※※自己判断で薬を中止しないで下さい。医師に相談して下さい。※※
膠原病・ 関節リウマチの治療と同様で下の@〜Dを行う。免疫学者・安保教授の自律神経免疫療法のモデルになった刺絡治療と中国医学治療と、当院独自の治療を合わせて行います。
@治癒力、免疫力を高める
A体質改善をする
B症状が出ている(皮膚、気管支、目、鼻など)ところの炎症を抑える
C血流改善する
D養生およびケアを指示
アレルギー症状が強い方や、ステロイド含めた薬の使用年数が長い方、強い薬を長く、量を多く使っている方などは、鍼灸治療の効果が出にくくなり、改善に時間がかかります。又、アトピー、喘息などの全てのアレルギー性疾患が、改善するわけではありません。
症例1 気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎
Sさん 36才 女性
小児喘息だった。20才頃から、花粉症、アレルギー性結膜炎・鼻炎・咽頭炎でステロイド、市販の抗炎症薬も使うようになった。
7年前喘息になる。季節や階段昇降時、風邪、温度差などで発症。
気管支拡張剤(吸入器)を毎日、朝晩使う。使っても呼吸音がヒューヒュー鳴り苦しい。結膜炎も点眼、通院している。他に足冷、便秘、頻尿、肩こり、腰痛。
1回目 週1回の治療で3か月でおさまると思う、と告げる。
2回目 朝晩、ヒューヒュー呼吸苦しいが、気管支拡張剤(吸入器)使う程ではない。便通良くなる。鼻つまり。自宅での簡単なお灸をしてもらう。針はほとんど痛くないし、お灸も気持ちいい熱さとの事。
3回目 喘息出て、吸入器を4、5日使った。ヒューヒュー呼吸音がする。
4回目 喘息出るが、吸入器使う程ではない。お灸が薬代わりになっている。ヒューヒュー呼吸音する。
5回目 朝だけ喘息出るが、吸入器いらない。結膜炎無くなり、鼻も通るようになった。ヒューヒュー呼吸音がほぼなくなる。
8回目 朝も喘息出なくなり、吸入器いらない。ヒューヒューという呼吸音も出ない。喘息いい状態。
10回目 昼、夜クーラーかけても喘息も、ヒューヒュー苦しくもない。
アレルギー性咽頭炎、鼻炎、結膜炎の症状ない。
13回目 2ヶ月少し経過。薬使わず、喘息、アレルギー性咽頭炎、鼻炎、結膜炎の症状出ない。状態いいので、様子みたいと針灸終了。
症例2 喘息、アトピー性皮膚炎
Yちゃん 5歳 女性
アトピーを薬(ステロイド)使っていると、おさまり、喘息出る。
気管支拡張剤使う、たまにステロイド使う。週1回2ヶ月程で喘息でなくなって来た。たまに出ると気管支拡張剤使う。3か月で喘息出なくなった。刺さないで、さする鍼や、温かいお灸が好きで「もっとしてよ〜」とせがむ。
喘息の薬は勝手に止めずに、医師に相談し、徐々に自然に減っていくのを目指す。アイス、ジュース、牛乳、ケーキなど冷たい、甘い物をとり過ぎると夜すぐに喘息出るので、母親に控えるように指示。ほぼ症状出なくなり針灸中止。
症例3 アトピー性皮膚炎
Tさん 20才 女性
小児あせもひどかった。アレルギー性鼻炎あったが去年改善した。顔が赤くかわいそうな程。大学時代、シックハウス症候群のせいでアトピー発症?全身ひどい。<顔、肘(内側)、手全体、首、すね、かかと、膝うら>にかゆみ、赤み出てひどくなる。
両手袋をして仕事、生活している。ステロイド使い、増悪、緩解くり返している今微熱あり。1か月前 ステロイド中止した。リバウンドかもしれない。
4回目 かゆみ、赤みへってきた。仕事やめて、はり治療専念する。
6回目 特に手指、手かゆみの頻度へってきた。いつもの月経痛がないので、血流改善してきたのかもしれない。
7回目 右手袋要らなくなった。右手大分いい。かゆみ1日1〜2回位に減る
8回目 顔、首の湿疹、赤味がかなり改善する。
9回目 湿疹、かゆみは、左手の方が、右手より良くなってきている。手の甲はきれい。手のひらの方が、掻き傷の出血の跡や、肌荒れがある。
11〜13回目 手がきれいになり、両手袋いらない。かゆみは1日1回で、掻いても皮膚がめくれない。顔の赤味も減り、鼻ぐらいが赤味残る
14回目 アトピーが良いので、仕事再開すると言う。引き留めるが無理だった。仕事始めて少し悪くなるが、しだいに良くなってきた。手はきれいだが、顔が少し赤味あり。
19回目 かゆみや、ほてりが最近ないので、様子みるとして鍼灸中止。
鍼灸中止2年後、化粧もして、生活、仕事もしているとの事。(友人の話)
鍼灸中止8年後、アトピーもずっといいとの事。(友人の話)
症例4 アトピー性皮膚炎、花粉症
Tさん 38才 女性
2年前、アトピー性皮膚炎になる。ステロイド入りの保湿剤、飲み薬を毎日使う。数ヶ月前からかゆみ、湿疹がひどい。辛味、飲酒、ストレスでかゆみ強くなる。風呂入るとかゆく疲れるので、朝シャワーし、ステロイドぬり出社する。
