アニメーション・地球 ロゴ・和坊流宇宙
 
本文へジャンプ

瞑想法



 項目

■道教:内丹術(ないたんじゅつ)
1、概要
2、内丹術の原理
3、内経図
 3-1:図解
 3-2:経絡(督脈・任脈)
4、内丹術実践手順
 4-1:第1段階・築基(ちくき)
  4-1-1:基本条件
  4-1-2:準備運動(導引)
  4-1-3:呼吸法
 4-2:第2段階・煉精化炁(れんせいかき)
  4-2-1:小周天(Ⅰ)
  4-2-2:小周天(Ⅱ)
以下作成中
 4-3:第3段階・煉炁化神(れんきかしん)
 4-4:第4段階・煉神還虚(れんしんかんきょ)
■仏教:禅定(ぜんじょう) 
■インドヨーガ 

_______________________________________



■内丹術(ないたんじゅつ)



1、概要


 中国の錬金術(古代エジプトに起こりヨーロッパに伝わった原始的化学技術)である煉丹術(れんたんじゅつ)で、丹(たん・に=辰砂・丹砂=硫化水銀)に鉛や薬草を混ぜ、水を入れた鼎(かなえ:足が3本ある釜)を炉で加熱(火)し、丹薬(不老不死の妙薬=仙丹・金丹)を作り(外丹術とも云う)それを服用していたが、副作用の中毒死問題を解決する為、人体とは宇宙の縮図(内経図参照)との考えに則り、気(エネルギー)を体内の三丹田(下・中・上の丹田)で練り上げ純化して、丹薬を作りだす身体技法(瞑想)を考え出し、この身体技法を内丹術と云うようになった。

 つまり、内丹術とは、身体錬金術(煉丹術)なのである。なお、内丹術は、内丹法あるいは単に内丹とも云う。

↑ 戻る

2、内丹術の原理


 中国の古典・淮南子(えなんじ)天文訓の第三巻に次のように記されている。

原初に虚空あり、虚空の内に元の気が生ず。
そして宇宙は、その元の気から生ずる。
気には、重さあり。
軽くて透明なものは、高くたなびき天となる。
重く濁ったものは、沈み固まり大地となる。
軽くて透明な気は、速やかに集まりやすし。
重く濁った気は、固まるが遅し。
よってまず天が完成し、地は遅れて成った。
天の気は集まりて陽気となり、地の気は集まりて陰気となる。
この陰陽の二精気は、団集して春夏秋冬を構成す。
そこから散布したる元の気は、万象万物を創る。
陽気だけが純粋に結合すると、火となりる。
その火気の凝集したるものが、根源の太陽となる。
陰気だけが純粋に結合すると、水になりる。
その水気の凝集したるものが、根源の月となりる。
更にその太陽と月から溢れ出した気は、凝集したりて星になりる。
このように元の気は天地日月星辰山川の自然を構成する要素であり
同時に人間を構成しているものも同じ気である。
元の気はそのまま人の気に連続する。
自然と人間は同じ気で結ばれており、天人合一の原理に他ならない。

 これが昔の人達の宇宙観で、物も質も像も何もない無から先天(天に先立つ)の一元の気(いちげんのき:宇宙の根源)が生じ、その一気から、陰と陽が生じ、陽が浮いて天となり、陰が降りて地となり、陰陽交合して人間を含む万象万物が創られた。すなわち、天・地・人の三才である宇宙の万物は気によって結びついているのである。

 人間に例えるならば、男女が交わり、先天の一元の気(宇宙生成の法則を内包する気)が合成され、生命が誕生し(受胎・胎児)、時間と共に、心や腎が生み出され(母親の胎内は、原子動物から人類までの何億年間もかかった進化の過程を僅か10ヶ月程で完成さす驚異的な能力を備える小さな宇宙)、やがて胎(子宮)を脱し、生命が誕生する。

 まさに、宇宙の生成の過程も、人の誕生の過程も同一であると同時に、人間を含め万物はやがて消滅していくのは世の常である。その中で、唯一永久不変不滅のものは虚空(宇宙の始まり)だけであるとの認識があった。

 宇宙の万物は生成から死滅への過程を順を追って辿っている。だから、万物は消滅する。この過程を逆にする事が出来れば、永久不変不滅の虚空の元に還ることが可能となるのではないかの発想から、「順は人を生み、逆は仙に成る」という原理が生まれた。この原理をよりどころにして、宇宙が逆方向に変化する過程を人体内で模倣すると云う逆法の原理が内丹術(瞑想)の基本概念である。

↑ 戻る

3、内経図


 古代中国の身体観・宇宙観の「人体とは宇宙の縮図である」との考えに則り、人体と天体との気を自由に操ることができる周天法(小周天・大周天)を解き明かす技法を絵画化したのが内経図で、只管打座(しかんたざ:座禅の座り方)で瞑想する人を横から透視した山水画により、人の身体がそのまま小宇宙であり大宇宙の縮図であることがわかるように描かれている。

