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この子たちにストラバイトが出てM夫人は困惑され、Web検索で私のHPにヒット。偶々お目に止まった亡き柴犬デンの後記(動物は動いてこそ動物)の「霊魂あるなら殺人犯を殺せ」に深く共鳴・共感なされたよし。以来ほぼ連日、綿々とメールを頂戴し続けております。 尿のpHデータを含むメールと猫たちの写真のHP掲載をM様に願ったところ、私信の公表など非常識にも程がある。トンデモナイ、と叱られてしまいました。 これより直ちに本題の「体質」について論ずべきところですが、ちょっと寄り道をしたくなりました。M夫人から電送された上の写真を眺めていて、これを撮影されたM様のお心。母猫と子猫たちへの並々ならぬお気持ちが切々と私に伝わってまいりました。 巷間よく聞く話ですが、ペットショップで買った血統書付きの高価な子猫よりも、拾ってきた雑種の子猫の方が利口で、飼い主さんの言うことを良く聞き分けるという。それは多分、たまたま離乳期に捨てられたため、拾ってくれた人間を母猫代わりに信頼するからなのではなかろうか。あなたの愛猫は如何でしょうか? |
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亡くなられた祖父母もご両親も大の動物嫌い、養子に入られたご夫君も動物が苦手。そんな環境で育ったせいか、M夫人は動物とは全く縁のない暮らしをしてこられたとのこと。 |
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ひとり、待っている子がいるけど、猫の乳首は四つしかないの? 八つくらいあるんじゃないの? 栄養不足でオッパイが充分に出てないの? 弱い子がはみ出てるのかしら…? でも、ちょっと、もったいない。お金を惜しむわけじゃないけれど、野良猫に新宿・N屋の荒挽きソーセージはもったいない。身分不相応は気に食わない。 |
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母猫の方もM夫人の気持ちの変化を敏感に感じ取ったのか、はたまた餌をくれる親切なオバサンだから警戒心を解いたのか、M夫人が女中部屋の窓から見ていても気にせずに、平気で寝そべって子猫たちに授乳するようになった。 そして、黒い動く塊りに初めて気付いてから8日後、子猫たちは丸々太って毛色が変わり、窓から見ていても可愛らしい。抱いてみたい。でも、母猫に叱られそうで恐い。 それっきり母猫の姿が見えなくなった。今までウンともスンとも無音だった子猫たちが、母親を呼んでニャーニャー、ミャーミャー。鳴きわめいて、うるさい。ああ困った、どうしよう。 M夫人は直感したそうです。「ああそうか。子供のいないアタクシに子猫をくれたんだわ!」 |
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ン…? 何よ、これ? エッ、うんち? キャー! アナター! 大変よー、いらしてー! ご夫君は糞の始末を拒否し、明朝、保健所に電話して子猫を処分すべきだと強く主張。 畳の糞を片付けてもらうため、週一派遣の家政婦さんに臨時に来てもらおうと電話する。急には無理だと断られ、別の家事代行サービスに電話。それが良かった。3人の子育てを終えて再び働き始めたばかりのSさんは猫好きで、自宅に爺さん猫を飼っていた。 Sさんは子猫たちを縁の下で寝かすことに賛成できない。自分が一つもらいます。残りは里親探しのボランティアに頼みましょう。親切に申し出た。が、M夫人は拒絶。 みんな可愛いけど、M夫人お気に入りの順にアーちゃん♂、イーちゃん♀、ウーちゃん♀、エーちゃん♂、オーちゃん♀と命名。縁側で名を呼べば、庭から駆け寄るようになる。 Sさんが買ってくる猫用缶詰やカリカリとかいうビスケットみたいなものを旺盛に食べていたが、2ヶ月ほどすぎると、ほとんど減らなくなった。食欲不振? |
