲です。北村さんに楽譜をあげました。西アイルランドのクレアにバレン高原という石灰岩でできた広大な地域があり、そこはいろいろな珍しい草花の宝庫であるということは案外知られていないようです。石器時代の遺跡(一見すると小石が少し積み上がっているだけ。庭の置物のような小さなドルメンが唯一のそれらしいもの)が点在する荒涼としたところで、2008年に私が5月の初めに車で訪れた時には雨が降っていてどうしょうもなく淋しいところでした(もうはやいとこ街に出て人に会いたいと心底思ってひたすら車をぶっ飛ばした)。しかし岩の間に小さな花が咲いていたのには心がなごみました。、6-7月にはきっともっといっぱい咲くのでしょう。
北村さんのポルカセットのあと、定番の"Christmas Eve", "Teetotaller", "Virginia"などをする。Virginiaの出だしの最初の音を間違って覚えていたので他の人を"Cooley's"に導いてしまい中断後やりなおす羽目になりました。申し訳ありません、以後は気をつけます。"Farewell to Erin", "Paddy Fany's", "Crook Road to Dublin"など終盤になるにつれ、私の苦手なチューンや知らないチューンとなりセッションは終わった。
10 Nov 2010
もう11月ですねセッション
参加メンバー:
Flore(fiddle)、あつこ(fiddle)、マチュー(concertina)
本日は前回よりもさらにメンバーが減ってしまいました。これも不景気の影響でしょうかね?なんかジリ貧の様相になってきました。音楽なんかやってるどころじゃないというのはあまりにも淋しいじゃないですか。大阪でのセッションを継続していくために皆様方の賑々しいご参加をお願いいたします。今回は3人だけでしたがみんな10年以上やっているので出し物にはことかかず、ちゃんと10時半まで演奏しました。2人になったりするとちょっとつらいかもしれません。
"Coming of Spring"から始める。これは以前ちょっと弾いたことがあってすっかり忘れてしまっていたのだが、Comhaltasの日替わりビデオクリップでケーリーバンドがやっているのを聴き思い出したものです。個人的には大好きなJigです。Floreさんは例によってTulla ケーリーバンドのセットをどんどん繰り出してくる。 "Cooley's", "Bucks of Orlanmore"などけっこう根性入れて弾かなあかんチューンが早めに出てくる。私は息抜きに "Flowers of Burren"などのメロウなジグをする。このジグはみなさんあまりご存知ないが、現地では結構演奏されているのでありまするよ。"Rose in the Heather", "Banker Hill", "Jullia Dellaney", "Daisy Hill", "Jackie Coleman", "Scatter the Mud"などいくらでもチューンはでてくる。今日は3人やけどノッテいるのであります。"Over the Moore to Maggie", "Virginia", "Sally Garden", "O'Doud's No.9"をやり、再び,Tulla ケーリーバンドのセットに入る。 "Concertina Reel", "Imerda Roland"", "Duke of Leinster"である。さいごはホーンパイプを2曲("Boys of Bluehill", "Cronin's")やり、ポルカをまわして終わった。
27 Oct 2010
ハロウイン前のセッション
参加メンバー:
Flore(fiddle)、あつこ(fiddle)、和美(concertina)、マチュー(concertina)
10月23日(土)に京都フィールドにLISAさんとノエルさんが来て、あっしー/はるみ、和美、ピーター、マチューなどと一緒にセッションを」しました。私は10時半に終電で大阪まで帰りましたが、なんと夜中の2時までやっていたそうです。本日のマーフィーズは参加者が少なく、練習会的なセッションになりました。新人がなかなか居ついてくれないところに問題がありますな。アイリッシュパブは昨今あちこちにできているのに、アイリッシュミュージックのほうはいまいちはやっていないのはどういうわけでありましょうか。土曜の朝の「知っとこ」という番組の中で海外の街を紹介したり、新婚さんの家の朝ごはんの紹介とかのときには、そこがアイルランドでなくてもアイリッシュミュージックをバックに流しているのですが。
和美さんの好きなディンプナのセットをする。あつこさんも練習したらしく、譜面を持っている。このあと、"Green Mountain", "Maid Behind the Bar", "Wise Maid"などをやったが、最初に "Green Mountain"をやったので次の曲のときにそれが混ざってしまった。"Jenny's Chicken", "Julia Delanney", "Road to Cashel"などあつこチューンが続く。ハロウインが近いので"Haunted House"をするが途中からGからAに転調するというイジワルをだれかがやり、Gでしか弾けない私は沈没した。最後は"Tuttle Reel", "Chicago Reel"などをやって本日は早めに終わった。
13 Oct 2010
スティーヴの復帰