図1:内経図
内経図

↑ 戻る

 3-1:図解

 内経図は、腹部・胸部・頭部に分割して見ると、臍下三寸あたりに下丹田、心臓の下のみぞおち当たりに中丹田、額と眉の間に上丹田が存在する。丹田とは、気の集中するセンターで、丹田の丹(たん・に)は薬をも意味するので、丹田は字の如く「薬の田んぼ」でもある。その薬とは、純化・活性化された「気=炁」である。

 腹部:下丹田

①水車を回す男女の童子が描かれている。男女(陰陽)の童子は仲睦ましく、海から生命の元となる水=気を汲みあげている。
②小さな建物があり、坎水逆流(かんすいぎゃくりゅう)と書かれている。坎水逆流の「坎」は、穴と云う意味以外に八卦では陰の中に陽があると解され水が万物を潤すとする卦で、普通は、陽の気は身体の背面の経絡(督脈)を上から下へ流れ、そこで陰の状態に変わって、前面の経絡(任脈)を下から上へ流れて全身をめぐっていると云う(東洋医学の心身観)が、内丹の逆法の原理から、ここでは、坎水が背面の督脈を通って下から上へ逆流している。
③流れの途中には、二つの鼎(かなえ:足が3本ある釜)炉に火が焚かれ、蒸気が上がっている。逆流してきた水(陰=女性性)と火(陽=男性性)が合一する。
④その横では、牛を使って田を耕しており、「鐡牛畊地種金銭(鉄の牛が地を耕し黄金の銭を得る)」と書かれ、何事にも動ぜずに丹田を育てる象徴として描かれている。
④鼎(かなえ)炉の上部には、蒸気に熱せられて熱気を放射する四つ組の陰陽図(大極図)が描かれ光輝いている。この位置が下丹田(正丹田)と示されている。生理的には生殖器や腎臓があるところ。

図2:陰陽太極図(陰陽魚)
 陰陽太極図(陰陽魚)の円は、天と地に別れる前に存在した太極を、その中の黒白の色で陰陽を、黒地と白地の配置で八卦(占術)を表している。
 陰陽魚は円の中央で反対側まで細長く伸び、互いに食い入る形になっている。円で太極を、黒色は陰を表し右側で下降する気を意味し、白色は陽を表し左側で上昇する気を意味する。
 魚尾から魚頭に向かって領域が広がっていくのは、それぞれの気が生まれ、徐々に盛んになっていく様子を表し、やがて陰は陽を飲み込もうとし、陽は陰を飲み込もうとする。陰が極まれば、陽に変じ、陽が極まれば陰に変ず。陰の中央にある魚眼のような白色の点は陰中の陽を示し、いくら陰が強くなっても陰の中に陽があり、後に陽に転じることを表す。陽の中央の点は同じように陽中の陰を示し、いくら陽が強くなっても陽の中に陰があり、後に陰に転じる。
 太極図は、これを永遠に繰り返すことを表している。

 胸部:中丹田

①土の上に林が生い茂っている。土は五行の五色では「黄」、林=庭とすると黄庭(こうてい)を表しているのでは。なお、黄庭は、脾(臓)や臍(へそ)の中と云う説もある。
②その横で女性(織女=織姫星)が糸車を回して織物を織っており織られた布が上にのびており、その下では督脈の流れの上に再び火が燃えている。
③中央部分(中丹田の記載あり)の渦巻状(心や脾臓、心臓、肺臓、肝臓等があるところ)の上に童子が乗っており、北斗七星をもっている。「牛郎橋星」と書かれているので、七夕伝説の牽牛=彦星である。
 これは、大宇宙の運行と男(陽)女(陰)の関係を表すと同時に、柄杓(ひしゃく)の形をした北斗七星の柄に当たる部分の3つの星(斗柄:とへい)が北極星を中心にして天球上を回転することから、360度を12等分して、これに十二支の方位をあてはめ、冬至の頃には3つの星の指す方向が、真下を指すので北で、十二支のはじめである「子」とした。(同じく春分の頃は真横で東(卯)、夏至には真上で南(午)を、秋分には真横で西(酉)・・・)また、この三ツ星は北極星を中心にして一日一回転するので、この部分を12等分して、時刻・日・季節を判別するようになった。

図3:北斗七星と十二支
北斗七星と十二支図

 七夕伝説の牽牛=織姫に関して、牽牛(陽=男性性)・織姫(陰=女性性)は、二十八宿(にじゅうはっしゅく:月が黄道(太陽の通り道)に沿って進む軌道付近の星座を28個定めた場所)の星座の中の二つで、同じく二十八宿の、高松塚古墳の壁画で有名な青龍・白虎が五行では、青龍=陰・火・鉛、白虎=陽・水・銀であることから、七夕伝説(陰陽)と虎(陰)・龍(陽)が一体化したエネルギーとして語られている。その代表例が四川省博物館に展示されている石棺の「龍虎戦壁・牛郎織女図石棺蓋」(りゅうこせんへき・ぎゅうろうしょくじょずせきかんがい)である。

