【享保期 難波銭】
10.享保期 難波銭の類 享保13年(1728年) 摂津国西成郡難波村新地 鋳造
低頭通
別名に濶縁、欠目寛の名を持つ。輪の幅が広く、寛目の上横引きが短く欠ける。また、寶字のウ冠が郭上辺まであがっている。通頭は平べったい。尓の初画が浅い角度で打ち込まれている。永柱の跳ねも小さい。
この手の書体で銭径の巨大なものを享保期御用銭と言い有名な珍銭である。
低頭通(流星)
雑銭の鋳だまり変化。とりたてて一種とすべきものではないが類品があるようなので参考掲示する。
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額輪
難波銭は総じて額輪気味であるがこれは特異。
高頭通
寶字が降る。寛目の横引きは上下ほぼ揃う。正目寛中様である。
低頭通
寶字の位置に注目!寛目の横引きの上画が短い。欠目寛昂寶大様である。
難波銭類の拡大図
額輪(磨輪)
額輪の中にはとくに輪幅の狭いものが存在する。見栄えはしないが少ないものである。ただし価値的には?




贋作 享保御用銭
贋作というほどのものではなく、変造品といったところ。低頭通の大ぶりなものを加熱しながら丹念に打ち広げたもの。低頭通も額輪気味なので手間隙かければこういうものが出来上がる。ただし、どうしても輪周囲がいびつになる上、叩いた痕跡がはっきり残ってしまう。何よりも御用銭にしては貧相で薄っぺらである。銭径約27㎜、重量3.8gで、通常の低頭通よりは重いが、規格外というほどではない。ちなみに最上段の低頭通は大型のもので重さは4.1gある。
淋手
文字、銭径とも小さい。肉薄で貧相。広穿で寛足が極端な内跳になる。
和歌山銭の特徴
文字の形状が独特です。とくに永柱が長く、永頭が俯すのは全てに共通した特徴です。この書体ははたしてうまい字なのでしょうかね・・・?
広穿小字大点永
昂寶である。離頭通に比べて通頭の幅が小さく、永点が長く大きくなる。
広穿離頭通
寶字が長く昂寶になる。通頭の下辺が長く、用画から離れる。
広穿小字円辵
短寶である。しんにょうの頭角が丸く、最終の払いとの接合部が切れている。見画の第5画がわずかに右にとび出す。
広穿小字(本体)
短寶で寶字ウ冠が穿の上辺の下に位置する。しんにょうの頭の角は尖る。
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狭穿大字
文字が大きく銭面いっぱいに書かれている。その割りに狭穿で寶字が郭の上下にはみ出している。銭径は大きい。
和歌山銭類の拡大図