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「どうして~? フワフワの毛皮を着ていて温かそうじゃないの。公園のノラは平気じゃない」 「奥様お願いします。男の子たちを呼び寄せてください」 結局、その日は動物病院をキャンセルし、手術を1週間後に延期してもらう。♂猫を確実に確保できるようにするため、今日中に急いで女中部屋を改装して猫部屋にする。 猫たちが裏庭から猫部屋へ直接入れるように、掃き出し口(箒で掃いたゴミを捨てるため畳すれすれに設けた開閉自在の窓、高さ4寸=約12cm×幅1尺=約30cmくらいで泥棒は侵入不可)を利用する。地面から掃き出し口まで高さ2尺(約60cm)。慣れてくれば猫が簡単に飛び上がれる高さだが、一応コンクリートブロックで階段を作ってあげる。 さあ、お引越し。胴震いするほど気温の下がった夕暮れどき、M夫人が縁の下のダンボ-ル箱を覗くと、5人とも、ちゃんと居てくれた。猫部屋の片付けで忙しいSさんを呼び、裏の勝手口から箱ごと運んで猫たちを新居へ移してもらう。 Sさんは猫用トイレを買ってきたいと申し出たが、M夫人はノー。今までどおりウンチ・オシッコは庭でさせる。排泄のため猫部屋を自由に出入りできるように、掃き出し口を開けたままにしておきましょう。今まで縁の下で寒風にさらされてきたんだもの、平気のはずよ。泥だらけの足で帰って来ても、畳を裏返したから気にならない。爪とぎしても気にならない。 |
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そうやって冬を越し、春が過ぎ、梅雨となる。インターフォンが鳴り、突如、隣家から苦情。 江戸時代から続く屋敷町の住民にとって、ご近所迷惑は最も恥ずべきことの一つ。即座に陳謝し善処を約す。すぐSさんに来てもらいたいのに、今日は別のお宅で家事代行中。止むなくM夫人御自ら重い革トランクを猫部屋に運び、掃き出し口を塞いで猫たちを閉じ込める。とりあえず、この応急措置で猫たちが隣家でウンチするのをストップできる。でも、これから暑い夏だというのに、室内に閉じ込められる猫たちが可哀想でならない。 困ったのがトイレ。M夫人は猫部屋の横にある昔の使用人用の便所(汲み取り式、空の便壷が残っている)を猫に使わせよう。便所に接する壁に穴を開けて通り道を作ろう、と仰る。 Sさん猛反対。「底がない昔の和式便器で排泄を躾けるのは不可能でないにしても、私には出来そうもありません。奥様が上手に躾けられたとしても、万一猫が足を踏み外し、深い便壷へ落っこちたら助け出せない。レスキュー隊を呼んだらテレビに出ちゃいますよ」 信頼厚きSさんの説得が功を奏す。最もポピュラーな手段として、猫用トイレを購入することでM夫人のお許しをいただく。でも、「1台あればいいんじゃないの?」との仰せ。 〔本題から外れますが、庶民代表Sさんの素朴かつ率直な質問〕 S:お隣様に、もう一度、犬を飼って欲しいと、お願いできないものでしょうか? |
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木曜日、運動不足にならないようにと、Sさんがペットショップで選んだ4段リングのタワーが配達される。ふだんは宅配便を裏門の扉を開けて受け取るのだが、重そうなので勝手口まで運んでもらう。無用心だけど、しょうがない。組み立ては、明日、Sさんにやってもらおう。 でも、次の水曜日、奥様に怒られた。「あなた、ウソじゃないの。猫は神経質だから個別のトイレが必要だなんて…。見てると、誰も自分専用のトイレなんか決めていませんよ!」 |
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2007/07/16(月) 晴れ、清涼。キラキラが畳の上に筋を引いている。トイレの白いパルプ粒の上に赤茶色の斑点がポツポツと垂れている。もしかして、これが血尿なの? 猫トイレを掃除し、裏畳のキラキラを拭きとっているうちに勤務時間終了の正午となり、後ろ髪を引く思いでSさんが去る。M夫人はパソコンを開け、「猫の尿のキラキラ」で検索。 ストラバイトはジャンプで溶ける!跳んで跳んでピョンピョンピョン♪ それじゃ、今すぐジャンプさせましょう。どの子がストラバイトを出しているのか分からないから、みんな一緒にジャンプさせよう。「みんなー、おいでー、ほーら、ピョンピョンしてー」 ああ、くたびれた。猫たちも厭きたらしく、もっとやろうと擦り寄ってくる元気な子はイーちゃんとウーちゃんだけ。これじゃアタクシの身体がもちません。キラキラの出ている子が誰なのか、早く突き止めなければならない。即断即決、直ちに特許pHスティック発注! |
