五七五七七という短歌表現形式。 このたった三十一文字の短歌表現形式によって、今を生きる自分の内面にある情念を 現実の中であるがままに、そしてありのままに描写する。これこそが短歌の醍醐味であると私は思っています。
現実を美化したり、理想化したりしない、あるいは自分を卑下したり、事実を誇張したりしない、現実のありのままの姿を生活の中に見出す姿勢こそが大切であると思っているからです。
ただそこには正しい言葉の調べ(音調)がなくてはならないし、そのためには言葉を選び、適切な語彙の用い方、そして助動詞、助詞の使い方の勉強も常日頃から必要になってきます。そういう日々の言葉の研鑽の中からでしか短歌の歌心は生まれてこないものなのかもしれません。私は、先師から学んだ「写実」を通してそういう短歌の歌心に味到したいと思っています。
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