アキル島キール村とビーチ
参加メンバー:
Flore(fiddle)、あつこ(fiddle)、むーみん(fiddle)、マチュー(concertina)
前回はバーマンのスティーヴがおらず、マキさんに聞くと「ちょっと調子が悪いから休んでいる。」ということだった。今日は居たので「ひさしぶりやなあ」と言ったら、3週間休んでいて、今日はじめて出てきた。ということだった。サッカーの試合中にだれかの肘が下腹部に当たり、痛いのをがまんしていたらどんどん腫れてきて医者に行ったら腹腔内に内出血していて手術の必要があると言われた。それで腹切って手術したので今まで休んでいたとのことだった。後遺症はのこらないとのことで安心しているけれども、なんかの拍子にまだちょっと痛いと言っていた。ドアの外には車いすが置いてあり、耐えられなくなったらこれを使って帰るつもりであろう。まあ、結構元気そうなので大丈夫のようだった。「イングランドやアイルランドのサッカーはけっこう当たりがキビシイね。オレらもそんな試合をしてたから。何がどうなったかほとんど覚えていない。」
セッションは最初、あつこさんと二人だけでした。ボチボチやっているとFloreさんが来ました。私はアイルランドで子供が練習するポルカセットをやってみました(Tom McGowan's, Jimmy Doyles, Kerry Polka, I have a Bonnet)。これらに"Tripping to the Well"を加えたポルカを私はアキル島でジャッキー・マッカーシーに習ったのです。
これらは子供が最初に覚えるチューンに属しているのでやや単調であったかもしれません。ついでにミホール・オライリーに習った"Pride of the west", "Hardiman the Fiddler"をしました。ミホールはABC表記の手書きのスコアをたくさんくれましたが、タイトルがゲール語のものが多くまだ全部チェックできていません。
このあとは、いつもの"Sligo Maid", "Eearl's Chair", "Silver Spear", "Jackie Coleman"などをやりました。ムーミンさんが週末にフィールドでライブを予定していて、その練習をしているというので、それを聴こうじゃないのということになりました。ストラスペイ(Strathspey)という珍しいジャンルのセットを聴かせていただきました。スコットランドオリジンかな?あつこさんが、"Four Mile Stone", "Sweetheart reel", "Morning Dew", などをやり、私が久しぶりに、"Scully Casey", "Eavesdropper", "Tobin's"などをやりました。Floreさんは4曲からなるスライドセットをしました。さいごは"Lucy Campbell"
で締めました。
ノエルさんに教えてもらったゲール語一口メモ③:・ディアーグリッジ(Hellow)、・ケイヒーウイルトウー(How are you?)、・トーメイエギイレン ア ピュンタ(I want a pint.)、・スローンガフォーイ(Good bye for now)、ゴーラミールマガハト(Thank you very much)。このくらいの初歩ゲール語ならバーマンのスティーヴにも十分通じます。いちど話しかけてみてください。
ついでながら、LISA/ノエルのカップルは、10月23日(土)の京都フィールドのセッションに来られます。ゲール語を勉強したい人はご参加ください。ノエルさんはゲール語中学校の校長先生です。コンサーティーナの奏者でもあり、Lachelの楽器を持っています。
22 Sep 2010
久しぶりの大セッション
参加メンバー:
Flore(fiddle)、あつこ(fiddle)、むーみん(fiddle)、もえす(low whistle)、
あっしー(guitar, pipes, whistle)、はるみ(concertina)、マチュー(concertina)、悠(見学)
今日は沢山メンバーが集まったなあ。とりわけ、あっしー/はるみは5月以来でした。あっしーさんは以前にアキル島のスコイル・アクラ(当時は2週間やっていた)に参加したことがあるとのことでセッションの始まる前に、いろいろアキルの話がはずみました。見学の悠さんも来ました。来月から水曜日がお休みの日になるので楽器(ギター)は持ってきやすくなりますとのことでした。期待してます。
"Maid on the Green", "The Cow that Ate Blanket"など聴いたことのない曲が始まる。もえすさんがエニスのパブでやっていたというセット、"Gold Ring", "Eavesdropper"を披露する。この組み合わせは珍しい。ケビン・バークは"Scully Casey"のつぎに "Eavesdropper"をやっている。"Maid Behind the Bar", "Wise Maid"などをする。今日はバーマンのスティーヴの姿がない。調子が悪いからお休みとのことでした。お大事に。
ノエルさんに教えてもらったゲール語一口メモ②:
"Pipe on the Hob"というチューンがありますね。hobというのは英語ではナベなどを載せるためにある暖炉内の横棚のことを指します。直訳すると、煙草のパイプまたは楽器のイーリアンパイプスを暖炉で焙っているということになります。何か変で納得がいきません。以前セッションに来ていた、この曲の好きなニュージーランド人のマーチンさんに「どういうことか?」と聞いたら、「昔のことやからいろいろあるんちがうん。」と逃げられてしまいました。以来、このチューンは弾くけれども題名の意味については不明でずっと引っかかっていました。今回LISA/ノエルのアキル島のおうちで暖炉の火にあたっているとふとこのことを思い出したので、意味をゲール語の先生のノエルさんに聞きました。いわく:まず、結論から言うとこれは(パイパーの)ニックネームである。hobというのはゲール語で火をあらわす(暖炉に限らない)。pipeというのは似た発音のゲール語ではバッタ(grasshopper)のことである。すなわち「飛んで火に入るバッタ」のことで、バッタは燃えてジジジ~という音をだす。これがパイプスのドローンの音に似ている。したがってまとめると、Pipe on the Hobというのはゲール語からの誤訳であって、飛んで火に入るバッタが燃えるような音をいつも出しているある特定のパイパーを揶揄したニックネームなのである。前回も述べたように、西アイルランドではゲール語と英語が複雑に入り混じっているのです。納得。
"Jenny Comes to Charlie", "Teetotaller"などをする。"Green Field of America", "Lucy Campbel", "Virginia", "Cameronian"などをやり、最後は "Ships are Sailing"などのリールをまわして終わった。
8 Sep 2010
もえすの愛蘭土旅行
参加メンバー:
Flore(fiddle)、あつこ(fiddle)、いとう(whistle)、もえす(low whistle)、
たかほ(guitar)、マチュー(concertina)、見学の男性1名(fiddleとのこと)
もえすさんが帰国後初めて参加してくれました。紀行文は彼女のブログにアップされていますが、いろいろ波乱万丈なことがあったようです。きっと忘れがたいアイルランド旅行になったことと思います。彼女はアキル島に立ち寄った後、東クレアのFeakleで行われたフェスティバルに参加してシャン・ノースのレッスンを受けているので、ちょっとやってくれといったら、「まだだめ」と断られました。そのうちにやっていただけることでしょう。期待しています。エニスで彼女はCusty の店に寄った後「Brogan's」パブでのセッションに参加していますが、私も2008年にエニスに行ったときはCusty'sで紹介してもらってBrogan'sのセッションに参加しました。なつかしいですね。
ケアドさんは仕事が今月から忙しくなるとのことで本日は欠席でしたが、久しぶりにあつこさんやたかほが来ました。それに、ずっと以前に来たことがあるという、ホイッスル吹きのいとうさんが来られました。いとうさんはなかなかの名手で、"Jackie Colemann's ", "Lucy Campbel", "Bucks of Orlanmore"などをやっていただきました。うしろのふたつはよく似ているので混ざってしまったひともいました。私は"Pride of the west", "Hardiman the Fiddler"をしました。前回よりもうまくできたと思います。
LISAさんの連れ合いのゲール語学校の校長先生のノエルさんに教えてもらったゲール
語一口メモ①:

プディングというと普通はいわゆるプリンのようなスイーツか少なくともやわらかい食べ物のことですが、アイルランドではソーセージのことを言います。ゲール語でプディングとは "gut(消化管)"のことを指すので腸詰のことをプディングというのです。白と黒のプディングがあり、黒のほうには豚の血が混ぜてあります。ウエストコークの特産品ですが、朝食にフルアイリッシュブレックファストを注文すると必ず出てきます。ちなみに、ダブリン空港内の免税店で買ったものでも日本入国検疫チェックで申告したり、見つかったりすると口蹄疫等の防止のため必ず没収になります(すべての国のハム、ソーセージも同様です)。飛行機の中や、空港の中で「ハム、ソーセージを持っている人は申告してください」と、何やら申告したらOKのようなニュアンスのアナウンスが繰り返されますがだまされてはいけません。全部没収間違いなし。
セッションのほうは、"Rambling Pitchfork", "Rip the Calico", "Knotted Cord", "Farewell to Erin"などをやりました。"Tea(Tee) Totaller", "Otter's Holt"もやりました。アキルでミホールは「オレは"Coffee Totaller"や」と言っておりました。