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中島健次先生 早速の受注確認メールありがとうございます。当家のミックスたちは同じ母親から生まれた五つ子です(雌3、雄2)。この子たちを住まわせている部屋の畳にキラキラ光る粒々の筋が見られ、慌てて検索したところ先生のHPが目に飛び込んでまいりました。 M様 犬に比べて猫の尿線カットは難しいという飼い主さんが少なくないのですが、猫に深く信頼されていれば簡単にできるようです。「猫尿のpH検査いろいろ」の④佐藤ゆかり様&そら君を参考になさってください。 中島健次先生 お忙しい先生のご事情も配慮せず、たいへん失礼いたしました。愛猫たちの尿に今まで見たことのないキラキラ光るものを見つけて、青天霹靂。不安で動顚している哀れな飼い主とご理解いただき、お許し願います。 M様 ご愛猫の初めての異常事態でご心痛のところ、たいへん不躾なお願いをさせていただくご無礼を、お許し願います。実は前々から懸案の重要課題がございました。 中島健次先生 お早うございます。出てません! キラキラが出てません! 先生の言われるとおり、運動させたらキラキラが出なくなりました。ありがとうございます。感謝感激です。運動させるだけでストラバイトとかいう尿道を詰まらせる原因を除去できるなんて、素晴らしい治療方法です。今まで獣医師というお医者様たちとはご縁がなく、お付き合いをしてきませんでしたが、中島先生にはお目にかかって御礼申し上げたい気持ちで一杯でございます。 M様 貴メールを嬉しく拝読させていただきました。M様ご発案による押入れ上段からの 中島健次先生 嬉しくて、いささか有頂天になっておりました。済みませんでした。ご指示にしたがい、オシッコのpHチェックに成功してから、改めてご返事いたします。でも、恐らく大丈夫のような気がしております。私と五人の猫たちは心と心がつながっているからです。 |
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同日午後3時、Sさんが帰った後に待望のpHスティックが届く。さっそく水道の蛇口をひねり、流水線を細めてpH試験紙に水が当たる感触を指先で覚える。水道水のpH7.2、か? 最初に、オーちゃん♀がトイレに乗った。しゃがんだ。今だ! 今度はエーちゃん♂がトイレに乗ってきて、しゃがんだ。今だ! |
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M様 メールありがとうございます。驚嘆いたしました。事前に尻尾を掴む訓練もなさらず、いきなりの本番。初めて見るpHスティックを怖がり、排尿の途中でトイレから逃げ出す猫も少なくないようですので、M様と五つ子の絆の深さが並々ならぬものと拝察されました。 ①データは豊富な方がベター。金土日月の4日間、お手伝いさんに来てもらえませんか? 重ねて申し上げます。①~④は私の勝手な希望にすぎません。どうぞ、M様のお気持ちとご事情を最優先になさっていただきまして、しかる後に出来るか出来ぬか、ご勘案くださいますよう伏してお願い申し上げます。決して無理なお願いは、させていただきません。 中島健次先生 昨夜、先生のメールを拝見して直ぐ、Sさんと電話で相談いたしました。 M様 土日2日間、猫たちの尿のpH検査に休日出勤してくださるSさんに、中島が喜んで感謝していると、お伝え願います。M様におかれましては、余計な出勤手当ての支出を余儀なくさせてしまい、大変申し訳ございません。誠にありがたく、心から篤く御礼申し上げます。 中島健次先生 アーちゃんとオーちゃんは、昨日、尻尾持ち上げの尿線カットを試みるチャンスがなかったのですが、先ほど二人ともできました。これで五人全員に信頼されていることが確認され、とっても嬉しいです。それと同時に運動効果も、はっきり確認されました。 |
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ところが、Sさんは尻尾持ち上げの尿検査ができない。エーちゃんがトイレの上にしゃがんだので、尻尾を掴んで持ち上げようとしたとたん、トイレから下りてしまった。次のウーちゃんも、Sさんが尻尾に触ろうとしただけでトイレから下りてしまった。どうしてなの? ふだん、猫部屋の掃除やトイレの始末や餌・水を補給しているとき、猫好きのSさんの周りに猫たちがまとわりつく。Sさんが喉を撫でたり尻尾を引っ張ったりしても猫たちは嫌がらず、喜んでいる。それなのに、どうしてトイレのときは触らせないのか、不思議でならない。 Sさんが猫たちの尿検査をできないなんて想像もしておらず、今さら中島先生との約束を破ることはできない。困った。われ如何せん。しょうがない、アタクシがやりましょう。でも、検査のタイミングを逃さないように、ずっと猫部屋の中で待機しているなんて、とてもじゃない。 「もしもし、奥様~! お願いします~。ウーちゃんがトイレで~す」 |
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和室(6畳間)に閉塞された同胎5仔(生後約12ヶ月?)の尿pH(M様ご測定)
(早朝・深夜の尿検査不可、朝夕2回牛生肉給餌、猫タワーからの飛び降り自由)
