ストラバイト完防の第2手段は肉食オンリー
(野菜・果物、火に油!)
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運動すれば尿がサッと一過性に酸性化します。ぜひ、ご自分の目で確認してください。
あれこれ食餌のことで迷い悩んできた苦労や努力や出費などがバカバカしくなります。
同様に、肉や魚などを食べさせれば尿pHがスーッと低下しますので確認してください。
無知の鞭もて我が子を追い詰め、膀胱切開・陰茎切除。それでも止めない
茹で野菜
 

 


肉類(+穀類) これで尿が一過性に酸性化する

 ご自分の愛犬・愛猫に何を食べさせようと自由です。余人のとやかく申すことじゃございません。でも、ほんのちょっと前(30年くらい?)まで、日本の犬も猫も、家人が食べ残した前日の冷や飯に、残った味噌汁をぶっかけたものが常食でした。鍋底に残った煮干や鰹節などが人間から与えられる唯一の動物性蛋白でした(不足分は自力摂取=ネズミ、スズメ等)。

 そんな食餌でも、犬や猫はちゃんと元気に生きていました。今と比べて、それほど短命だったとは思えません。今や栄養満点の高価なエサのお蔭で、多少は長生きできるようになったのかもしれません。でも、むしろ癌や糖尿病、白内障、尿路結石、尿道閉鎖、ペニス切断など、余計な苦痛を背負い込ませてしまったのではないかしら。

 運動さえ充分なら、それだけでストラバイトを確実に予防できます。だから、何を食べさせたって一過性に経過し、翌朝の運動で弱酸性以下の尿が出れば何の心配もなし。
 だが、早朝出勤・深夜帰宅で我が子に日光を当ててやれないとか、怪我や痛風などで我が子と一緒に走ってやれないとか、様々な事情によって運動不足を回避できない場合もあるかと存じます。そのときは止むを得ない。あんまり感心できない次善の手段ですけれど、肉食オンリーの食餌に徹してください。
 

 

 
 近代出版「人畜共通伝染病」から引用

 

 牛・豚・馬・鹿・兎・イルカ・鶏などの、なるべく血まみれの生肉が望ましいのですが、入手困難でしたら、煮たり焼いたりしてもOKです(一番安価な豚コマで可、味付け無用)。
 ただし、猫には生の豚肉を食べさせない方が無難です。神経質になる必要はないと言われてますが、トキソプラズマという猫の寄生虫は豚やネズミから感染するからです。

 生肉を食べてくれなければ、ハム・ソーセージなどの加工肉や生魚、干魚、鰹節、スルメなどの魚介類でも結構です。
これらは酸性食品ですから、必ず食後に尿pHが低下します(ただし、シラスボシや煮干などの小魚は骨=カルシウムごと食べるのでアルカリ性食品に分類されている)。

 とにかく当分の間、ストラバイトの不安が解消されるまで、野菜・果物は食べさせない方が無難です。特に、茹で野菜は蓚酸カルシウム結石の原料になるので絶対厳禁です。

 

 


 肉ばかりだと経済的負担が大きくて続けられないようでしたら、増量材として米・うどん・そば・パン・パスタなどの穀物(酸性食品)を加えてください(いわゆる残飯でOK)。
 犬や猫が穀物を消化できるかどうか私は知りません。でも、現実に肉入り飯を好んで食べる犬や猫が多いようです。学理の裏付けはないものの、それで故障が出ないのなら良いじゃありませんか。ちょっと前まで、日本の犬と猫の食餌は残飯+ミソ汁だったのです。

 ただし、食餌の好みが強い個体も少なくありませんので、肉類+穀類=酸性食品を採用なさる際は、何卒、飼い主様の自己判断・自己責任でお願い申し上げます。
 採用した酸性食品が我が子に有益か否か、本当に尿が一過性に酸性化するのかどうか。どうぞ、ご自分で我が子の尿pHをチェックし、ご自分の目で確認してくださるよう願います。
それが簡単にできるようにとの想いで、私の
特許pHスティックは発明されました。

 なお、生の馬肉は尿路結石を作りやすい、などとクダラぬことを書いているブログがありました。バカバカしい。長野県や熊本県の住民はじめ、馬刺しが好きなニンゲンたちに尿路結石が多発していたら大騒動になりますよ。
 ほかにも、尿路結石が出来やすいので牛肉はイケナイとか、赤身の肉はダメだとか、いろんな説が飛び交っているようです。実にバカバカしい。サバンナでシマウマなどの生肉を食べているライオンたちは、みんな尿路結石を持っていると実証してから言いなさい!