 頭部:上丹田

①胸部と頭部の境に十二重の塔が描かれており、「十二樓臺藏秘訣(じゅうにろうたいぞうひけつ)」と書かれている。これは、咽喉(のど:気管はC字形の軟骨が連続して積み重なった構造をしている)を表し、口に繋がっている。
②その横(口の中)では、僧が両手を上げ天を支えている。「碧眼胡僧手托天」と書かれている。碧眼胡僧(へきがんこそう)とは禅宗の始祖である達磨大師のことであると同時に、達磨(ダルマ)は梵語(サンスクリット語)では、法・真理・天測を表す言葉でもある。また、達磨大師は少林寺の裏の洞窟で9年間、壁に向かって座禅を続けた、面壁九年(めんぺきくねん)の修行が有名であることから、内丹術は9年の修行が必要との示唆なのか。
③顔の部分の帯状のものは、上側が督脈、下側が任脈を表し、任脈は四角い池の橋に入っている。この池は生命エネルギーである唾液(精液)を蓄える池で、舌を表している。また、督脈と任脈の分岐する場所でもある。
④その上部左右に丸い球が描かれているのが両眼である。図を宇宙として見る時は、丸い球は太陽(右=陽=男性性)と月(左=陰=女性性)を、督脈・任脈系の流れが銀河・天の川で、真中に北斗七星が輝き、七夕伝説の、牽牛と織姫を描くことによって天人合一を表している。
⑤その奥では、老翁が腕組みをして座っている。「白頭老子眉垂地」と書かれており、白髪で眉が地面に垂れている老子が、瞑想状態で胡坐をかいて座っている。ここが、上丹田であろう。
⑥その背後には、時空を超越した険しい九峯山がそびえ、真中に、昇陽府(太陽が昇るところ)と泥丸宮(にーわんきゅう:ニルヴァーナ=涅槃の音訳で悟りの場所であることを表している)がある。これらは、天人合一(人体は全宇宙の縮図にして小宇宙である)を理解し、瞑想を深め気を純化することによって天眼(てんげん)を開き、悟りを得て宇宙と一体となった本来の自己に還ることを表している。
 ※泥丸宮:関連書では、上丹田で百会の穴(ツボ)や、頭部・脳とある。また、心眼を開かせる第3の眼(天眼:てんげん)の事とも云う。これ以外に、頭頂にある泥丸(でんがん:百会のツボ)から天の気を取り入れ、口の中から下丹田に降ろし気を蓄えるとも云っている。
⑦その崖下には山から水が流れ込み下丹田の生命の海が迫り、山・海、天・地が合流しており、その横には霊台が描かれ、「法蔵云 紺目澄清 四大海 白毫宛轉至須彌」(注1)。「慈氏云 眉間常放白毫光 能滅衆生轉輪 苦」(注2)と記されている。
 これも⑥と同じく、内丹術に依る瞑想に依って、悟りの境地に達すれば、本来の自己に還ることができ、霊的な世界の交流も可能との示唆であろう。

注1:「法蔵云 紺目澄清 四大海 白毫宛轉至須彌」の意味 
 法蔵とは、西方十万億土の彼方に自分の仏国土である極楽浄土を築かれた阿弥陀仏の菩薩時代の名で、その法蔵が云う。仏の目は、四大海(しだいかい:須弥山(しゅみせん)の四方にあると大海)を清め、 白毫(※)が光を放ち、淀みなく緩やかに(宛轉:えんてん)須彌(須弥山)に至る。
 ※白毫(びゃくごう):仏(如来)の眉間のやや上に生えているとされる白く長い毛。右巻きに丸まっており、伸ばすと1丈5尺(約4.5メートル)あるとされる。眉間白毫とも云う。仏教美術での表現から、膨らみや模様と誤解されることがあるが、誤りである。また、法華経では、仏が無量義処三昧の瞑想に入ったとき、白毫が光を放ち世界を照らすとされる。なお、ヒンドゥー教の神(シヴァ神など)はその位置に第3の目を持つ。

注2:「慈氏云 眉間常放白毫光 能滅衆生轉輪 苦」の意味
 慈氏(じし)とは、弥勒菩薩が仏となった姿で、弥勒菩薩はサンスクリット語で「慈しみから生まれたもの」を意味するので慈氏(じし)菩薩とも云われる。その慈氏が云う。眉間は常に白毫(びゃくごう)の光を放ち、衆生の輪廻の苦を消滅することができる。

↑ 戻る

 3-2:経絡(督脈・任脈)

 東洋医学では、気を循環させる通路を経絡(けいらく)と呼び、十二の正経と呼ばれるものと、八つの奇経と呼ばれるものがある。

 正経は陰陽で分類され、左右の手足に3本ずつの陰経(下から上に流れる)と陽経(上から下に流れる)に分かれているので合計12の経絡(12脈)があり、経絡上に気が溜まる点を経穴(けいけつ:ツボ)と呼ぶ。

