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小田原市報徳神社の二宮金次郎銅像

二宮金次郎とは

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 戦前、戦時中を通じて軍国思想を国民に広めるために、二宮金次郎の勤勉さが当時の政府によって利用された。そのために、自己を一切顧みずすべてをお上に捧げるという、軍国主義にとっては誠に都合の良い人物像が出来上がり、それが未だに我々多くの日本人の間に残っている。

 しかしその実像は、それとは全く異なるものだった。1787年に小田原の近くの栢山村で一農民の子として生まれた金次郎は、その聡明さでもって大学、論語などの古書を読みこなし、如何なる武士も及ばぬ思想家となり、小田原藩主の目に留まるまでになった。そしてその知識を、封建時代における階級支配にではなく、最下層の農民の生活向上のために活用した。戦後アメリカにおいて、金次郎は日本最初の民主主義者と評価される所以である。

 この劇では、その民主主義者としての二宮金次郎をよみがえらせ、現代日本を明るく発展させる指針としたい。

                                                         尾崎博葉記