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猫名 |
07/18 |
07/19 |
07/20(金) |
2007/07/21(土) |
2007/07/22(日) |
07/23(月) |
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ア♂ |
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5.6 |
7.0 |
6.4 6.8 7.2 |
7.0 7.2 6.8 |
6.6 7.6 |
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イ♀ |
7.0 |
6.2 |
6.4 |
6.0 6.8 |
7.8 6.4 |
6.2 |
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ウ♀ |
6.4 |
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7.2 |
6.4 7.0 |
6.2 7.6 |
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エ♂ |
6.8 |
7.0 |
7.0 7.6 |
6.8 7.6 7.0 |
6.8 6.6 7.2 |
7.0 |
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オ♀ |
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6.0 |
7.6 6.0 |
6.6 7.4 |
6.2 |
6.4 |
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参考A |
6.2 6.8 7.2 5.8
7.6 |
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参考B |
5.6 5.6 5.8 5.8
5.6 5.2 6.8
6.0 5.6 6.4
6.2 |
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7月20日から4日間、毎朝、トイレに排尿の痕跡が残っていたよし。M様は朝一番尿のpHチェックができなかったことを気になされておられましたが、とんでもございません。 上表の参考A(元気な幼女)のデータは、夏休みで泊まりに来てくれた孫娘(もうすぐ5歳)のものです。別の日に測らせてもらった朝一番尿5回の測定結果は、pH5.8~6.2でした。 ♂猫アは、高さ約80cmの押入れ上段から、M夫人に押されて飛び降りる運動を好んだ。10数回も飛び降り運動を繰り返した後の尿は、pH5.6でした(07/19)。 これで判明しました。誰がキラキラ(ストラバイト)を出していたのか、の答えです。4日間のうち、弱酸性(pH6.4±0.2)ないしそれ以下の酸性尿を出していた日が何日あるか? 何となれば、朝夕2回の生肉が効いているからです。牛挽肉の肉食オンリーに切り替える前は、市販のキャットフードを置き餌にしていました。それらに野菜や大豆などのアルカリ性食品が含まれてなく、肉類だけの酸性食品だったとしても、置き餌はよろしくありません。 4段リングの猫タワーを♀猫イと♀猫オに占領され、部屋の隅で縮こまっていたという運動不足の♂猫ア・♀猫ウ・♂猫エについて、食後約3時間以内の該当する尿pHを通覧してみますと、せいぜい低下してもpH6.2程度にすぎません。もちろん、これでストラバイトを確実に予防できるのですが、猫タワーから飛び降りていた女ボス2頭の尿pHと比べてください。 仮説「♂ライオン」で、ストラバイトが♂猫に多発する原因の一つは、快適安全な室内に恐怖の敵がいない、それで警戒し緊張する機会がなくて交感神経が弛緩し、副交感神経優位となって尿がアルカリ性になったまま低下しなくなる…、のではないかと書きました。 上表をつらつら眺めていて思い付いたのですが、「猫の百度食い」がいけないのではなかろうか。ストラバイトで動物病院に来るのは、猫が犬の3倍近いと聞いてます。今まで、猫は水をあまり飲まないから尿が濃くなるからだ、♂猫の尿道が細くて長くてストラバイトが詰まりやすいからだ、などと説明されてますが、果たしてそれだけだろうか。もしかしたら、置き餌を少しずつ食べる猫の習性がストラバイト多発の主原因かもしれない。 |