 奇経は、督脈(とくみゃく)、任脈(にんみゃく)、衝脈(しょうみゃく)、陽蹻脈(ようきょうみゃく)、陰蹻脈(いんきょうみゃく)、陽維脈(よういみゃく)、陰維脈(いんいみゃく)、帯脈(たいみゃく)の八脈で、その内、督脈(とくみゃく)と任脈(にんみゃく)にのみ経穴(けいけつ:ツボ)がある。(正経12脈と奇経2脈には361のツボがある)

 道教の内丹術では、この督脈(とくみゃく)と任脈(にんみゃく)を用いた身体技法(瞑想)を用い、上丹田・中丹田・下丹田の3つの丹田が気の溜まる場所としている。各部位は次の通り。

図4:三丹田(上丹田・中丹田・下丹田)
三丹田図(上丹田・中丹田・下丹田)

①上丹田:泥丸宮・でいがんきゅう=百会(ひゃくえ:耳たぶの上端を結んだ垂直線と正中線が十文字に交差するところ)を含む付近。
②中丹田:膻中(だんちゅう:両乳頭を結ぶ線が、胸骨体正中線と交わるところ=絳宮・こうきゅう)を含む付近。
③下丹田:気海(きかい:臍下1寸5分)と会陰(えいん:肛門と性器の間にあるツボ)の間付近

↑ 戻る

4、内丹術実践手順


 鼎(かなえ:足が3本ある釜)と炉(火=火候)と云う装置で、丹(たん・に=辰砂・丹砂=硫化水銀)や鉛を薬物として丹薬(不老不死の妙薬=仙丹・金丹)を作りだす作業を煉丹術(外丹術)と云う。

 それに対して、内丹術では、身体(丹田)を鼎(かなえ)炉に見立て、生命の基本要素である精(せい)・気(き)・神(しん)を薬物、意念(意識)と呼吸を火候(かこう:火加減)として不死の身体を作りだす技法である。

 身体の内部で丹を煉る(火にかけてこね固める)原料となる精(せい)・気(き)・神(しん)は三宝と呼び、先天の元精・元気・元神と後天の精・気・神に区別している。

 これらは、元々は一元の気(宇宙生成の法則を内包する気)から分れたもの。つまり、生命の受胎時(妊娠時)に宿していた一元の気が、胎内で人間の姿に成長する過程で、元精(生命の源でその増減が人間の若々しさや衰えになり腎に宿る)・元気(人体の働きを支配する内気で黄庭(臍の中)に宿る)・元神(雑念・妄想等が無い本源的な人間の性で心に宿る)に分かれ、誕生後は、後天の精(唾液、精液、食物から得られる精)・後天の気(呼吸の気)・後天の神(意識や感情の神)となる。

 人は出生し、12正経の経絡が完成すると、奇経8脈(督脈・任脈を含む)が閉じ、次第に先天の元神が退いて後天の識神が用いられ、生命を維持するために呼吸の気に頼るようになる。

 また、成長に伴い情欲が芽生え、有形の精=精液を排泄し、やがて後天の精・気・神は尽きはて死に至る。

 しかし、人間は修練によって後天の精・気・神から先天の精・気・神へ、その元精・元気・元神を一つにして、胎児と同じ先天の一元の気の状態へと逆方向に進むことが出来ると云う。

 内丹術では、この修練の過程を、築基(ちくき)、煉精化炁(れんせいかき)、煉炁化神(れんきかしん)、煉神還虚(れんしんかんきょ)の4段階の手順で説明している。(炁=気)

↑ 戻る

 4-1:第1段階・築基(ちくき)

 内丹術を始めるにあたっての準備段階で、日常生活を正し、道徳心を高め、善行に努めることが基本条件で、その上で、心身の修練の為の導引法として、八段錦、自律神経法(自己暗示)等の準備運動を実施すると同時に武息・文息の呼吸法を行う。

 4-1-1:基本条件

 要点は、懲忿窒欲(ちょうふんちつよく=怒りを懲らしめ欲を塞ぐ)である。これは、過(あやま)ちを起こす根本原因は、怒りと欲であるので、心に生じた怒りを止(とど)め、貪欲な心を閉ざしなさいということである。

 つまり、怒りとは、「心の粗暴な性質」で、欲念とは、「人間的な邪心」なので、これがあると、いくら修練・鍛錬を重ねても表面的な結果しか得られず、真正が欠落するものとなり、大成しない。

 そうならない為には、仏教で云う人間の諸悪・苦しみの根源とされている、以下の三つの煩悩(貪:とん・瞋:じん・癡:ち)から遠ざかり、三業(さんごう)の悪業から離れることである。

【三つの煩悩】
①貪(とん)欲とは、むさぼり求める心。
②瞋(しん)欲とは、怒りの心で瞋恚(しんに)とも云う。
③癡(痴・ち)欲とは、真理に対する無知の心で愚癡(ぐち)ともいう。

