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糖尿病で死ぬのが定めの家系に生まれた私は、肥満防止と糖尿病回避を願い、30歳代の半ば頃から、なるべく粗食・少食・運動励行を心がけようと気にはして参りました。しかし、元気な壮年のときは、犬と一緒に歩いたり走ったりしながらも、ときには面倒くさくなり、運動効果に疑念を抱いたことなきにしもあらず。 かつてあれほど敏捷に雉や野兎を追いかけ回し、猫どもを木の上に追い払い、赤茶色に輝く毛並みをなびかせながら颯爽と用水路を跳び越し(お父さんは跳べずに橋まで遠回り)、道で大型犬に遭遇しても吠えず尻尾を巻かず頭を上げて平然と通り過ぎ、家の前の通行人や新聞・郵便配達、宅配便には無言でいて戸別訪問のセールスにだけ低く唸って威嚇し、発情中の雌犬が庭の外を通れば垣根を乗り越えて失踪したまま何日も帰ってこなかった犬の中の犬である見事な犬が、みるみるうちに老衰してしまいました。 ああ、オレもこのように死にたい。壊疽やら蜂窩織炎やら尿毒症やら、糖尿病の末期症状に苦しみながら死んで行った身近な者たちに比べ、何と見事な最期であることか。どうせ誰もが必ず死ぬんだから、針を刺したり管をつないだりしないで静かに息を引き取りたい。 |
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かの始皇帝でさえ、不老長寿のクスリもサプリも見付けられませんでした。科学の進歩した今日なら、多少なりとも有効なものがあるはずだと期待なされるのは、各人の自由です。 故デンの垂れ流した糞尿を始末しながら、しみじみ私は思いました。なんて可哀想なんだ。野生のオオカミが死ぬときは、こんな惨めな状態にならなかったに違いない。怪我や老化で走れなくなり、群と一緒に狩りができなくれば死を待つのみ。糞尿にまみれる間もなく肉食獣や昆虫などの餌食になり、それらの糞となって土に帰す。厳粛な自然の摂理です。 幼い子供たちの理不尽な死亡事故をテレビで見るたびに、怒りで腹が立ってなりません。 考古学 平たく申せば 墓荒らし |
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