25 Aug 2010
フィドルの多い日
参加メンバー:
ケアド(flute)、Flore(fiddle)、しおみ(fiddle)、わたなべ(fiddle)、
おかもと(fiddle)、マチュー(concertina)、悠(見学)
セッションスタート時には、ケアドさんと私しかいなかったので、とりあえずポルカでもやりましょうかとぼちぼちやっていたら、前回に引き続いて悠さんが見学にやってきた。まだCCEの教則CDのコピーはできておりません。「ふたりではちょっときついですね」とケアドさんと言っていたらしばらくして、ニューフェースの方々が次々と来られました。しおみさん、わたなべさん、それに音大出身のおかもとさんとフィドラーの方々ばかりでした。私はアキルでミホール(Micheal O'Raghallaigh:ミホール・オライリー、スペルと発音は全く違うがゲール語と英語が入り混じる西アイルランドでは気にしてはいけない)に教えてもらった、"Pride of the west", "Hardiman the Fiddler"をする。ミホールはレッスンのときには向こうのほうからでも私の指の動きをよく見ていて、「そこはこういうフィンガリングにすると無理なく弾けるのや」と細かい指示をよく与えてくれた。ミホールは皮肉屋で、一見愛想がわるく傲慢そうにみえる。いわゆる"short talk (世間話)"は嫌いなようであり、彼の10年前のfirst album のタイトルのように"nervous man"ではないかと思える。「先生はCDのタイトル通りnervous man でっか?」とつい口が滑って言ってしまったが、「No」ということで、もうちょっとつきあえば彼のよさはもっとわかると思いました。休憩時間にはコンサーティーナの修理屋になって、生徒のコンサーティーナを一生懸命修理してくれていました。「コンサーティーナが鳴らなくなったり鳴りっぱなしになったりすることはしょっちゅうおこるので、コンサーティーナ弾きにとって自分の楽器をちょこっと治せることは必須である。」と言っていました。「そのとおりや、オレなんかリペアセットを持ち歩いていて二十数回(a couple of dozens)修理した。」と言ったら、横に座っていたブリストルから来た英国人のフィルが「オレなんか47回修理した。」と威張っていた。アキルでの学習発表会で仮設ステージに登るときに、ミホールがイキナリ「何やるんやったか忘れた」, というので、「センセ、"Pride of the west", "Hardiman the Fiddler"それに"Britches full of Stiches(アイルランドではGバージョン)"ですがな」" と言ったら、"Oh, Matsu Good man"と言っていた。このとき私はnervous man でありました。ちなみに、"Pride of the west"はミホールの4月発売最新CD「Comb Your Hair and Curl It」のなかの12トラックめに収録されています。おもしろいことに、ミホールは我々に教えてくれた通りに演奏していますが、共演者のフルートとフィドルは微妙に異なるメロディーラインを奏でていてアンサンブルパフォーマンスになっています。"Kid on the Mountain", "Morning dew", "Tarborton", "Sailor's bonnet" など今日は比較的ポピュラーなチューンが多い。 そういえば、ジャッキーに"I have a Bonnet"というポルカを教えてもらったので次回披露します。ジャッキーはこのほか、"Tom McGowan's", "Jimmy Doyle's Polka", "Kerry Polka(Egan's)"などのポルカを教えてくれました。 "Sailor's bonnet""Hunter's House", "Foxhunter's Reel", "Old Copper Plate"などが続く。おかもとさんが"Father O'Flyn", "Irish Washwerwoman"などをやり、フィドル+αセッションが終わりました。
11 Aug 2010
アイルランドは涼し(寒)かった
参加メンバー:
ケアド(flute)、Flore(fiddle)、
マチュー(concertina)、悠(見学)
せっかくアイルランドのお土産の、Butler'sのチョコレート詰め合わせを持って行ったのにケアドさんとFloreさんしか来なかった。お盆休みに入るというタイミングのせいかもしれない。バーマンの2人とマキさんはもちろん、店のお客さんの女の子を中心に配って回った。アイルランドの最高気温は大体18℃くらいであり、夜は冷え込むのでLISAさんの家では暖炉にターフ(泥炭)をくべていた。帰国すると関空で蝉がガンガン鳴いており、まず「なんじゃこれは」と思った。次に、うだるような暑さが襲う。アイルランドではパッチ(タイツともいう)はいて、うす手ではあるが毛糸のセーターを着て、外出する時にはさらに上着まで着ていたのにこの暑さはクレイジーである。アキル島は大体曇りか霧雨で、時としてシャワーがざっと降ってくる。たまに陽が照ることもあり、そのときの景色は美しい。今回は時間があったので島の隅々まで車を走らせて探検して回ることができた。きれいなビーチはアキル島に数ヶ所ある(ブルーフラッグビーチという)のだが、水温が13℃とか14℃なので日本のように裸で飛び込んで海水浴をする人はいない。すべてのビーチには監視員はいるが最大のキールのビーチ以外は浜で遊ぶ人は零~数人しかおらず、それもちょっと足をつけたりしている程度だ。日光浴する人も見かけなかった。寒すぎるのであろう。最大のキールビーチではサーフィンの学校が開かれているので、ウエットスーツに身をつつんだ人が10人くらいは海に入っている。その他の人は岸辺をブラブラ。
本日のセッションはまだアイルランドに居るような気分が残っていて、夢うつつのうちに終わりました。何をやったかよく覚えておりません。申し訳ない。
28 July 2010
コンサーティーナ習い中
参加メンバー:
これはアキル島のコンサーティーナワークショップの最後をしめくくる学習発表会の光景です。もえすさんが撮ってくれました。御覧のように孫のような若いクラスメートとともに雷と突風(床に置いてあるスコアが風で飛んで行きそうになるのを足で押えている)の中で必死こいて頑張っています。大人のコンサーティーナクラスメートは皆逃げてしまって私一人だけでした。パディ・ライアンのフィドルのクラスには結構大人の参加者もいました。基本的にはこのイベントは村の学芸会といった雰囲気でした。「うちの子がんばってるわ。」と親が写真やビデオを撮りまくったりするのは日本の運動会などと同じ。