【三業(さんごう)】
 善悪の心を働かせるのは、身・口・意の三つで起こす「業」(ごう)と云う所作に具体的に現われるので、これら身業口業意業の悪業(合計10)を離れ、善業(十善戒)を努めることが大事とされる。

身業(しんごう)は、日頃の行動こと。悪業では、①殺生(せっしょう=むやみに生き物を殺す)、②偸盗(ちゅうとう=盗み)、③邪淫(じゃいん=邪道の性交)。

口業(くごう)は、語業とも云う言葉のこと。悪業では、④妄語(もうご=嘘)、⑤綺語(きご=飾った言葉)、⑥悪口(あっく=人の悪口)、⑦両舌(りょうぜつ=二枚舌)。

意業(いごう)は、 意識・心の働きのこと。悪業では、⑧貪欲、慳貪(とんよく、けんどん=必要以上に惜しむ)、⑨瞋恚(しんい=腹を立てる)、⑩邪見(じゃけん=間違った見方)。

↑ 戻る

 4-1-2:準備運動(導引)

 八段錦 →和坊放浪記:口永良部島編part9参照

↑ 戻る

 4-1-3:呼吸法

 【姿勢】
 身体を十分動かしてから姿勢を正し、胡坐(あぐら=結跏趺坐(けっかふざ:座り方)が望ましい)をかき、握固(あくこ:親指を曲げて、残りの四指を被せて親指を中に入れて握る方法で、体内の精気が逃げないと云われている)をつくり、膝頭の上に置く。または、手を開けたまま臍下に左手を上に重ね置く(下丹田に意識を集中するときに有効)。

 【調身】・身体を調える
 足を組み手の位置が決まれば、上半身を振り子のように前後左右に揺すって、しっかりと腰の位置を決め、次に、上体だけをまっすぐに起こし、顎を引き肩の力を抜いてリラックスし、目は閉じず自然に軽く開け(凝視せずぼんやりと眺めるようにすれば、おのずと半分閉じた状態になる)、視線を1~2m前方を見る。

 【調息】・呼吸を調える
①下腹に力を入れ、体内の濁気を口から短く2~3度吐き出す(最初のみ)。
②吐けば自然に吸う息となり、下腹=下丹田をふくらしながら(腹式丹田呼吸)、「いーち」という感じで力まず鼻からゆっくり深く息を吸いこみ(吸気)、その吸気を下丹田に降ろすと同時に、肛門を閉める。
③下腹をへこましながら「にーい」という感じで鼻から細く長く息を吐き出す(呼気)。同時に肛門も緩めていく。
 以上の要領で、これを繰り返して10まで到達したら、また1から繰り返す。(普段の呼吸回数は1分で17、8回だが、慣れると5、6回になる)。

 【武息】
 武火呼吸とも云い、火に例えるならば強火で、吸気・呼気とも調息と同じだが、②~③の間に、肛門を閉めたまま、息を止める「停息」を加える。これは、気を蓄え(蓄気)、肛門を閉めて気を逃さないようにするもので、停息は当初は数を5つ数える程度でよい。慣れてくれば、1分以上行なえる様になる。なお、武息の強弱は停息時間の長短である。

 【文息】
 文火呼吸とも云い、火に例えるならばとろ火で、調息の意識(下丹田を意識する事や肛門の締緩)を外した腹式呼吸である。

 【調心】・心を調える
 雑念を払い欲望を捨て去り無心の状態に持っていくことは決して簡単ではないので、取敢えず、欲望・雑念・妄想・眠気・苛立ち・痛み・しびれ等心や体の感覚を頭の中で簡単な言葉で確認する。確認し続けることで、今という瞬間に意識が集中し、自分を客観的に観ることが出来る。すると雑念が消え、瞬時に集中力が生まれ、だんだんと気持ちが落ち着いてきて、自ずと心も調ってくるので、焦らず行うことが肝心である。

 以上、準備運動と武息を中心とした呼吸法(20分以上)を1セットとして毎日1~3セット行う。各セットの終わりに際しては2~3回大きく深呼吸し、ゆっくり立ちあがり、首を回し、手足をブラブラさせ、体を脱力することが肝要である。

↑ 戻る

 4-2:第2段階・煉精化炁(れんせいかき)

 体内に精を補って、陽気(元気)を発生させ、小周天の功法で、丹薬(大薬)を作る為の元になる炁(き:小薬)を作りだす修法である。

 4-2-1:小周天(Ⅰ)

 体内の精を補って、陽気を発生させ、督脈・任脈を通じさせ、三関(さんかん)を開き、炁(き:小薬)を作る準備をする。

 三関とは、気が通り難いとされるツボのことで、尾閭(びりょ/びろ:尾骨と肛門の間にあるツボ)、夾脊(きょうせき:背中の真中の窪みにあるツボ)、玉枕(ぎょくちん:後頭骨の窪みにあるツボ)のことである。