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さて、上図の折れ線グラフに注目してください。M様から頂戴した4日間(7/20~7/23)の五つ子たちの尿pH値を線で結んだものです。不完全なデータ(早朝・深夜の尿pHが抜けている)のグラフなんか意味がない、と思われたら大間違い。学術論文じゃありません。偶然かもしれませんが、5頭の猫とも、尿pHが見事に上昇・下降を繰り返しています。 尿が一過性にアルカリ性になるのは、異常でも何でもありません。pH4~9くらいの範囲内で、絶えず目まぐるしく上昇・下降を繰り返して変化するのが正常な姿です。 毎月一回とか、毎週一回とか、動物病院で行う尿pHの定期検査のバカバカしきことよ! 獣医学の教科書を修正せねばなりません。だが、哀しいかな。かつて日本学術会議の講堂で颯爽と講演した若き俊英も、隠居すれば無力な爺。獣医学会での影響力はゼロになりました。となれば、「従医」の業界気質を逆手にとり、医学の教科書を修正してもらった方が早道かもしれない。との深慮遠謀で、隠居の身を省みず、痛風や糖尿病の皆さんに尿のpHチェックを推奨させていただいている次第です。もちろん、蟷螂の斧かもしれませんが…。 で、かんじんの体質は? ストラバイト体質は、どうなった? |
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「奥様も、お気づきになられましたでしょうか? イーちゃんとオーちゃんの物凄いケンカ…」 猫タワーの最上段の筒の上からオーちゃんがイーちゃんを突き落とす。イーちゃんが上に登ってきて、オーちゃんを筒の上から叩き落とす。てっきり楽しく遊んでいるものとばかり思っていたら、「どっちが女ボスになるか争っているんです」とSさんに教えられ、びっくり仰天。 ところが、猫たちの生存競争じみた争いは、M夫人にとってカルチャーショック。初めての新鮮な驚きだった。底知れぬ深淵を覗き込んだ不気味さを、とっさにお感じになられたという(30年ほど昔、お目出度い慶事と祝福された日本で初めての五つ子たちは、どうしているのかしら。無事に成長する可愛い姿が高校生になるまでテレビで放映されていたけれど、その後パッタリ姿を見せていない。もしかして、不運不幸で四分五裂?)。 ノラの子はノラへ帰そう。五人の首からリボンを外し、裏門の潜り戸を開けて公道に放つ。「元気でね。車に轢かれないよう気をつけるのよ。赤ちゃん出来たら産みに帰っておいで」 激しい喪失感・寂寥感・虚脱感、と同時に重荷を下ろして深い安堵感・解放感・疲労感。 Sさんが扉を開けると、アーちゃんとエーちゃんが飛び込んできた。お帰りなさ~い。もう 退出時間を気にするSさんに頼み、猫部屋の掃き出し口の釘を抜き、竹竿を取り払ってもらう。これで前のように、庭へ自由に出入りできる。でも、隣家に迷惑かけぬよう、排泄は猫部屋の中でさせよう。トイレ台を二つ残し、大好物の生肉を部屋の中で与えることにする。 |
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お手伝いさんの提案で、生垣から一番遠い勝手口の庇の下の雨がかからぬ乾燥した地面に、コンクリートブロックで囲った約1平米の砂場を作ってあげたところ、2頭の♂猫たちが好んで排泄するようになり、隣家の庭へ侵入する気配は全く見られないとのこと。 末筆ながら、生後半年になるやならぬやの子猫の去勢手術を引き受け、無事に成功なされましたY院長の卓抜たる手腕に、深甚なる敬意を表させていただきます。それと共に、最良の顧客になっていたかもしれないM夫人に、Y院長を主治医にせよと推薦いたしませず、誠に申し訳なく心から深くお詫び申し上げます。敬具 20007/09/28 Dr.中島健次記 |
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1. 御先祖様、なにとぞ子孫を絶やさないでくださいまし! 2. 三つ子以上は不妊治療の失敗作です! 3. 東京に、あの澄んだ青空をもう一度! |