もえすさんのアキルでの紀行文:ユーチューブにはアキル、キールビーチのギネスレコードイベントの映像がアップされています。私もトータル10時間くらいレッスンも含めてハイビジョン(ハイディフィニションと言わなければ英語圏では通じない)で撮影していますが、編集に手こずっています。最終的には編集後、ブルーレイディスクに保存するつもりです。 セッション日記にアップするにはハイビジョンでは容量をとりすぎると思うので、通常画質にしようかと思っています。
http://ameblo.jp/yagumokomachie/archive2-201008.html#main
http://ameblo.jp/yagumokomachie/archive1-201008.html
14 July 2010
アイルランドにコンサーティーナ習いに行くで
参加メンバー:
あつこ(fiddle)、もえす(low whistle)、北村(flute)、Flore(fiddle)、
むーみん(fiddle)、マチュー(concertina)
私は7月24日に大阪を発ってしばらくアイルランドに滞在するので今日は渡愛直前セッションです。次回のセッションはアキル島の空の下にいるので参加できません。アキルではLISAさんの家の隣のB&Bに7泊し、最後の8泊目はLISAさんとそのパートナーの家に転がり込むことになっております。たぶんコンサーティ-ナーのスキルは上がって帰ってくると思います。先生は今をときめくミホール・オライリーとジャッキー(ジャクリーヌ)・マッカーシーです。もえすさんもアキルに1泊だけして浜辺でおこなうティンホイッスル合奏ギネスレコード達成イベントに参加します。今宵は"Knocknagau", "Connacht Man's Rambles", "Humours of Tullycrine", "Tell her I am", "Virginia"などをやりました。
23 June 2010
ピーター最後のセッションか?
参加メンバー:
あつこ(fiddle)、ピーター(fiddle)、Flore(fiddle)、
北村(flute)、ピーター(fiddle)、 マチュー(concertina)
ピーターがいよいよ大阪の隠れ家を引き払って、京都のセカンドハウスに移るようです。これまではときどきセッションに顔をだしてくれましたが、これからはもうそうもいかなくなるでしょう。一緒に"Shandon Bells", "Blarney Pilgrim", "Musical Priest"などをする。 "フランキー・ギャバン#1&2"をやったあと、 "Princess Nancy", "Courtown Harbour", "Wiley Coleman", "Kilmovee"などのJigをする。向こうの方では私が昔NOVAで習ったことがあるBarryがカウンターに座っているのが見える。 "O'Doud's Favourite", "Hunter's House", "Cunna(昔、ジェームズのおはこだったそうな)"、 "Larry Radicans", "Smily Bride"などけっこう難しそうなチューンが続く。"Over the Moore to Maggie", "Morning Star"のあと, "Haunted House set"をやり、 "Farrel O'Gara"や, "Jenny's Chicken"などをやって終わった。
9 June 2010
記憶が飛んでるセッション
参加メンバー:
ピーター(fiddle)、もえす(low whistle)、北村(flute)、ピーター(fiddle)、
むーみん(fiddle)、マチュー(concertina)
これからの数回分のセッション日記については7月末から8月はじめにかけてアイルランドのアキル島であるスコイル・アクラ サマースクールに参加するために仕事や家事の調整におおわらわであまり記録がとれておりません。この日にやったのは、"O'Mahoney's", "Musical Priest", "Munster Lad", "Earl's Chair", "Jackie Coleman", "Scatter the Mud", "Galway Rambler", "Devanny's Goat", "Hare's Paw", "Lark in the Morning"などでした。
26 May 2010
三つのGold Ring
参加メンバー:
原田(fiddle)、あつこ(fiddle)、エミ(fiddle)、ピーター(fiddle)、むーみん(fiddle)、
あっしー(guitar, whistle, pipes)、はるみ(concertina)、
マチュー(concertina)
さちこ(見学)
久しぶりに大勢のミュージシャンの参加となりました。あっしー/はるみ、それにエミさんとそのお友達のさちこさんも来ました。エミさんは五月の連休中にアイルランドに行ってきたとのことでした。ピーターはとうとう京都の祇園にセカンドハウスを買ったようです。これで彼のセッションアクティビティは京都のパブにシフトすることになるので、もうマーフィーズにはなかなか来てくれないかも知れません。淋しいですね。
いつもどおりに6時半に行くと、原田さんが来ていた。スポーツ刈りのヘアスタイルになっていたので最初はどなたか分かりませんでした。しばらくしてあっしーさんが来て、原田さんと2人で別室で練習していました。私は例によって、マーフィーズをちびちびやりながらサンドイッチの夕食です。
"Enchanted Lady", "Longford Tinker"などでスタートする。はるみさんが久々に"Gold Ring"をするという。これには2つのバージョンがあることは知っていましたが、実は一番古いもうひとつのバージョンがあるとのことで、この3つのバージョンをすべて披露してくれました。アイルランドの人にとってはGold Ringというのは特別な意味があるのですね。そういえば指輪物語というホビットの少年が活躍する映画もありました。"Speed the Plough","Over the Hill"などと続き、"Fairy's Hornpipe"を含むホーンパイプセットとなる。むーみんさんが"Over the Hill"を含むセットをし、ピーターが"Yellow Wattle"をする。このあとはジグを一曲づつ回すようになり、"Club Ceili", "Walls of Liscaroll", "Cliffs of Moher"などが続く。原田さんは"Fisherman's Hornpipe"から "Earl's Chair"へとつなげて演奏した。エミさんは、"Connacht Man's Rambles"と "Egan's Polka" を演奏し、われわれはこれに続けて, "Ryan's Polka""Britches full of Stiches"などをやりました。
アキル行きは準備万端整い、あとは出発を待つばかりとなりました。スコイル・アクラとアキル島のパンフを入手し、アキル島の考古学センターから島の考古学に関する本(370ページもある)も買いました。著者が喜んでくれてサインして送ってきました。島には新石器時代の遺跡があり、私の住んでいる大阪の郊外にも同時代の石器の工房跡があってそこから拾ってきた石器をいくつか持っています。日本とアキルの石器文化がどのように違うのか/同じなのか確かめるため日本の石器(ナイフ)を持ってこの人に会いに行くつもりです。スコイル・アクラでテレビクルーとかにインタビューされたらどう答えようかとじつは密かにスピーチを練習しております。
12 May 2010
LISAさんの帰国
参加メンバー:
LISA(fiddle)、あつこ(fiddle)、Flore(fiddle)、
北村(flute)、マチュー(concertina)
アイルランドに住んでいるLISAさんが里帰りして、マーフィーズセッションに来てくれました。6時半から8時過ぎまでいろいろプライベートのことも含めて積もる話ができました。4/14の日記に書いたように、10年来勤めていたダブリンの会社をやめて、西海岸最果ての地、メイヨーのアキル島に移住されます。この地はゲールタクトで地域によっては住民の日常会話は英語でなくゲール語であるとのことです。少なくとも1年間は知り合いの新築の家に住んで、そこで子供を集めてフィドルを教えたり各種のイベントに参加するつもりであると言っています。アキルはなにもない田舎ですが人情は厚く、子供たちの目は輝いているとのことです。私は2年前に2泊3日だけアキルでLISAさんともうひとりの日本人女性とともに楽しい時間を過ごしました。5月のはじめでアキルはまだ寒く荒涼たる泥炭地(bog)がひろがり、ゴースの黄色い花だけが溝の脇に咲いていました。夏にはどのように景色が変化しているのでしょうか。Fuchsia Lodge B&Bのオーナーの上品で優しいマーガレットさんの姿が目に浮かびます。あの家の犬はまだ元気でいるかなあ。アキル島で1910年以来開催されているスコイル・アクラの伝統文化・音楽サマースクールは今年は100年祭で7/26~8/1に開催され、毎日午前中はずっと楽器別のレッスンがあり、期間の最後にはクラスごとの発表会があるようです。LISAさんのお勧めにより私は万難を排して行く決意を固めました。もう観光地めぐりも飽きたので、いよいよreal Ireland の住民に(1週間だけ)なって音楽を通してアイルランドの風土と心に触れてみたいと思います。できたらついでにコンサーティーナももっと上手になりたいものです。午後は島内をうろついたり、午後におこなわれる別の伝統文化レッスン(ゲール語、伝統的なバスケット編?とか)をうけたり、誰かとおしゃべりしたり、80km離れたウエストポートまで買出しや遅れてくる人を迎えにいくパシリをしたりしてすごすことになりそうです。
今日は北村さんも来られました。前回も来たということですが、近大の先生のパーティーがあったためわれわれは別室でやっていたので、知らずに帰ってしまったとのことです。そのときは人で超満員でバーマンにも尋ねることができないような状況だったと言っておられました。
"Princess Nancy", "Courtown Harbour"からスタートする。このあと、 "Yellow Tinker", "Jolly Tinker"などのTinkerものが続く。本日はフィドルにプロと実質プロ(これからプロ本業)がいらっしゃるので全く安心である。アメリカンアイリッシュとアイリッシュアイリッシュの競演である。そのうちに背広を着た5-6人の紳士のグループがやってきて我々の向かいの席に座って興味深く演奏を聴いてくださっている。演奏の合間にいろいろな質問がわれわれに浴びせられる。説明するといちいちうなづいて感心し、納得しておられる。後で聞くとこの方たちは損保関係の会社のお仲間で、なかでも「やすしさん」が一番熱心にアイリッシュミュージックに関心を持たれ、知識を吸収しておられました。この人たちに私はサイダーの差し入れをいただきました。また、帰り際になにがしかのチップもいただいたようです。大変ありがとうございました。最近では珍しい、お客さんとミュージシャンが一体となったセッションでした。ジグセット、"Old Man Dillon", "Kilmovee", "Wiley Coleman"などをする。このあとLISAさんが, "King of Inishboffin"や"Queen of Mayo"などをする。うーん、アイリッシュ! "Virginia", "Over the Moore to Maggie", "Teetotaller", "Otter's Holt", "O'Rouks"などなどをやり終わった。LISAさんのおみやげのチョコレートは次々回に持って行きます(次回Floreさん欠席のため)。乞うご期待。LISAさんそれでは、See you soon. Bye for now.