初診〜5回目 好転反応で、かゆみ少し強くなり、むくみもひどい。薬も効かない程かゆい。食事改善も勧める。
6回目 かゆみあったり、なかったりしてきた。ステロイド塗り薬毎日→週2〜3回に減る。
7回目 かゆみの飲み薬要らなくなった。塗り薬は時々使う程度に減る。
8回目 花粉症により鼻水、鼻づまり、のど痛い。
9回目 かゆみ楽になった。塗り薬と飲み薬も要らなくなった。
11回目 かゆみ治まってきている。ニベアぬるぐらいで薬いらない。
12回目 かゆみない。鼻、のどの花粉症、鼻炎の症状もない。薬飲んでない。以後の鍼灸治療6回来院するが、肩、首、頭痛の治療に変えて計25回で針灸治療終了。かゆみも無く、薬使わない
皮膚科行くと、IgE値、好酸球数も正常値になったとの事。アトピー患者さんは、これらの値をあまり検査している人は少なく、血液検査の経過がわからないが、正常値に入ったという事は、血液検査からも改善した事を示している。
症例5 アトピー性皮膚炎
Tさん 30才 女性
5〜6年前入社してから、アトピー性皮膚炎。冬乾燥、夏汗でひどい。
ステロイドは体に、クリームを混ぜて使う。ステロイド使用歴3〜4年
非ステロイドは顔に使う。<顔胸、腹、肘(内側)、膝(裏)、すね、背中、腰>
夏〜冬前、下痢して3〜4日出ず又下痢の繰り返し。肉、辛い味、牛乳、コーラ、ビールなど冷えた物、刺激物で下痢。かゆみも関連していると思う。
免疫病の患者さんは、下痢、便秘など腸が悪い人が多い。人間の免疫の70%は腸にある。腸の改善が必須。 安保 徹先生、西原克成先生、ジェンセン博士、新谷弘美博士、多くの免疫学者は腸が大切と語っている。
4回目 軟便が多く、下痢へる。かゆみ少なくなってきた。
6回目 顔や腹、すね、腰に赤み、かゆみ減った。背中、膝、ひじのかゆみは減るが、かき傷残る。
8回目 薬ぬる回数がかなり減った。酒飲んで夜寝てる時、掻いているかもしれないが、普通の生活でかゆみは、かなり少ない。
16回目 薬ほとんど使わず、かゆみない。酒の席で味濃いもの、酒飲むとかゆくなるが、次の日はいい。付き合いもあるので難しいが、養生の仕方がわかり、楽になったとの事。
―・興味ある人は読んで下さい―・―・―・―・―・―・―・―・―・―・
明治国際医療大学 江川雅人准教授
アトピー性皮膚炎は、増悪と寛解を繰り返す、掻痒のある湿疹を病変とする疾患であり、患者の多くはアトピー素因を有する。
現在の治療法として、ステロイド、タクロリムス剤などの薬物療法、スキンケア食事療法等ありますが、決め手となる治療法は無く、増悪と寛解を繰り返す事 が多く、鍼灸院に来院する患者も少なくない。
アトピー性皮膚炎の鍼灸治療の結果として、治療を重ねる毎に「不変」および「悪化」した症例の割合が減少して、鍼灸治療の初期に掻痒感が軽減しなかった症例でも、治療回数を重ねることによって掻痒感が軽減していくことが示された。
また1年後の評価では、70.0%が「軽度改善」以上、60.0%が「改善」以上であった。
アトピー性皮膚炎は、随伴症状として精神的イライラ、不眠、寒気、息切れ、めまい、過食、生理不順、便秘、食欲不振、下肢の冷え、肩こりなどの症状があり、このような症状に、鍼灸治療を行う事により、皮膚症状が改善していく傾向にあるとも仰っています。
アトピーに対する科学的な説明・・・はり灸の効果は2つあるという。
@ かゆみの抑制
A リンパ球のバランスの改善(免疫力のバランス改善)
簡単に説明すると、
@かゆみの抑制
かゆい所に、はり灸すると、太い神経が刺激され、中枢に伝わる。逆に細い神経は刺激伝達が抑制されるかゆみを中枢に伝えるのは、細い神経で、はり灸治療の刺激が、その細い神経の伝達を抑えるという働きがある。
これにより、かゆみが減る。かゆみが減り、掻かないので、炎症しなくなり、掻き傷が減り、そこから菌が入らなくなり、炎症減り、治癒へ向かうという。
Aリンパ球のバランスの改善(免疫力のバランス改善)
アトピー体質=過剰にIgE抗体が生産される体質の事。
抗体(体の軍隊)が抗原(敵)を攻撃することで炎症、かゆみ(被害)が出る。
要するに、IgE抗体をつくらないようにする。それをつくるTh2リンパ球の過剰な働きを抑えればいい。
それにはTh2リンパ球とシーソーのようにバランスをとりあう関係のTh1リンパ球の働きを高めれば、おのずとTh2は低くなる。そのリンパ球のバランス改善する力が、はり灸治療にはあると思われる。
なぜなら、針灸治療によりアトピーが改善した多くの症例は、血中IgE値、好酸球数の低下がみられるからである。
要するに、針灸により免疫力を高め、リンパ球バランスを改善し、抗体値の減少→アトピー改善できるという事である。
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