鍼灸で免疫力向上|熊本ー不妊症、不育症(流産)、逆子、産後・更年期障害は鎌田鍼灸治療院

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鍼灸で免疫力向上

T.自律神経とは、全身の血管や内臓などの働きを、無意識に調整している神経の事。
興奮、緊張、精神的ストレスは、左の交感神経優位に傾き、リラックス、休息時は、右の副交感神経優位に傾き、シーソーのようにバランスを取っています


 福田稔医師と、安保徹教授は、顆粒球が増える交感神経優位の現代病は、鍼治療により、リンパ球が増える副交感神経優位に導く事で、免疫力が上がり、活性酸素を除去し、血流改善し、種々の病気や難病の治療に適応出来るとしている。もちろん副交感神経に傾き過ぎれば、ダメです 

 これを、「福田一安保理論」と称し、鍼治療の方法の1つである刺絡による治療方法を「自律神経免疫療法」と名づけています。


              
 「爪もみ療法」 マキノ出版 福田 稔、安保 徹より
 

U.鍼の打ち方を変える事で、リンパ球が約10%増え、副交感神経優位になり、免疫力が上がる事が、研究で証明されました。

 鍼治療法には、当院でも行いますが、本治法と、標治法があります。
本治法・・・全身調整を行う。 
       針を4ミリ以内に浅く刺す手法で副交感神経優位にする作用

標治法・・・局所(痛い所)治療を行う。
      針を4ミリより深く刺す手法で、交感神経優位にする作用。
        

 手法の違いが、白血球のバランスにも反映されます。患者さんを、2つのグループ(T群54名、U群69名)に分け、針灸治療前後の白血球の変化を比較しました。
(西條一止・筑波技術短期大学名誉教授の研究から)
                    


I群:標治法のみ U群:本治法を加えた群
白血球(個/mm2)  5350±1343   5398±1340
リンパ球(%)
  鍼灸治療前  
  鍼灸治療後
 
 34.6±8.7
 31.3±8.9
  
  31.5±8.3
  40.0±9.5
顆粒球(%)
  鍼灸治療前
  鍼灸治療後
 
 57.7±9.9
 61.8±9.7
 
  60.8±9.2
  52.6±9.5
 標治法のみのT群は、治療後、リンパ球が3%減り、顆粒球が4%増え、交感神経優位になった
 本治法を加えたU群では、リンパ球が約10%も著明に増え、顆粒球が8%も減り、副交感神経優位になりました。

    「薬をやめると病気は治る」 安保 徹(マキノ出版)より

結論・・整形外科疾患のコーナーで書いたように、標治法では、免疫病、難病は改善出来ないのです。深く刺す事=血流が良くなるというイメージは間違いなのです。浅く刺す事が、免疫力を上げ活性酸素を減らし、血流を良くし、病気の治癒に向かうのです



 
V.ガン患者の免疫力向上にも鍼灸は有効であると思います。癌患者2名の免疫のデータで示します。これは、鍼灸治療でガンが治ると言っている訳ではなく、鍼灸はガン患者の免疫力向上にも有効であると言う意味です。



 症例1 70才 男性  胃がん、大腸がん、結腸がん
 (内容)
 高血圧、糖尿病、ムチウチで週3回来院中。欧米化食事のせいか、H21年1月、胃・大腸癌で手術。癌診断後、週4回の針灸治療。抗癌剤は副作用で中止。再発防止のため、7月ガン免疫治療のSクリニックへ同伴して来院。
イムノドック(免疫検査)により、免疫力や腫瘍マーカーを検査した。

 (結果)
 インターフェロンγ産生能がやや低下してるが、インターロイキン12、ナチュラルキラー細胞活性、ヘルパーT細胞のTh1、Th2、の数値、Th1とTh2比率は良好域で、腫瘍壊死因子(TNF−α)は健常者平均より優れていました。21の腫瘍マーカーの19は健常域、2つは注意域でした。

 (Sクリニック院長コメント)
 腫瘍マーカーより、骨にガンがある可能性があるが、針灸のお陰で免疫力が高いので、そのまま続け、食事療法を行えば、2つの注意域の腫瘍マーカーも改善する可能性があるので、様子を見ようとの事でした。


(3ヶ月後再検査)
 鍼灸に加え食事療法もしました。2つの腫瘍マーカーの内1つは、正常値になり、もう1つはまだ注意域内ですが、改善しているとの事でした。

 Sクリニックは、鍼(刺絡)治療、食事療法を中心に癌治療を行っています。癌の再発防止は、ほぼ成功していると言います。再発しない理由は「癌と戦うキラーT細胞という兵隊に命令を出すヘルパーT細胞が、鍼治療で増え、キラーT細胞をフル活動させるからと考えられる。」と言っています


 イムノドッグの数値から、免疫力をみる7項目中6つが良好で、1項目は健常者平均より優れています。鍼灸は癌患者の免疫力向上に有効と思います。




  症例2 62才 女性  子宮ガン

 (内容)
 子宮癌で、子宮、卵巣、リンパは摘出後、半年間の抗癌剤投与に耐えうるために免疫力や、体調維持のため、週4,5日来院されました。抗ガン剤終了後、免疫力向上のため週2、3回当院に来院。 半年後、熊本県で免疫治療を行うF医院で免疫力の検査をしました。

 (結果)
 「細胞性免疫系のTリンパ球のバランスも良く問題ない。細胞性免疫系の細胞は全て活動可能な状態」との事。 免疫力はいい状態なので、維持のため週2回針灸継続。F医院で半年ごと3回検査しましたが、免疫のデータは、健常者平均より優れ、白血球バランスも良いとの事でした。

 (コメント)
 諸事情により週1回の来院になった。しかも、スポーツ中のケガで、免疫治療は出来ず、週1回のケガの鍼灸治療を半年間行った。状態が少し良くないので、週2回に増やすように勧めたが、難しいとの事でした。そのせいかどうか明白ではありませんが、残念ながら半年後、癌が再発しました。

 抗ガン剤後、低下した免疫力が改善し、2年間免疫検査は良好を維持し、健常者平均より優れている状態でした。鍼灸は癌患者の免疫力向上に有効と思います。ただその後、免疫治療を止め、スポーツ鍼灸治療だけにして、半年後再発しました。スポーツ鍼灸とは別に、週2回位でも、免疫向上の鍼灸治療をし、食事療法を併用すれば、再発は防げたかもしれません。