28 Apr. 2010
モハーさんの「ちびユミ」
参加メンバー:
あつこ(fiddle)、モハー(fiddle)、Flore(fiddle)、むーみん(fiddle)、
番匠健一(flute)、和美(concertina)、マチュー(concertina)
今日は近大の英語の講師の先生の誕生パーティーがマーフィーズパブでおこなわれるので、セッションは別室ですることになっていた。いつものように6時半くらいに行くとまだほとんどお客さんはおらず、スティーヴが準備していた。彼も昨年11月に結婚したらしい。しばらくしてブラジル人の女の子がお手伝いにやってきた。彼女とはまだ大阪ダブりナーズがあった十数年前からの顔見知りである。以前会った時はまだたどたどしい日本語をしゃべっていたが、いまはきれいな日本語をしゃべるようになっていた。一人の年配の紳士が手持ちぶさたそうにカウンターで飲んでいた。この人はYさんといって近大の先生に呼ばれて来たとのことだった。大手の製薬会社の営業畑を歩いてきた人らしく、いまは有名商社の顧問をなさっている。スコットランドには何度も行かれたらしいが、アイルランドについてはあまりご存知ではないのでビールやウイスキーの話をしていると、モハーさんがやってきた。そして引き続いてY氏のお友達である近大のトム先生もやってきた。トムさんはもう18年も日本に住んでいるとのことで、ピーターとは面識はないと言っていた。近大には外国人講師が64人もいるので、担当している学部が違えば面識は普通ないらしい。トムさんは法学部担当とのこと。1月にここでグレッグさんのWAKEがあったことはよくご存知で、そのときはNPOの活動でカンボジアに行っていたので残念ながら出席することはできなかったそうです。トムさんはシカゴから来たのだが、彼のご両親は南部のミシシッピー川のあたりに住んでいたドイツからの移民であったらしい。ユダヤ人の話題にかなり興味を示していたので、ご両親はドイツから逃れてきたユダヤ人であるのかもしれない。ご年配ではあるが愉快なひとで、いくらでもしゃべっていたかったが、次第にパーティー参加者が集まり始めてきた。演奏もやるようで、若い兄ちゃんたちはギターをもってきた。二の腕やせなかにマジックでお互いにtatooを書きあっている。「もう別室へいきましょうか。」とモハーさんを誘って移動した。
あつこさんがやってきたので、モハーさんを紹介した。それでは始めようかと用意しているとモハーさんが20cmくらいのフィドルのボウをとりだしてきた。「何それ?フィドル人形の小物?」 それは形が小さいだけできちんと製作されたちゃんとしたボウであった。あつこさんが弾いてみるとさすがに普通のきれいな音色がでる・・・・がしばらくしてコトッと弦の横に落ちてしまった。「これだけの幅だけで弾くのはムリ」とのこと。あとからFloreさんも試してみたが、速い曲しか弾けないとの感想だった。このものの名前は特にはないが、しいて言うなら「ちびユミ」とモハーさんがおっしゃる。
ポルカセットで始めた。フィールドのメンバーの番匠さんや和さん、それにむーみんさんも来たので今日は別室でゆっくりセッションができそうだ。"Lafferty", "Ash Plant", "Last Night Fun"などのリールが快調に繰り出される。ジグのほうも、"Carraroe", "Boys of the Town", "My Darling Asleep", "Club Ceili"などと続く。"Love at the Ending", "Killarney Boys of Pleasure", "Virginia", "Over the Moor to Maggie", "Miss Monaghan", "Jenny's Welcome to Charlie"などなど。この部屋は音響効果がよいのでいくらでもチューンがでてくるみたいです。そのうちにYさんがやってきてメンバーに飲み物をおごっていただいた。トムさんもトイレに来るたびにこちらにエールを送ってくれていた。帰りに隣の部屋にスティーヴに挨拶に行ったが超満員のお客さんで挨拶するどころではなかった。入り口のところに座っていたトムさんに「またお会いしましょう」と挨拶して帰った。
14 Apr. 2010
マイケル/マキ 結婚おめでとう
参加メンバー:
あつこ(fiddle)、ピーター(fiddle)、
もえす(low whistle)、マチュー(concertina)
バーマンのマイケルとマキさんが結婚しました。「重荷をしょいこんだようなもんだよ。」とマイケルは言いますが、けっこう嬉しそうです。それに、5月1日からマーフィーズパブの近所に彼の新しいパブ("フー"バーとか言っていたが正確ではありません)がオープンするとのことです。こちらはアイリッシュパブではなくて、アメリカ風のパブのようで、マイケルはそこに常駐し、マーフィーズのほうはスティーヴが仕切ることになるようです。可哀そうなスティーヴは来年もセントパトリックデイでは飲みまくれそうもありません。
本日も参加者は少なくて4人だけでしたが、久しぶりにもえすさんが来ました。あつこさんもオペラのオーケストラやハワイのセントパトリックデイへの参加などで一ヶ月以上のご無沙汰でした。おみやげのクッキーを皆でいただきました。ピーターと奥様は京都でセカンドハウスを探しているようで、京都のアイリッシュパブの近くが候補にあがっているとのことでした。決まれば大阪の隠れ家は引き払うことになるのでますますマーフィーズから足が遠のくのではないかと私は内心心配しています。

ゴシップ(注:英語では必ずしもネガティブな意味ではない。単なる噂話、おしゃべりの意味)をもうひとつ。LISAさんがダブリンで勤めていた会社を辞めてメイヨーのアキル島に近々移住されます。GWには帰国される予定ですが、飛行機が順調に飛ぶかどうかアイスランドの火山灰の影響が懸念されるところです。アキル島で何をなさるのかについては帰国されたときに伺うことにいたします。アキル島では毎年スコイルアクラという伝統文化体験夏の学校みたいなものが開かれており、もちろん楽器別のワークショップもあるようです(昨年のプログラムによる)。今年は7/26~8/1に開催される予定で、7/31に浜辺でThe longest line of tin whistles playing the same tune on the Achill Island's longest beach. がおこなわれる事になっておりギネスブックに載るそうです。楽器のインストラクターを含む詳しいプログラムはまだ公表されておりません。行きたいですねえ。

"Carraroe", "Kilmovee", "Boys of the Town"などのジグセットから始まる。このあと、"Tempest", "Miss Monaghan", "Fly in the Porter"などが続く。"Virginia", "Earl's Chair", "Bucks of Oranmore"などのあと、ピーターが、"Shamrock and Harp"という題名だけはこれぞまさしくアイリッシュチューンという曲を披露する。"Kid on the Mountain"や"Roscommon Reel"などもやりました。私はRoscommon Reelは弾けないので聴いていたら、アイリッシュの定番やでとご指摘をうけたので、次回までに弾けるようにしてきます。あ、それからもえすさんが以前ロウホイッスルで弾いた心に染み入るような美しい曲は、"The Green Eyed Lass"というものであると教えていただきました。残念ながらABC tune finder では見当たりませんでした。Laurence Nugent の「Windy Gap」というアルバムの中にはあるようです。このCDはアマゾンではUSからの取り寄せで6500円もしますが、国内で2300円で売っているところを見つけたので購入します。

24 Mar. 2010
マイケルは Stag Party でフィリピンへ
参加メンバー:
Flore(fiddle)、むーみん(fiddle)、
あゆみ(low whistle)、マチュー(concertina)
                      
マーフィーズビールは口あたりがいいが、早くまわるようだと言ったら、バーマンのスティーヴがアルコール含量を調べてくれた。驚いたことに、ギネスは4..5%なのに対して、マーフィーズは4.0%であった。ギネスのほうが有機物等の混入が多いのでアルコールの吸収率が低下するので回りにくいのだろう。先日の17日のセントパトリックデーはここ、マーフィーズパブでもクレイジーであったらしい。当日は昼過ぎから客が集まり始め、ドンチャン騒ぎが翌朝の7時まで続いたとのこと。その間可哀想なスティーヴは酒を一滴も飲まずにひたすらヨッパライへのサービスに努めたらしい。「ボクもアイルランド人だからね、セントパトリックデーにはお酒のみたいヨ。ここ朝の7時に終わって、10時に別のところに仕事に行ったのよ。来年はもうセントパトリックデーには働かないよ。」
ところでマイケルは休みかいと聞くと、「ああ、4月4日に結婚するので今フィリピンへStag Partyに行っていて毎日飲みまくっている。」とのこと。ここでStag Partyのことを解説しなくてはなりません.
Bachelor Party とも言います。文字通りの意味は「牡鹿のパーティー」ということですが、結婚直前の新郎のほうが独身最後の記念に男友達だけで数回おこなうハチャメチャパーティーのことを指します。同様のパーティーは新婦側でも女友達同士でおこなわれ、こちらのほうは、「Hen Party」すなわち雌鳥のパーティーと言います。通常これらの乱痴気パーティーはあとあと差しさわりがあるかもしれないので地元ではおこなわず、どこか遠いところに出かけて「旅の恥はかきすて」的におこなわれるものであるとスティーヴが教えてくれました。私はこの「Hen Party」にでくわしたことがあります。アイルランドのアキル島キールでセッションをやっていると、異様な風体の女性の一団が入ってきて大騒ぎを始めました。彼女らはダブダブの着ぐるみを着ており頭にはちょんまげのようなものを載せていました。おそらく日本の相撲取りの着ぐるみをベースにしたもので、それには巨大な垂れ下がった乳房がついていました。そして、パブの中を回りながらだれかれなくこの乳房をこすりつけてくるのです。これには閉口しました。あれはなんやと現地の友人に聞くと、「Hen Party です」とのことでした。スティーヴに聞くとまさにそのようなことをどの「Hen Party」でもするのだそうです。「日本でもこんなんやるんか。あんたも若いときやったか?」とスティーヴが聞くので日本人はそれほどワイルドではないと答えました。しかし、昔は婚礼は家でおこない、高知や広島あたりでは3日3晩飲みまくりであったということをどこかで聞いたことがあるので、昔の日本では似たようなことがおこなわれていたのかもしれません。ただし「Hen Party」はなかったと思いますね。これはパワフルなアイルランド女性特有のものだと思います。

