【評価 7】
【評価 10】
【評価 珍】
【評価 3】
2.正徳期(旧延宝期)亀戸銭 正徳年間江戸亀戸村鋳造 推定
文銭につづくものとして、文銭の背文を刮去したものが推定され充てられています。ただし、これらのものは古くは正徳期とされていたもので、延宝期銭とする根拠にはいまひとつ乏しいのですが、亀戸銭の系統であることには異論はなくひとまず旧説に従うことにします。
※2004年収集10月号の記事を受け、この類の鋳造期を正徳期に改めることにしました。無背銭を延宝期鋳造とすることについては手引きにおいても疑問が投げかけられており、鋳造期間に対しての背文銭の存在量の多さや、発掘による傍証などがこれを裏付けています。
書体により、島屋無背、島屋直寶、繊字無背、縮字勁文無背に分類されます。
丸屋銭(おおぶり銭)
外径25.85oで輪幅の広いもの。丸屋はもともと大きいものが多いのだがここまで大きいものがあるとは気づかなかった。ネットで格安で落としたものだが果たして価値はいかがなものか?(暫定価値評価です。)
この様子だと外径26oも出現するかもしれない。
猿江銭広穿(純白銅銭)
駿河391号に出ていた猿江銭の白銅銭、初見品です。白目銭と同じ色で鉄錆が浮いている品で、銅銭ながらかなり強い磁性があります。母銭のできそこない、あるいは密鋳鉄銭の磨きかとも思いましたが、計測の結果は間違いなく通用銭の範疇です。
外径23.8o 内径19.2o 重さ2.6g
※白銅色は錫成分が多く、鉛が少ないケースに発色するようです。天保銭事典によると錫12%以上、銅85%以上で白色化するようです。
→ 新寛永色見本
※特別展示室 にも白銅銭はたくさんあります。ご覧下さい。
※白銅銭であることを確認(強調)するために表面を磨いてしまったケースを良く見かけます。
もったいない・・・。意外に多い加工です。
全体が染まっています。
掻き傷だらけで発色も不自然です。
凸部分の色はげがある上に不自然です。
銀メッキあるいは銀鋳
※磨き変造、薬品変色、鍍銀(メッキ)に注意しましょう!
磨き品は貨幣の表面に細かな掻き傷があり、その乱反射で白っぽく見えます。
薬品変色は地の部分(文字以外の凹部分)まで変色しています。通常、地の部分は流通段階で擦れないため文字部分と色が異なります。
鍍銀は不自然な光沢があり、電気メッキや銀塗料塗布は地まで変色しています。これらは流通の過程で凸部分の色がはげ落ち、凹部分の銀色が残る特徴を有します。
拡大画像サーフィン
文銭類似銭類の拡大図
縮字勁文無背
耳白銭
丸屋銭
繊字小文無背
島屋直寶
島屋無背
【評価 8 普通品は10】
文銭退点文
ちょっと苦しい
濁青白色
文銭縮字
多少黄味あるも
まずまずの白銅色
文銭繊字小文
文銭ではほぼ
最高の白銅色
文銭繊字狭文
多少黄味あるも
素晴らしい白銅色
文銭細字
淡褐色ですが
きれいです
文銭正字
黄白色でもけっこう
良いと思います
虎の尾寛
淡褐色
苦労して入手
十万坪無印
これもほぼ純白
十万坪手
少し黄味がかるが
なかなかの美人
虎の尾寛小字
ほぼ完璧な白銅




異書大字
錆色あるが
まずまずの白銅色
異書長通低寛
これも完璧
異書長通
ほぼ完璧な白銅色
異書短通
淡褐色
母銭でしょうかね?
白銅銭について
唐突ですが、私は白銅銭が大好きです。黒褐色や黄褐色の雑銭の中でひときわ高貴な存在であるような・・・錯覚に酔っています。 この病気は虎の尾寛小字の白銅銭に出会ってからだと思います。
写真では判りづらいと思いますが、純白に近い白銅質でこれにはすっかり心を奪われました。
それからというものの白銅銭を求め続けています。古寛永長門銭、白目の類、十万坪無印、石ノ巻異書の類、文銭などずいぶん探しました。はじめは見向きもされていなかった白銅銭ですが近頃はずいぶんと高評価になってしまい、品薄でもあることから入手難が続いています。白銅銭の相場を上げてしまったのはもしかすると自分のせいではないかと思ってしまいます。
ただ、色彩表現が人それぞれで、白銅色や黄白色ならまだしも白みがかった黒褐色などというわけのわからない表現もあります。入札誌などでは色彩の度合いまで判りませんので、落札して品物が届くまでわからず、ギャンブルみたいです。また、店先で白銅銭だと思って入手してみても、いざ自宅の照明の下で確かめてみるとたいしたことなくてがっかりしたことは一度や二度ではありません。
それでも私は白銅銭が大好きです。
【評価 10】
3.丸屋銭・耳白銭(文銭類似銭) 宝永あるいは正徳年間(1704年以降)江戸亀戸村鋳造 推定
正徳期亀戸銭とした譜も多いのですが、この銭については俗称の丸屋銭、耳白銭と称したほうが良いと思います。鋳造時期については諸説あり、正徳期とする明確な根拠もないようです。実は古寛永ほどではないのですが、新寛永も一部の鋳造期や地域が確定されたもの以外はほとんどが不知銭なのです。丸屋銭も耳白銭も制作が文銭同様に安定している上に存在数も多く、良質なものを大量生産する意気込みのあった時代に生まれたと考えられて正徳期とされた経緯があったと思います。鋳銭重宝記によると丸屋銭の鋳造時期は宝永年間であると記述されており、この銭を該当させるのも正しいのかは分からないというのが本当です。ただし、技術的には非常に高く、力量のある銭座=亀戸銭であるとするには問題ないような気がします。
銅色は概ね純黄色から黄褐色で堂々とした作のものが多く好感が持てます。
書体により、丸屋銭、耳白銭に分類されます。
← 用の上横引きの右端が途切れ点になる。
【評価 10】
縮字背勁文刔輪 と 縮字背勁文再刔輪
縮字には面が刔輪されたものが存在するという。このことは手引きでは触れられているが他譜では記載すらないもの。存在は再刔輪のものは少なそうだが銭譜によって見解が異なり詳細不明。
(新寛永通寶拓影全集より借拓)
繊字小文刮去残痕(白銅銭)
外径25.3oとやや大ぶりで濶縁。純白と言っていいほど白くて立派。