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鎌田鍼灸治療院
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不妊症・不育症の症例

 鍼灸治療を行うには、患者さんの体質の診断が最も大切です。
治療前と治療後にどう変わったか?1か月前とどう変わったか?など
不妊体質が改善していけば、妊娠しやすい体質に確実に変わります。
診断は①~⑦で行います。


①脈診    (脈により、血流障害や、生殖能力の有無などを診る)
②舌診    (舌により、冷えや、熱、湿気、ドロドロ血液の有無などを診る)
③腹診    (骨盤内のドロドロ血液や、生殖能力、胃腸症状の有無を診る)
④背候診  (血流障害、コリ・歪み・冷え・骨盤内の循環障害の有無を診る)
⑤骨盤の歪み(骨盤のゆがみ、足の長さ、腰やお尻の緊張の有無を診る)
⑥症状    (月経症状、冷え性、便秘、肩こり、腰痛などの改善)
⑦問診    (話を聞いたり、不妊の原因や改善法を共に見つけたりする)

 
①~⑦により体質を判断し、改善していくためには、週に1、2回はりきゅう治療を受ければいいわけではありません。特に食事は大切です。
他に運動なども行い、総合力を上げる事です。不妊症は生活習慣病の一つとも言えます。今までの生活習慣を変える事も必要です。



以下に症例1~9を簡単に記す

  症例1 Sさん 41才
 36才結婚。左卵管閉塞。子宮内膜症。5年間で4つの婦人科で治療を行う。合計タイミング6回以上、AIH15回以上、IVF5回行う。1回目のAIHで妊娠し胎のう確認したが流産。以後全て失敗。体質改善のため来院。

 4回の鍼灸治療後、上記の①~⑥全てが改善したので、凍結融解胚移植し、妊娠。現在安定期まで順調に成長している。

①脈診: 体全体の血流改善し、脈が強くなった。生殖能力の脈も強くなった。
②舌診: 冷えを示す白く厚いコケと、ドロドロ血液を示す舌裏静脈が消失。
③腹診: 生殖能力の低下を示すお腹のツボのへこみに力が出てきた。
④背候診:右背中~腰やお尻の痛み無くなった。仙骨部のむくみが消失した
⑤骨盤: 右の腰やお尻の緊張、骨盤が左にゆがみ左足が長いのが改善
⑥症状: 腰痛、肩こり、不眠症、冷え性、のぼせなどが改善



  症例2 Kさん 37才
 2人目が欲しいが、2回流産をした。婦人科でタイミング3回、AIH3回行うが、妊娠せずIVFを勧められる。ステップアップに不安を感じ、続発性不妊の改善と、流産の防止が出来ないかと来院。

 明生鍼灸院のデータによると、鍼灸治療により、反復性・習慣性流産患者の次回妊娠時流産率が自然流産率と同程度に改善する事を伝え、治療継続を勧めた。③⑤の腹診、骨盤以外は良く、③⑤もすぐ改善したため、Kさんには有効である不妊周期療法を取り入れた7回の鍼灸治療後、自然妊娠し、出産。

  不妊周期療法・・・月経周期に合わせて異なる漢方薬を服用する方法。それに近い事を鍼灸で行う。しかし周期に合わせて脈診、舌診、腹診などが変化する人は少ない。それよりその人の凝り固まった悪い体質を改善する方が効果があると私は思っています。

 
症例3 Fさん 44才
 40才で結婚。すぐに不妊治療開始。AIH4回、IVF8回行うも妊娠に至らない。内膜もいいし、卵も胚盤胞まで育つが、着床しない。体質改善のため来院。

 来院時に無かった①の生殖能力の脈が次第に強くなり、③の腹診、⑤の骨盤が改善してきた27回の鍼灸治療後に、来院してから2回目の凍結融解した胚盤移植で妊娠し、出産した。



  症例4 Yさん 35才
 結婚5年 左卵管閉塞 タイミング、AIH数回行う。IVF2回失敗して転院。転院先で2回失敗。再転院してIVF1回目で心拍確認後、流産。採卵した卵も受精卵も良くない。子宮内膜も薬を使っても5~6ミリにしかならない。不妊治療で心身共に疲れる。坐骨神経痛や内膜、卵の質改善のため、来院。

 鍼灸治療10回後、薬使わず内膜11.2ミリになり担当医師も驚く。⑥と②の舌診以外は改善した。採卵しても、なかなか胚盤胞まで育たなかったが、胚盤胞になった。鍼灸治療21回目後、胚盤胞移植で妊娠。



  症例5 Fさん 32才
 結婚4年 子宮筋腫、子宮内膜症あり 高温期が4~5日と短く36.7℃を超えない。タイミング半年間。AIH4回、精子に問題があるのが判明。ICSI5回失敗。卵の成長が悪いし、内膜も薬を使って6~7ミリ。体質改善のため来院。

 ①~⑥全て改善した。高温期も36.7℃を10日程越えるようになり、内膜は薬なしで12ミリになる。31回の鍼灸治療後、来院後1回目のICSIを行い妊娠し出産。



  症例6 Eさん 32才
 結婚歴5年。ARTはしたくないとの事。生理痛があり、高温期が低く(36.7℃をいつも越えない位)持続しない。5ヵ月間23回の鍼灸治療で①~⑥がほぼ改善し、生理痛が改善し、高温期が高く持続(36.7℃を8日程越える)し、タイミングで妊娠し、出産。



  症例7 Tさん 35才
 結婚歴4年半 、内膜症Ⅲ型、チョコレートのう腫で数回の薬物治療、腹腔鏡手術を行い現在も卵巣腫瘍マーカー130(正常値35以下)で、内膜症と両卵巣に2~4cmのチョコレートのう腫がある。

 遠方なので頻繁には来院出来ないが、根気よく治療を続けないと妊娠は難しいと説明し、本人も努力(食養生やウォーキングや自宅での灸)を続けた。生理痛が楽になり①脈診③腹診が良くなり、体質改善してきたので、数ヶ月内に妊娠すると思うと告げて、3ヶ月後タイミングで妊娠し、出産。(72回の鍼灸治療)



  症例8 Kさん 37才
 リウマチと線維筋痛症の疑いがあり症状がある。パニック障害で5年間薬服用中の上、年齢も高く生理不順もあり、リウマチ抗体以外にも、抗核抗体が1280(正常値80以下)もあるため不妊症・不育症のリスクとなるので、妊娠しないのではと言われた。

 パニック障害も治り、リウマチと線維筋痛症の血液検査も正常値となり、症状も改善した。生理不順も改善し、抗核抗体も正常値となり、自然妊娠し出産


  
症例9 Tさん 34才
 結婚2年 学生の時 中絶歴2度あり 右卵管閉塞。子宮内膜症で腹腔鏡手術あり。 婦人科にてタイミング半年 AIH3回 採卵したものの薬を使っても4~5ミリにしかならずに内膜薄くて数回IVF中止になる。内膜改善のため来院。

 特に①の脈が無く、③④のお腹と腰が冷たく石のように硬い。鍼灸行うもお腹と、腰の硬さがあまり改善しない。中絶手術歴があり内膜が薄い場合、内膜が改善しない事があるのでその旨を伝えるが、頑張りたいとの事。

 夜更かし、タバコ、アイスやジュース、ビールをやめて、体を温めるお茶を飲んでもらい、自宅でのお灸、呼吸法、食養生をしてもらいお腹や腰の硬さが改善してきた。1年間96回の鍼灸治療で凍結胚移植し妊娠に至る。

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