九 気 性 (星)

 そもそも、陰陽道(おんみょうどう=おんようどう)で、九つの星に五行(ごぎょう)と方位を組み合せ、これを人の生年に当てはめて吉凶を判断するものを【九気性(星)】(きゅうきせいまたはきゅうせい)と言います。
 九気性(星)は一白水気性・二黒土星性・三碧木気性・四緑木気性・五黄土気性・六白金気性・七赤金気性・八白土気性・九紫火気性の九つの気で成り立ち、 五黄を中心として八方位(八宮)に配され、九気性は年月日、時の経過に従って各宮を規則正しくめぐって行きます。運命のリズムを探り、その吉凶をよく知る 方法として各宮位に新名称を与え、これにより各自の本命九気性の進行により描き出される運命のリズムを正確に把握できる、と言われております。

進行順は次の通りです。

静観宮(中宮)→強運宮(乾宮)→喜楽宮(兌宮)→変化宮(艮宮)→頂上宮(離宮)→困難宮(坎宮)→
注意宮・準備宮・警戒宮(坤宮)→開運宮(震宮)→福運宮(巽宮)→静観宮(中宮)

 さて、陰陽道とは、古代中国の陰陽五行説に基づいて天文・暦数・卜筮(ぼくぜい)・卜地(ぼくち)などを扱う方術です。大宝令に規定があり、陰陽寮が置かれましたが、次第に俗信化して宮廷・公家の日常を物忌・方違えなどの禁忌で左右するようになりました。平安中期以降、賀茂・安倍の両氏が分掌したところであります。大宝令とは大宝律令(大宝元年=西暦701年施行、律6巻・令11巻の古代法典)の令の部分を指します。
 養老律令施行まで、律令国家盛期の基本法典となりました。但し、古代末期に律令共に散逸、今日では養老律令から全貌を推定するのみであります。

 ところで、【九星術】と言われる「気学」は、中国が生んだ運命を知る学問の一つです。人間がある場所で産声をあげ、その場の空気を吸うとき、その生まれ た年・月・日時に働いている自然の「気」つまり磁気作用がその人を支配する運命の気性と見ます。気学ではこの自然の法則を九つに区分けします。それが、上 述の通り、一白・二黒・三碧・四緑・五黄・六白・七赤・八白・九紫という九つの気性なのです。
 自分が何かしようと思うとき、その年・月・日時にこの九つのどの気性が回っているかを知り、自分の開運の方法を知ることが出来る、と言われております。

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  名 称    五 行   方 位   八 卦 備                    考
一 白
(いっぱく)
水 星
(かん)
一白は、流れ行く水に例えられ、谷川の一滴から苦労して大河となる性質があります。
二 黒
(じこく)
土 星 西南
(こん)
二黒は、大地をあらわします。
全てを生じ育てる力を持っており、何ものをも受け入れる母のようでもあります。
三 碧
(さんぺき)
木 星
(しん)
三碧とは、鳴り響く雷に例えられます。
万物を発育、胎動、伸張してゆくことを意味しています。
四 緑
(しろく)
木 星 東南
(そん)
四緑は、遠くから吹く風に例えられ、柔軟に活動する状況を表し、生育するという意味を有しています。
五 黄
(ごおう)
土 星 中央 九気性の中央で強力な作用を有し、万物を育成し、陰陽両方を兼ね備えており、中心部分に例えられます。
六 白
(ろっぱく)
金 星 西北
(けん)
六白は、尊大なる天に例えられ、剛健で健やかに活動する状況を表します。
一家にすれば父をあらわします。
七 赤
(しちせき)
金 星 西
(だ)
七赤は、水を貯める沢に例えられ、池などをさします。
それは喜んでいる状況を表します。
八 白
(はっぱく)
土 星 東北
(ごん)
八白は、不動なる山に例えられ、動きを止めている状況を表します。
九 紫
(きゅうし)
火 星
(り)
九紫は、燃え盛る火に例えられます。
付着し、また離れてゆくという意味を持っています。

この項は、【厄年一覧表】の<八方塞>を受けてご参考までに記したところです。

(主として「東京易占学院出版局・神社宝運暦」から引用)

【九     星】