図5:丹田図2 図6:任督二脈図
丹田図2 任督二脈図(柳華陽・金仙証論)

 1)修練方法

①成長に伴い体外に排出された「精」を補う。精を補うためには、精液の外部流失(射精)を防ぐと同時に、武息(呼吸法)を行い、舌の先を上顎に付け、唾液が生じるのを促し、その唾液を、意念(意識)を集中して、呼吸の気とともに、下丹田に集めることを続けることで、腎(腎臓ではなく生命の根源である元精が宿るところ)機能を健全にする事が出来る。

②前述の方法が困難な精が枯れてしまった老年の人には、武息(呼吸法)をしながら、臍(へそ)の奥にある腎(腎臓ではなく生命の根源である元精が宿るところ)から精の気(陰陽では陰中 陰=陰虎、五行では火・鉛)を、中丹田の上部にある心(思考・意識・判断などの精神活動を支配する神が宿るところ)から心の気 (陰陽では陽中の陽=陽龍、五行では水・銀=汞:こう=水銀)を意念(意識)で取り出し、この2気を下丹田に入れ混合する所作を繰り返す(陰陽は結合し混ざり合う性質を持っている)。
 この手順は、煉丹術(外丹術)で、丹(水銀)と鉛を鼎(かなえ:足が3本ある釜)に入れる工程の心象(イメージ)である。

 2)陽気(元気)の発生

 武息(呼吸法)を中心とした瞑想を続け、修練に習熟してくると、精が次第に増して下丹田が熱くなってくる。下丹田に「熱い力」を感じながら、武息(呼吸法)を続けていると、ある日突然眉間に光(気が具現化したもの)が発生する。この光を「陽光一現」と云い、人によっては下腹が震えたり、性器が勃起したりする。これらは、体内に陽気(元気)が発生した合図でもある。
 なお、陽気の発生を見るのは、築基(ちくき)で修練を続けること10ヶ月から1年程度で体感できるが、遅い人は、意念(意識)を集中して、下丹田に小さな熱い球をイメージして武息(呼吸法)を続けると実際に生暖かい球状のものが認識できるようになる。これが陽気の発生である。

 3)固精

 一旦陽気が体感出来れば、以後は、瞑想を始めると下丹田に陽気を集めることが出来るようになる。この陽気が下丹田からあふれて、射精したり、意識をせずに肛門から洩れ出ると、陽気は消え去り、これまでの修練が無になるので、強い意念(意識)で抑制に努め、呼吸法で肛門を閉める時には性器(ペニス)からも外気を吸い取るような要領で固精を行うのが良い。

 4)開関(かいかん)

 気が通り難いとされるツボの三関(尾閭、夾脊、玉枕)を開いて陽気の通りを良くする事で、その方法は次の通り。

 ①尾閭(びりょ/びろ)の開関
 下丹田で発生した陽気を意念(意識)で会陰(性器と肛門の間のツボ)に降ろし、督脈に導き、尾閭(びりょ/びろ:尾骨と肛門の間にあるツボ)に入れることに努める。
 その方法は、吸気20・停息(蓄気)30・呼気10(数字は無意識のうちに数える数)と云った割合の吸長吐短(吸う息を長く、吐く息を短く)の武息(呼吸法)を行い、その際、舌を上顎に強く押し付け、歯をかみしめ、肛門を強く締め、尾閭へ意識を集中させることである。何度も繰り返していると、細い管の中を熱い湯の様なものが通過していく感じがする。さらに、武息(呼吸法)で尾閭に意念(意識)を掛け続けていると振動が発生する。
 これは、閉じていた尾閭が開いた証であるが、熱い湯の様なものや振動を感じない時は陽気の不足が原因なので、下丹田に陽気を満たすことに努める必要がある。
 なお、イメージを用いる場合は、例えば下丹田をフラスコ(科学実験用器具)やコーヒーサイフォンに見立て、中の水が沸騰しガラス管を通り外に流れ出ると云った状態や、下丹田を高炉に見立て、その中の銑鉄が流れ出る様子を思い浮かべた上、意念(意識)と呼吸を移していけば良い。

 ②温養
 尾閭(びりょ/びろ)に陽気を入れた後は、一旦文息(呼吸法)に切り替え、尾閭のあたりが暖かくなるのを待つ。これは、ツボに経絡(けいらく:気を循環させる通路)が開いていることを覚え込ませると同時に、陽気を落ち着かせる、重要な行為である。

 ③夾脊、玉枕の開関
 次の関である夾脊(きょうせき:背中の真中にあるツボ)に陽気を導く。方法は①と同じであるが、尾閭(びりょ/びろ)のあたりが温かくなってきたら、一旦意念(意識)と呼吸を下丹田に移し、強めの武息(呼吸法)を行なってから、夾脊(きょうせき)に意念(意識)と呼吸を移す。
 これを、背中全体(玉枕の場合は後頭部)が熱く感じる迄何度も挑戦し、毛細血管の中を温かいものが通る感じと振動が起これば夾脊(きょうせき)が開き、陽気が入ったので、文息(呼吸法)で温養に努める。

