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平面図と建設費については、施主の了解を得たものだけの公開となります。
平面図は防犯上、建設費についてはプライバシーの問題に関わりますのでご理解ください。
建築面積 89.44平方メートル(27.1坪)
述床面積 87.78平方メートル(26.6坪)
建築費 1600万円
工法 木造軸組み工法(在来工法)
設計趣旨
山間の村落に建つローコスト住宅である。
敷地にはすでに農家を営む母屋があり、親世帯が居住している。
幼い双子の男子の親である若夫婦は、限られた予算の中で最大の要望を満たすために、
あえて設計を依頼してきた。
どの水準の住宅であっても予算が有り余ることは無いのであるから、きちんとした生活の
ビジョンが有れば、予算の多寡に関わらず設計事務所に設計依頼することは、無駄な出費を
抑え、一方的な工務店の見積書を呑むことも無い賢い選択である。
最小の予算で、最大の我ままを貫き通すための、最良の選択である。
一方、獲得できないものについては、設計を積み重ねる中で切り捨てるものを認識してもらう
経過をたどるので、何が不足で住み始めるのか了解しているため、意味の無い増改築を
竣工直後に始める無駄も無い。
限られた予算で住宅を計画するときは、最小面積の計画をまず検討する。
これは、敷地が狭小で建築面積に制限がある場合とは切り口が異なる。
施主の敷地は充分面積も有るのだが、建築面積の贅肉を落として坪単価を上昇させる検討は
建物の水準を維持するために有効である。
しかし、狭苦しい住宅を手に入れたい施主は居ないので、限られた面積をどのように豊かな
空間にするか設計事務所の腕の見せ所である。
結果においては狭小敷地と同じ事なのだが、敷地形状に拘束されない分、自由である。
LDK、小上がりの茶の間、主寝室、双子の男子のための子ども室、ゲストルームを意識した6畳
の予備室、浴室、洗面所、玄関、そして、さし掛けのある木製テラスは物干し場と焼肉用テラスと
して機能する。
子どもを新たに作る予定が有るのか無いのかという部分まで突っ込んだ話を積み重ねるのが
設計事務所の業務なのだが、作る予定が無いと言っていた若夫婦に第三子の男子が生まれ
た通知は、戸惑いながらもうれしい誤算と言わなければならない。
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