今日は雨が降っていて寒いし、セントパトリックデーでエネルギーを使い果たしたせいかメンバーの集まりがわるい。あゆみさんは次回以降は仕事の関係でなかなか来られなくなるのでいちおう今日が最後のセッションである。「今日はもう練習会やな」と言っているとむーみんさんがやってきた。タラ・ケーリーバンドのセット、"Humours of Ennystimon" などをする。皆でポルカを回す。まずは"Salmon's Tail up the Water"から似た曲の"Siege of Ennis"と続く。''Father O'Flinn"などをやり、再びタラ・ケーリーバンド60周年記念アルバムのなかのセットになる。"Peeler's Jacket"から"Miss McLeod"に行く。最後のほうで、"Devanny's Goat"と"Hare's Paw"などをやった。
10 Mar. 2010
サーバーで飲むマーフィーズビール・・・はおいしい
                          
参加メンバー:
モハー(fiddle)、ケアド(pochette fiddle)、Flore(fiddle)、むーみん(fiddle)、
あゆみ(low whistle)、ジョン(fiddle)、ちさ(fiddle)、和美(concertina)、マチュー(concertina)
前回から、マーフィーズパブでは「Murphy's」という店の名前と同じスタウトビールが樽からサーバーで提供されるようになった。今までは缶でしか味わえなかったが、いつものギネスをやめてこれを飲むことにした。色はギネスによく似ているが、こちらのほうは口当たりが軽めでドライな感じがする。気のせいかアルコール度はやや高めのようである(早く回る)。これはアイルランドのコークで醸造されている。バーマンのマイケルが言う。「このマーフィーズビールは正真正銘のアイルランド産やで。今まで飲んでたギネスは実はマレーシアでつくってるんや。」「ウッソー。騙しやんけ。レシピは同じだろうからまあいいか。」「アイルランドではダブリンの人は皆ギネス飲みます。コークの人は100%マーフィーズね。」そういえば、ウエストコークを車で回ったときにはパブの看板のほとんどは「マーフィーズであった。要するに醸造所の周りはそこで醸造されるビールの縄張りなのであると納得。ウエストコークの美しい海岸線と美しい草花を思い出しながらちびちびやる至福のとき。
日は東京から大阪への出張で、フィドル持参でこられたモハーさん(フルネーム:Moher O'Day)、ロックバンドをやっていて、ルナサのファンのちささん、それにジョンさんという外国の方が参加されました。モハーさんはもともと関西の方のようで、何人かのメンバーが知り合いでした。ジョンさんも以前来られたことがあるようで、「Nice to see you.」と言ったら、「前に来たことがある」と日本語でおっしゃいました。たぶんセッション日記を始める以前のことでしょう。失礼しました。本日はフィドルの大変多い構成になりました。
"Mountain Road"や"Concertina Reel"からセッションは始まった。 このあと、"Connacht Man's Rambles" を含むジグセットとなる。ちささんがルナサのノリですごいスピードで演奏する。CDのコピーのようで、アレンジ部分もそのまま弾いているようで皆ついていけないが、なかなかの熱演でした。ケアドさんが例によってスコティシュリールをやりましょうという。定番コラボ、Villa Fijord/Spootiskerry/Highroad to Lintonで最後は私は弾けません。"Killarney Boy's Pleasure" という聞いたこともない曲を誰かが演奏し、そのあと"Teetotaller"、"Banshee"などと続く。「キラーニーというのはたしか国立公園で景色の美しいところやなあ」すかさず和美さんが、「行った事がある!!」。ジョンさんやモハーさんも何曲かすばらしい演奏をしてくださいましたが、残念ながら曲名を忘れたか、知りませんでした。ホーンパイプのセッションが割りに長く続く。"Cucoo's Nest", "Ryan's"などなど。最後は"Trip to Durrow"と"Otter's Holt"で締めました。
24 Feb. 2010
行く人来る人、春は移動の季節
バレン高原の草花 クレア 2008
参加メンバー:
ピーター(fiddle)、あつこ(fiddle)、Flore(fiddle)、あゆみ(low whistle)、
原田(fiddle)、北村(flute)、マチュー(concertina)
今日は出だしの集まりが悪い。どうも京都のフィールドあたりでべんてんさんの渡愛壮行セッションをやっているらしい。常連の4人くらいはそっちへ行ったのかもしれません。そのかわり、京都の原田さんが今日は大阪で仕事があったついでということで来て下さり、北村さんが数年ぶりくらいで来られました。北村さんはこれから常連メンバーになっていただけそうです。あゆみさんは転勤になるためもうマーフィーズへはあまり来られなくなるだろうということでした。春は異動の季節です。来来往往(ライライワンワン:中国語で行く人来るひとを指します)。
ピーターが上機嫌でやってきた。サイパンに行って9日間スキューバーダイビングを楽しんできたとのことです。ダイビング中に操作を誤って海面まで急上昇し肺が破裂するのではないかとビビッたとか言っていました。例によって奥さんはシカゴに出張中。ピーターはこの近所に持っている隠れ家からの参加です。
アルタンの"Walking Liffy Street"から始めたが誰も知らない。「コンテンポラリーね。」とピーターが言う。以前は伝統曲にこだわったものですが、最近ではコンテンポラリーまで拡張して楽しむことにしました。"Abby Reel"や"West Clare Reel"などが続く。あゆみさんが、"Christy Barry #1&#2"をする。あつこさんが"Love at the Ending/Red Haired Lass/Duke of Leinster"をすれば、北村さんが"Rolling Wave"を含むセットをおこなった。ただし、この"Rolling Wave"は通常我々が弾いているのとは異なるバージョンのものでした。このあと、"Leg of the Duck"を含むジグセットをやり、そのあと、あゆみさんが"Cooley's"を含むリールセットをしました。ピーターは"Come West along the Road"や"Ships are Sailing"などをやり、北村さんが"St.Anne's Reel"などをやってくださいました。セッションも終わりに近づき、私は久しぶりに"Haunted House/My Darling Asleep/Club Ceili"のジグセットをやりました。最後は"Virginia Reel"を含むリールセットで締めくくりました。今このセッションの録音音源を編集中です近日中に公開いたします。
10 Feb. 2010
べんてんさんもアイルランドへ
参加メンバー:
べんてん(fiddle)、あつこ(fiddle)、Flore(fiddle)、あゆみ(low whistle)、
もえす(low whistle)、ケアド(pochette fiddle)、むーみん(fiddle)、
和美(concertina)、マチュー(concertina)
Floreさんが会社帰りにエステに行ってきたとかで早めにやってきた。普段とは違う雰囲気の装いである。明日は勤め人は休みなので今日は気分的に余裕がある。もえすさんは金子鉄心さんが出演した演劇かなにかに行ってきた帰りとか言っていました。幸徳秋水事件を題材にしたシリアスなものだったようです。珍しいことに、アイルランドに行ったヒグチ君の友達のべんてんさんがやってきた。会社を辞めて、今月末にアイルランドに行くということです。いつ帰ってくるかわからないので、とりあえずマーフィーズではお別れセッションということになりました。私が若いころ、大学の理科系の研究室は一般に大変居心地のよいところで、卒業しても就職せずバイトしながらまだ部屋にゴロゴロしていたり、会社を辞めて戻ってきたりする人がたくさんいました。かくいう私も大学院を出てから2年間学校で無職で研究しておりました。教授が「最近の若いやつは、食うていかなあかんということをあまり考えよらん」とこぼしていたのを覚えています。ともあれ、若いときには自由があります。その時でないと絶対に体験できないことがありますし、伴侶も含めて生涯の友達を得たりすることもあります。歳をとるにつれ自分を縛る制約は飛躍的に増大する傾向にあるので、若いうちは多少のモラトリアム期間があってもよいのではないかと思います。ただ、現実は(多分ひじょうに)きびしいので、自分のライフスタイルをはっきり見定めた上で納得できる人生を歩んでいっていただきたいと思います。余計なことを書きましてすみません。
動物リールセットからやりましょかということで、"Devanney's Goat/Hare's Paw"から始めました。後から思えば"Otter's Holt"や"Bucks of Oranmore"、"Jerry's Beaver Hat"もまあそうですよね。次回はこれも付けましょう。そのほか、ねずみやハエや蝶、ネコや牝牛などもありますがそっちはジグでしたかねえ。そうそう、キツネはリールもジグもありました。イヌは"Dogs among the bushes"というのが一個だけあります。羊や馬は意外と少ないですが前者は一個だけ、馬はポニーならあります。ハリネズミ(hedgehog)もあります。鳥は、ひばり、つばめ、ワシ、アヒル、カラス、ニワトリ、ナイチンゲール、孔雀、カッコー、鴨、ハト、駒鳥などと多彩です。ヤマシギ(woodcock)やカササギ(magpie)もありましたね。魚は鮭がありますがほかは知りません。海獣ではイルカはありますが、アザラシ(seal)はどうでしょうか?映画フィオナの海にでてくるようにアイルランドの沿岸部ではよくみかけることができますがチューンはないようです。鯨もない。貝はザル貝cockleやムールー貝musselはあります。アイルランドには蛇はいないはずですが、"Snake in the Laggage"というのもあるようです。たぶん外国から持って帰ってきたのでしょう。
べんてんさんが、"Duke of Leinster/Anything for John-Joe"などをやり、そのあと"Collire"というマーチン・ヘイズ/トミーピープルのアルバムのなかの曲をする。私はケアドさんとスコティッシュリールの、"Villafijold/Spootiskerry/High Road to Linton"をやりましたが、3つ目の曲のスピードにはついていけませんでした。あゆみさんが、7パートの"Golden Ring"をやってくれました。このあと、Swallow Tail やJenny's Chicken、Humours of Tulla、Mountain Topなどをやりました。べんてんさんはいろいろチューンを繰り出して渡愛まえのセッションをエンジョイされているようでした。私は、"Virginia/Over the Moore To Maggie/Morning Star"などをやりました。和美さんはディンプナのアルバムから、Courtown Harbour を含むジグセットをしました。むーみんさんは美しいホーンパイプセットをやってくださったのですがいずれも私の知らないものでした。もえすさんの番になり、"Roscomon Reel/Sweet Flowers of Miltown"などをロウホイッスルの深みのある音で演奏してくれました。"Bucks of Oranmore"を皆でやって本日のセッションをしめくくりました。
それではべんてんさん、気をつけて行ってきてください。帰国されたときにはまたマーフィーズのセッションに来てください。
27 Jan. 2010
名古屋の小松さん
参加メンバー:
小松(fiddle)、あつこ(fiddle)、Flore(fiddle)、ピーター(fiddle)、もえす(low whistle)、
じゅん(flute)、あっしー(guitar, whistle, pipes)、はるみ(concertina)、コイケ(mandolin)、
和美(concertina)、マチュー(concertina)
たくさんの人が集まり、実質的な新年セッションになりました。もう月末なのに、「あけましておめでとうございます」などという挨拶も聞こえました。
6時半に行くと、あっしーさんがエレベーターに駆け込んできた。名古屋から来られる友人と6時半に待ち合わせているらしい。この方は小松さんと言い、ヒグチ君の壮行会のときに名古屋から来たこぼりさんのお友達らしい。そのうちにはるみさんも来て、3人で別室で練習していました。私はギネス飲んでサンドイッチ食って、本日の出し物を考えておりました。