 次の玉枕(ぎょくちん:後頭骨のくぼみにあるツボ)の場合も同様である。前文の「尾閭(びりょ/びろ)のあたり」が「夾脊(きょうせき)のあたり」に。「背中全体が熱く感じる」が「後頭部が熱く感じる」に入れ替えるだけである。

 各関で、温養を必ず行う。特に玉枕(ぎょくちん)は下丹田から距離があるので陽気が弱くなりがちなので開竅(かいきょう)まで1~2ヵ月要する場合があるが、何度試みても辿りつけない場合は、一旦中断し、気分転換してから再挑戦を繰り返していくのが成功への近道である。これは、何処のツボでも同じである。

備考:陽気の導入法と火候(かこう:火加減)

①陽気の動かし方に関しては、以下の方式にあてはめること。
 (A)に陽気が入れは、一旦文息(呼吸法)に切り替え温養を行う。(A)のあたりが温かくなってきたら、一旦意念(意識)と呼吸を下丹田に移し、強めの武息(呼吸法)を行なってから、(B)に意念(意識)と呼吸を移す。この動作を(B)が熱く感じる迄何度も繰り返す。
A=現在のツボ。
B=次のツボ

②火候(かこう:火加減)
 武息(呼吸法)や意念(意識)の強弱ことを云い、武息(呼吸法)の強めとは、蓄気=停息(肛門を閉め、息を止めること)時間を長めにすることで、その時間は、ケースバイケースである

 5)陽気の上昇(進陽火:しんようか)

 玉枕(ぎょくちん:後頭骨のくぼみにあるツボ)から、次の上丹田に進む。上丹田は泥丸宮(でいがんきゅう)や百会(ひゃくえ:頭頂下にあるツボ)と呼ばれる部位にあり、陽気の導入の方法はこれまでと同じである。

 ただ、上丹田に陽気を導き入れ、文息(呼吸法)に切り替え温養を行っていると、これまでの暖かさから、さわやかな感じになる違いがある。

 ここまでの、背側にある督脈に沿って陽気を上昇させるのを進陽火と云う。進陽火を行っている時は、熱い線上のものが上昇する感覚がある。

 6)陽気の下降(退陰符:たいいんふ)

 上丹田(泥丸宮:でいがんきゅう)から、印堂(いんどう:両眉の中間にあるツボ)を経て、任脈に入り、重楼(じゅうろう:のど)を通る際、引っかかる感じが生じる時は、陽気が不足気味なので下丹田に陽気を満たすことに努める必要がある。

 これ以降は、中丹田=膻中(だんちゅう:両乳頭を結ぶ線上のツボ)で少し長めの温養を行ってから、黄庭(こうてい:臍の中)を通り下丹田に戻す。

 下降時の呼吸法は吸短吐長(吸う息を短く、吐く息を長く)に吸気10・停息10・呼気20ぐらいの武息がよい(数字は無意識のうちに数える数)。

 陽気の動かし方に関しては、陽気の上昇時と同じ技法であるが、各ツボでは、熱くから、さわやかな感じに変化することである。この感覚も下丹田に戻ると元の熱い気に変わる。

 これは、内丹術の宇宙法則を人間の体内で内在化させる術の一環である十二消息卦(じゅうにしょうそくか: 1年12月に十二支を配し、1年のあいだに陰陽の気が消息する様子を表し、冬至に一陽が生じ、陽気が徐々に盛んになり、陽気が極まると夏至に一陰が生じ、陰気が徐々に盛んになると云った易の卦)で、陽が生じる冬至は下丹田に、陰が生じる夏至が上丹田=泥丸宮に当たる事の影響である。(3-1:内経図図解の図3:北斗七星と十二支参照)

 ここまでの、泥丸(でいがん)から、印堂(いんどう)を経て、唇までが督脈で、重楼(じゅうろう:のど)から、下丹田までが任脈であるが、督脈を含む体の前面から下丹田まで陽気を下ろすのを退陰符と云っている。退陰符を行っている時は、虫がゆっくり這うように感じることが多い。

 以上で、体内の精を補って、陽気を発生させ、督脈・任脈を通じさせ、三関(さんかん)を開き、炁(き:小薬)を作る準備が完了した。

↑ 戻る

 4-2-1:小周天(Ⅱ)

 1)河車

 陽気が督脈・任脈に通じたら、あとは毎日、陽気を督脈・任脈に沿って回すだけでよい。

 陽気を回すことを、河車を回すとも云い、その要領は、調身・調息から(4-1-3:呼吸法参照)意念(意識)を下丹田に集中し、武息で少し長い蓄気=停息を行った後、文息に切りかえ静の状態を保ち、少し下丹田に温かみを感じたら、吸気・停息・呼気が等しい長さの武息に移すと、暫くして陽気が発生する。