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中島先生 今日もこの肌寒さ・・・先日、サマーカットにした小鉄が寒い寒いと丸まっております。 さて、M様の五つ子物語を拝見させて頂きました。お屋敷から放たれた子猫の行方が気になっております。いきなりの厳しい都会の中で強く生きていてくれれば良いのですが。。。 個人的に私は、不幸な野良猫を増やさない為にも、避妊去勢手術は必要だと思っています。 地域猫という位置づけも、避妊去勢をしてこそのもの。 我が家の猫、あー(奥様の猫と同じ名前ですね)も、元々は捨て猫。足立区に住んでいた父の家の前に捨てられていて、父が拾った猫。一年半程して、我が家に引き取ったのですが、生後半年くらいの時に、小鉄の主治医に避妊手術をして貰いました。 一切外へは出しませんが、さかりの鳴き声のすごさに驚いたのと、頻繁に訪れるさかりの本人の辛さの方が大きいと考え、まだまだ幼い顔のあーのお腹を切って貰った訳です。 一度も子を産んでないこのあーちゃんですが、その後、弟宅に二匹の子猫が拾われ、仕事の関係で、ミルクをあげられないと一時我が家に来た兄弟猫の世話を必死にやっておりました。 ウンチでベチョベチョに汚れたお尻を洗おうと私が子猫を洗面台に連れて行くと、子猫が恐怖でミーミー鳴きわめき、それに危機を感じたのだろうか、あーが洗面台にのぼり、私の手から子猫を奪おうとしておりました。母性本能なんだろうなぁと関心してしまった私。 その後に生後49日目の小鉄がやって来たのですが、この時もすごかったですよ。そのくらいの子犬も、食べては寝て遊んでは寝てと、ところ構わず寝てしまう。そんな小鉄の横で添い寝してやるあーちゃん。この子が人間なら、間違いなく過保護な親になるなと思ったものです。 が!今では、そんな恩を忘れた小鉄に頭に来る事もあるのでしょう、吠え掛かられるとポカッと一撃食らわしております。決して爪は立てないので、小鉄も舐めきってるのでしょう。 私も子供を産む臓器を持ちながら、産んでいない女として、一個人としての猫の避妊去勢に対しての思いです。これに関しての奥様のご意見を是非お聞きしたいと思います。 |
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楽しいだなんて、はる様に叱られてしまいますね。猫の避妊去勢は笑い事じゃございません。 この切なる気持ちがアタクシの正直な本心です。それなのに、中島先生は削るという。削ってはならないと拒絶したら、実は娘(梨本佳与)が猛反対。不妊に苦しむ女性たちの気持ちを傷つけるから絶対に削除すべきだと言ってます、とのこと。それじゃあ、まあ、しょうがない。 でも、中途半端な妥協は宜しくありませんでしたね。はる様も子宝に恵まれなかったよし。それが、ご結婚なさらなかったせいなのか、ご結婚されていてもご主人に問題があったのか、余人の与り知らぬこと。もしも、不幸にして私と同じように、ご自分の体内に何かが欠けておられましたのなら、五体健全の他者を羨みこそすれ、あえて毀損する罪を犯す気にはなられますまい。 人類とって家畜が大切なのは承知しております。馬やラクダなど運搬に役立つ家畜の雄は、繁殖期になると暴れて手に負えなくなるそうですから、去勢は必要だと思います。牛や羊などの雄は去勢した方が飼いやすく、肉質が柔らかくなるそうです。また、テレビで見かける盲導犬や麻薬犬、災害救助犬、猟犬、牧羊犬など人類の役に立つ犬たちの場合、その特技を特化するために育種改良し、不適合個体を淘汰するのは当然なこと、と理解することくらいアタクシにもできます。でも、可愛いからこそ一緒に暮らす猫や犬たちは、断じて家畜ではありますまい。 猫たちや、猫より弱々しく見える小さな犬たちの場合、繁殖を営利事業とする者は別として、 そんな自分を棚に上げているようで気が引けますけれど、お住まいの広さや食餌費など飼い主さん側の事情によって、飼い猫の去勢避妊手術が励行されている風潮は納得できません。 出て行ったまま戻らない雌猫3人を、ご心配くださってありがとうございます。でも、たぶん車に轢かれたなんてことはないはずです。どこの城下町も同じだと思いますが、この辺は千代田城を見通せないように細い道が入り組んでまして、自動車はめったに入ってきません。消防車が通れるように道路拡幅計画が持ち上がったこともありますが、住人たちの反対で実現せず、火事のときは長いホースを何本もつないで水を送ることにしました。伐採禁止の大木が多く、いたるところに猫たちが潜むに適した藪が散在しております。むしろ畑や雑木林の多かった練馬の方が道路の幅は広く、自動車の通行が激しくて、猫たちにとって危険なのかもしれませんね。 猫に詳しい家事ベテランのSさんの提言により、受胎した雌猫イ・ウ・オーちゃんたちがいつでも帰ってこられるように、裏門の扉の下の角を切り取って通路を開けました。ちょっと小さいのではとSさんに言いましたら、猫は頭がくぐれさえすれば、お腹が大きくても平気で通り抜けられるとのこと。子猫たちが生まれましたら、今度こそ去勢なんてやりません。子猫が増えたら隣家の境に網を張る予定でおりますが、中島先生に魚網なら安価だと教えていただきました。 |
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