8時のスタート時には演奏者は少なかったのですが、知らないうちにバラバラと人がやってきて参加者は11人にもなっていました。ピーターによりますと、先日亡くなったグレッグさんは近大の講師をしておられたので、近大でもWAKEはおこなわれたとのことです。ピーターはAshokan Farewellの曲は知らないようです。彼自身はWAKEのようなときには日本の「赤とんぼ」を演奏するとのことです。
小松さんの若さあふれるエネルギッシュな演奏にはピーターもたじたじでしたが、この二人のおかげで近頃珍しい「ガンガンとばす」セッションとなりました。"Banshee"を含むJigセットから始まり、"Green Mountain/Gregg's Pipe/Cuz Teehan's"と続きます。Cuzとはcousinで「いとこ」のことであって和美のことではないとピーターが解説します。小松さんは普段あまり我々が弾かない曲をいっぱい知っておられ次々とくりだしてゆきます。なかには、"My Love in America"や"Bunker Hill"のような知ってる曲も出てくるのでセッションは途切れ目なく続いてゆきます。あつこさんが"Mist Covered Mountain"を含むセットをやり、和美さんはメアリ・マクナマラのアルバムから"Humours of Tullicrine"などいくつか演奏しました。ピーターは"Will you come with me"などをやりました。私は本日の出し物として用意していた、"Dusty Windowsill/Cliffs of Moher/Rose in the Heather"をやりました。
本日は小松さんのおかげで、普段とは違う雰囲気のたいへん盛り上がったセッションになりました。また来阪される機会がありましたらぜひともお越しください。ありがとうございました。
17 Jan. 2010
グレッグさんのWAKE: Ashokan Farewell
WAKEの楽隊:
あつこ(fiddle)、むーみん(fiddle)、あゆみ(low whistle)、もえす(low whistle)、
ケアド(pochette fiddle)、マチュー(concertina)
本日は亡くなったグレッグさんを偲ぶWAKEの日です。WEBや辞書にはWAKEについていろいろなことが書いてありますが、基本的にはWAKEとはアイルランドのお葬式に関連するある種の儀式のことを指します。伝統的には、日本のお通夜に相当し、誰かが亡くなるとそのひとの家に親戚や友人が集まって故人をしのび、故人とともに一夜を明かしその次の日の午後に出棺するまでの間にあるイベントのことをWAKEと言います。30年前に私の祖母が亡くなったときにはお通夜に人がいっぱい集まってきて家に入りきれないくらいの人があがりこんで夜遅くまでベロベロになるまで飲んで食うという大宴会をやったものですが、まさに昔のアイルランドでもこれをやっていたのです。今もやっているのでしょう、たぶん。日本と違うところは、飲み食いの大騒ぎに付随して音楽とダンス、それに体を動かしておこなうゲームもするとのことで、トランプゲームでは死者の手にもカードを持たせたりすることがあるようです。カトリック教会は死者を横において酒を飲んで騒ぐことはまかりならぬと禁止令を何度か出したらしいのですが、まったく効果はありませんでした。このような風習はキリスト教よりももっと古い時代の、バイキングやケルトの死生観に由来するといわれています。酒を飲んで騒ぐのはもちろん自分たちの悲しみを和らげるためですが、死者の来世への旅立ちを祝うという面もあります。ケルトの死生観では来世は現世よりもよいところであると信じられていたということです。後日バーマンのマイケルに聞いたところでは、アイルランドではWAKEを3回やるそうです。いわゆるお通夜で、葬式のときに教会で(当然埋葬のあとでしょうね。いくらなんでも埋葬の前というのは考えられない。)、それとあらためて後日ということで、「クレイジー」だと言っていました。昨秋に奈良の大安寺であった講演会とアイリッシュ音楽の会では、、「こぶとりじいさん」の説話は日本にもケルトにも存在していて、ケルト音楽と日本の音楽はどこかでつながっている、みたいな話がありました。説話にとどまらず死と生に関する民俗につき日本とケルトを比較することは研究テーマとして面白いと思います。
なお、マイケルの話とは多少異なりますがアイルランドでも最近はWAKEを葬儀のあとでおこなうことが多くなり、また、死者の家でやらずにどこか適当なところ(パブとか)でおこなう傾向になってきているという記事がWEB上にあります。それで、SteveがグレッグさんのWAKEをマーフィーズ・パブでおこなう手配をしたということのようです。それでも、上に書いたように、飲んで食って、しゃべって、音楽やって、その他何やってもいいよというのはバイキング/ケルトの伝統を踏襲するものなのです。