 発生した陽気は、既に三関が開き、督脈・任脈が通っているので、吸長吐短の武息をしながら、尾閭(びりょ/びろ)に意念(意識)を凝らすと、陽気は督脈に沿ってと難なく関に移る。

 2)温養

 陽気を回しだした当初は、各関やツボで5分、泥丸宮(上丹田)と下丹田で15分程度の温養(文息)を行いながら、督脈・任脈を回すことを心掛ける。

 その後は、十二消息卦(じゅうにしょうそくか)の子(ね=下丹田)、卯(う=夾脊)、午(うま=泥丸宮=上丹田)、酉(とり=絳宮=中丹田)で温養(文息)を行う。

 各時点の温養の役割は次の通り。
①子(ね=下丹田)の温養は、陽気の出発と到着の二つの時点があり、出発の時点は、火をおこし陽気を上昇させる。到着時点では、下丹田の中に閉じ込める(封固)こと。
②卯(う=夾脊)の温養は、陽気が進みすぎたり、遅れたりすることの調整。
③午(うま=泥丸宮=上丹田)の温養は、上昇してきた陽気を下降に方向転換すること。
④酉(とり=絳宮=中丹田)の温養は、陽気が降り過ぎたり、遅れたりすることの調整。

図7:十二消息卦図 図3:北斗七星と十二支図
十二消息卦図 北斗七星と十二支図

 3)炁(き)の発生

 100日間の修練を重ね、小周天も300回を回したある時、午(うま=泥丸宮=上丹田)の温養時に、口中に甘い唾液が出てくる。

 一旦この唾液が出ると、以後は、午(うま=泥丸宮=上丹田)に至るごとに甘い唾液が分泌されるようになる。

 この唾液を陽気と共に印堂(いんどう:両眉の中間にあるツボ)~重楼(じゅうろう:のど)~中丹田=膻中(だんちゅう:両乳頭を結ぶ線上のツボ)~黄庭(こうてい:臍の中)を経て下丹田に戻すことを繰り返していると、下丹田に水蒸気が発生したような感覚が生じる。

 この際は慌てることなく、文息をし、静なる状態を保っていると、眉間に白い光が現れる。この光を「陽光二現」と云う。

 白光現象が収まると同時に、下丹田に小さな気の塊を感じられるようになるので、この気の塊を、十二消息卦に従って回し、下丹田に降ろす。

 この気の塊を炁(き)と云う。炁(き)とは、精と陽気(元気)が合したもので丹薬(大薬)の本となるもので、ここまでの修練で小薬を採取したことになる。

 なお、これまで使用し、これからも使用する内丹術の呼吸法である武息、文息は、別名武火、文火呼吸とも云われ、武火は強火、文火は弱火(とろ火)で、意念(意識)と共に、外丹術(煉丹術)に於ける火候(かこう:火加減)に該当する。火候(かこう:火加減)の強弱は、武火=武息の、息を止め(停息)て気を蓄積する(蓄気)時間の長短であり、意念(意識)の強弱でもある。

 また、外丹術(煉丹術)に該当するものとして、鼎(かなえ:足が3本ある釜)炉が下丹田で、時として上・中の丹田が鼎(かなえ:足が3本ある釜)になる。

 この火候(かこう:火加減)を旨く使って、小薬を採取し小周天を終えるが、その際、小薬である炁(き)を下丹田に入れ、文息(弱火)で温養していると、元精と元気(陽気)は完全に炁(き)に変わり、淫根(生殖器)が童子の体のように縮み、嬰児(赤子)のような純生な状態になったことを以って第2段階の煉精化炁(れんせいかき)の修練を終える。

 4)注意事項

①毎日の修練終了後は、直ぐに立ち上げることはせず、深呼吸をしながら首や体を動かし、出来れば、顔・腹・体をマッサージしてから日常生活に戻ること。
②小周天を回すとき、気分が悪くなったり、胃がもたれたり、背中が痛くなったりしたら、瞑想を中止すること。ただし、ただ単に背中が痛い場合は、陽気が通っている最中なので問題はない。
③経絡が開き、小周天が完了するまで、早くても3年の月日がかかるので、焦らず、根気よく修練すること。
④若くて、精力旺盛な人が、早く陽気を上げようとあせる人や、陽気が足りないのに無理をする人は、邪気や虚火(体内に溜まっている病的な熱)に依って、慢性頭痛になることがあるので注意を要する。

 5)備考

 第1段階の築基(ちくき)時点で「健康増進」や「病気治療」などに利用できるが、第2段階の小周天を習得すれば、心身ともに元気が回復し、健康問題で悩むことは無くなり、小周天法を継続することで人間界での幸せを得ることが出来るので、無理に次の段階に進む必要はない。


続く:第3段階・煉炁化神(れんきかしん)(大周天)


▲ページの先頭


| トップ・ホームページ |

 
リンクを含め全て自由
和坊流 宇宙