ちょっと視野を広げて周囲を見てください。あなたが我が子(犬・猫)のストラバイトに不安を感じておられるとしたら、あなたは日本の飼い主さんの中で例外的な少数派なんですよ。圧倒的大多数の飼い主さんたちはストラバイトなんて無縁だし、コトバさえ知りません。
それが普通の姿であり、ストラバイトというコトバを知っている貴方の方が変なんです。何故なら、ストラバイトなんて余計なものが出現しないように、犬も猫も3段階で予防されているからです。
[第1段:ふつうに飼う]
日本の飼い犬・飼い猫の99%はストラバイトなんかと無縁です。
犬は庭の犬小屋で寝かせ、猫は家の出入り自由にしてやるだけで済みます。
ストラバイトに襲われがちな1%の犬や猫は、狭い室内に閉じ込められています。
犬・猫は動物であり、お人形でも、縫いぐるみでも、ロボットでもないのです。
動物は動いてこそ動物なんです。
[第2段:室内で飼うなら運動励行]
住宅事情など止むを得ず室内で飼うときは、犬も猫も毎日、必ず運動励行を怠りませんように。あなたに愛犬・愛猫を運動させられない事情があるなら、ご自分に犬や猫を飼う資格があるのかどうか、真剣に自問自答なってください。
室内には魔物が棲んでるらしいのです。それは、ホットカーペットやクーラーから放射される電磁波(または電磁波が酸素分子に衝突して発生するプラスイオン)と、敵・飢餓・寒暑など恐怖や苦痛などのストレスがない快適で安全な室内で暮らすことによる交感神経弛緩などが原因となり、尿がアルカリ性になったまま低下しなくなるからだろうと考えられます。
大型犬を室内で寝かせる悪弊が広まったのは、盲導犬のせいかもしれません。
[第3段:キラキラを見逃さない]
飼い主さんが我が子を自分で守ってあげられる最後の予防手段です。
運悪くキラキラ(ストラバイト)を見落としたら、もう手遅れです。
運動しても効果なく、ここから先は動物病院の仕事になります。
あなたは主治医の診療方針に従わなくてはなりません。お金も時間もかかります。
無知の鞭もて我が子を閉じ込め、膀胱切開・陰茎切除。
それでも止めないケージ飼い。お陰で儲かる動物病院。(ウヒヒヒヒー)
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キラキラを見逃した飼い主への罰 Y.M.様(長野)ご提供(結石の組成不明)
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このコーギーの膀胱から摘出された結石が、「ストラバイト由来の結石」なのか、「蓚酸カルシウム結石」なのか不明です。形や色など外観で判別することはできません。高熱に耐える坩堝(るつぼ)に入れて焼き、灰を化学分析しなければ分からないのです。動物病院ではできない仕事なので、検査専門機関に依頼しなければなりません。
この結石が「ストラバイト由来の結石」なら、キラキラの出現を見落とした貴方の責任です。「蓚酸カルシウム結石」なら、茹で野菜を食べさせた貴方の責任です。 切開手術は可哀想だ。なんとか切らずに治せないものだろうか。たまに、そんなメールをいただきます。お気持ちは分かります。当然のことだろうと思います。自分の身に置き換えて想像してみれば、私だって嫌です。切開手術なんて御免です。
でも、上の写真のようなギザギザの結石が膀胱粘膜を傷つけ、真っ赤な血尿が出るに至っては躊躇(ためらい)など許されますまい。
直ちに膀胱切開を勧めてくれた主治医は良心的だったし、主治医の方針に従った飼い主様も賢明でした。それが一番安全で安価な最善の手段です。我が子(犬・猫)の苦しみや、飼い主様の心労・経済的負担も最低限で済んだのです。
切るのが可哀想だとウジウジ迷い、切らずに済む方法がないかと動物病院を渡り歩き、挙句の果てに絶好のカモだとばかりにムダな出費に追われてしまう飼い主さんの何と多いことか。お気の毒にと思う半面、キラキラを見落とし、茹で野菜を食べさせた罰として苦汁を呑むのはしょうがあるまい、という冷めた見方もしております。
上の写真の結石の種類は不明ですが、白く見えるのはカルシウムだと思います。結石の表面が赤茶色に染まっているのは、たぶん膀胱粘膜から出血した血液による汚れではなかろうか。
魚の小骨なら胃液の酸で溶けるけれど、尿路結石のカルシウムは酸で溶かせません。もしも、溶かせるクスリがあるなら、歯も溶け骨も溶けてしまうので医薬品としての使用は絶対に許されっこないのです。 膀胱切開を避けたいと悩む飼い主さんに、結石が溶けるだの小さくなるなどという甘言は悪魔の囁きです。そんなことは不可能なんです。上の写真を目蓋に焼き付けておいてください。こんな結石を溶かすなんて絶対に出来ないのです。
キラキラを見逃した飼い主さんたちにできる我が子への償いは、主治医が切開手術と診断したら素直に従い、もう二度と結石が出来ないよう再発防止に全力を尽くすこと。
唯一最善の再発防止策は、毎日の運動励行です。
切るべきか、切らずに済ませられないものか、迷いに迷っておられますなら、どうぞ遠慮なく私にメールしてください(もちろん相談無料です)。
技術士/獣医師/農学博士 Dr.中島健次拝 |
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