いちおう黒っぽい服装をして、家に咲いている水仙、黄色のバラ、ロウバイで花束を作って持っていきました。3時スタートでしたが2時半に行ったら、バーマンのほうのSteveが大忙しで準備していました。本日の仕切り役のほうのSteveの奥様がパイントグラスに花をいけてくださいました。三々五々ひとびとが集まってきます。ほとんどの人は平服ですがなかには礼服を着た人もいることはいます。ある人が私のところに寄ってきて「あなた、亡くなったグレッグの友達ですか?」と訊くので、「きっと彼と会って話したことはあるが、Steveが写真を持ってくるのを忘れたのでどの人かは特定できないでいます。」といったら顔をまじまじとみつめられたので、あわてて「Steveに呼ばれたミュージシャンです」と言いました。後でわかったのですが、この人は会費を徴収する係りであったのです。時間になると部屋は人でいっぱいになり、その間を縫ってミュージシャンの仲間もやってきました。すくなくとも開催の挨拶までは勝手に音楽をやったらいけないであろうと控えていたら、Steveがやってきて「何でもいいから音楽やって」ということなので始めました。集金の人が大声で「会費払って--」と叫んだ以外、opening remarksもなんにもなくWAKEは自然発生的にワイワイガヤガヤと始まってしまいました。日本人の感覚からすれば、こんなんでええんかという感じでした。演奏はいつものセッションと同じノリでしたが場所が場所だけにいつものおしゃべりは少なく、飲み物や食べ物を取りに行く以外はひたすら弾いていたように思います。ブルースハープ(小型のハーモニカ)を持った人がやってきて、アイリッシュはやったことがないが一緒にちょっとやってみたいといわれるので、Dの曲をいくつか一緒にやりました。大群衆の騒音の中で演奏していたので何の曲をやったのかは全く覚えておりません。
Steveが前回にリクエストした
Ashokan FarewellのスコアはWebから入手してあつこさんには送りましたが、メンバー全員には当日配って即演奏してもらうようになっていました。この曲はワルツですがエアーとしても演奏されます。題名からも分かるようにWAKEに限らず誰かとお別れするときに演奏したり、歌ったりする定番の曲のようです。スコットランド風の追悼音楽のスタイルをとっていますが、米国で作曲された比較的新しい曲です。WAKE開始後およそ2時間以上を経て、Steveが、「これからAshokan Farewellをやるから皆聴け!」と大声で怒鳴ったので静かになりました。私たちのエアースタイルでのAshokan Farewellの演奏はWAKEをしめくくる合図となりました。このあと数人の方が亡くなったグレッグの思い出(reminiscence)を語るスピーチをしました。外国人が異郷の地で人生を終えるというのは感慨深いものがあります。スピーチにもそのような内容がもりこまれていました。ほとんどの人がちゃんと原稿を紙に書いてきて読み上げるというスタイルをとるのは意外でした。外人のスピーチというのは原稿なしの出たとこ勝負のような感をうけますが、やはりフォーマルな場では原稿を読むのですね。スタインベックの言葉を引用してスピーチした男性は途中で泣き崩れてしまいました。ベロベロに酔ったマイケルのスピーチは原稿なしでおこないました。「グレッグは3週間前にこの椅子に座って飲んでたんやで、この椅子に----●▲■&%$#?」
そしてWAKEは終了しました。我々にとって異文化を知る実に稀有な体験でした。グレッグさんやすらかにお眠り下さい。ご冥福をお祈りいたします。

Ashokan Farewellの演奏(Celtic Woman)と楽譜および歌詞それと曲の解説は以下にあります:
http://www.youtube.com/watch?v=XGd21qshXDc
楽譜と歌詞
http://en.wikipedia.org/wiki/Ashokan_Farewell
12 Jan. 2010
ポシェットって何?
参加メンバー:
あつこ(fiddle)、むーみん(fiddle)、あゆみ(low whistle)、もえす(low whistle)、
ケアド(pochette fiddle)、マチュー(concertina)
新年早々は会社勤め人は通常仕事が忙しく集まりが悪いのですが、それでも6人がきました。むーみん、あゆみ、もえすの3人は久しぶりの参加です。私の会社の人たちがお客できてくれました。
ダブリンから年末年始にかけて帰省しているLISAさんにセッション前に電話して長いこと話をしました。彼女は今日できたらマーフィーズに来る事になっていたのですが、ダブリンから持って帰ってきた風邪をご家族にうつしたため、看病で家を出られないとのことでした。本人はすっかり元気になったと言っていました。また、アイルランドに10年住んだので20年間の長期滞在のビザが得られるようになったとのことです。ダブリンに昨秋から行っているヒグチ君の消息についてはステホと彼のパートナー(日本人女性)が面倒をみているようであり、よく知らないけれど楽しくやっているはずとのことでした。
Maid at the Well, Broken Pledge などからセッションが始まる。ケアドさんが立派な拵えの書類入れの筒みたいなものを持っている。「仕事の帰りですか」。「・・・・・・」。ケアドさんが筒から取り出したのは見たこともない細いフィドルであった。うりぼうのダルシマに似ているが、こちらはマンドリンではなく、ちゃんとボウで弾くフィドルなのだった。「何それ?」。「ポシェットです。」「ポケットに入るフィドルということやね。」ポシェットの響きは実に鄙びたものであり、クレアあたりの田舎のパブで聴くフィドルの音色のようでありました。ケアドさんによれば、Teetotallerの曲には#1から「#3まであるということで、通常われわれが弾いているのは#3であるとのことです。#1と#2も聴きたかったのですが皆知らないのでやっていただけませんでした。次回はぜひとも通しでお願いいたします。むーみんさんがFoxhunter などをやり、そのあと Villa Fijord/Spootiskerry/Highroad to Linton と3曲スコッティシュリールをやりました。

Steve Newmanさんというシアトル出身の方がわれわれのところにやってこられ、ひとつリクエストをお願いしたいといわれる。「Ashokan Farewell」という曲なのだが残念ながら誰も知らない。聞けば20年以上も日本に住んでいてよくマーフィズにも来ていたオーストラリア人の友達が、47歳の若さで卒中のため土曜日になくなった(今日は水曜日)とのことで、その人を偲んでやってほしいというようなことを早口の英語でおっしゃっている。また、亡くなった人のために次の日曜日に葬式のあとで70-80人くらいが集まってウエイク(WAKE)をここでやるのでできたら来て弾いてくれないかとも言っているようである。ウエイクというのはなんのことやら分からなかったし、亡くなったのはだれであろうかと思い生返事をしていたら「ちょっと考えといて」と言って向こうに行ってしまった。このあと、あつこさんがもう一度Steveさんに確認に行き、ウエイクとはアイルランド風の故人を偲ぶお別れ会で音楽を弾き飲み食いするパーティー型のセレモニーであることが分かった。セッションで通常やっているようなどんな曲でもよいから来てやってほしいということなので、本日の参加メンバーは全員承諾しました。ギャラは辞退して、飲食分だけはfreeということでまとまりました。誰もウエイクには出席したことがないのでどんな服装をしたらよいのかなど勝手が分からず不安でしたが、Steveが「何でもよろしい。何やってもよろしい」ということなので当日までに調べようと思いました。
セッションのほうはそのあと、Golden Keybord, Mooncoin Jig などをやり、Lafferty's やJenny's Chickenなどをやって終わりました。