 あなたが肉を食べるとき、尿路結石の原因になるかどうかと一々気にしておられますか?10万人に一人か、100万人に一人ぐらいはいるかもしれないけれど、普通の人は全く意識せずに食べていると思います。自分が平気で食べているのに、犬や猫だと気にかかるなんて理屈に合わない変な話です。野生の肉食動物たちは、大昔から生肉だけ食べて生き続けているんです。今でもそうなんです。どうか、くだらない流言飛語に惑わされませぬよう。
 

 

 

 
 
五つ子の猫たちの尿pHストラバイト体質?から転載)

 かくして、五つ子の貴重この上なき尿pHのデータを入手できました。M様、および補佐役S様に心から篤く厚く御礼申し上げます。本当に、ありがとうございました。感謝、感謝です。

 7月20日から4日間、毎朝、トイレに排尿の痕跡が残っていたよし。M様は朝一番尿のpHチェックができなかったことを気になされておられましたが、とんでもございません。
 これは、事前の説明を欠いた当方の手落ちです。朝一番尿のpHチェックが簡単なのは、自分で検尿のできるニンゲンと飼い主さんと散歩に行くまで排尿を我慢できる犬だけです。 
 猫の場合は非常に難しく、例えば飼い主さんと一緒に寝ていた猫が、明け方、フトンから出て行った。それで、ああトイレだなと気付く。というような状況でなければ、なかなか朝一番尿のチェックは困難です。説明不足で余計な気を使わせてしまい、申し訳ございませんでした。
 本来なら、こういう実験は、とっくの昔に獣医大学でやっておかなければならないことです。学生たちは徹夜なんか平気の平左、喜んで見張ってくれるでしょう。そういう地道な基本の実験をせず、犬の心臓移植やら猫の腎臓透析やら、何十年遅れの「従医」のマネゴトばかりがもてはやされてしまいました。私どもこそ、お詫び申し上げなければならない立場です。

 上表の参考A(元気な幼女)のデータは、夏休みで泊まりに来てくれた孫娘(もうすぐ5歳)のものです。別の日に測らせてもらった朝一番尿5回の測定結果は、pH5.8〜6.2でした。
 pHスティックご利用の飼い主様たちから送られてきたデータを総合しますと、若くて腎臓機能が正常の健康な猫や犬も、朝一番尿はpH6.0前後にまで低下する傾向にあります。
 それ故、7月20日から4日間、毎朝9時の朝食(生肉)前に測定された尿pHは、酸性になるだろう。との予想に反し、実際はpH6.8や7.0でした。特に♀猫イでは、07/22の08:20にpH7.8になっています。いったい何があったのだろう。
 この♀猫イは、猫タワーの天辺から競争相手の♀猫オを何度も突き落としていたそうですが(後述)、勝利の瞬間の感激や快感が原因だろうか。それとも、大好きなママ(M夫人)が部屋に入ってきてくれた瞬間、激しい歓喜で副交感神経が全開したのだろうか?
 上表の参考Bは、2007/07/21における66歳の私の尿pHです。動脈硬化が進んで手足の指先が痺れたり、感動・感激することのなくなったボケかけ老人の尿は、常に酸性になりがちです。尿のpHアップに暗中模索・苦心惨憺し、私は3年もかかりました。それに比べたら、元気な若猫や若犬の尿pHダウンなんて簡単至極。運動させれば済むのですから。

 ♂猫アは、高さ約80cmの押入れ上段から、M夫人に押されて飛び降りる運動を好んだ。10数回も飛び降り運動を繰り返した後の尿は、pH5.6でした(07/19)。
 ところが、運動の強制を止めた07/20からの4日間、♂猫アの尿は最低でもpH6.4どまり、それ以下には下がらなかった。おそらく、猫アは寝そべってばかりいたのだと思われます
(pH6.4の尿は朝の09:40に出ているが、これは明らかに朝食で食べた
生肉の効果です)。
 一方、高さ約2mの猫タワーの頂上から互いに落とし合った♀猫イと♀猫オでは、両者ともpH6.0の酸性尿が出ています。高所から飛び降りて着地する瞬間の衝撃が、さぞかし猫の四肢の筋肉に程好い疲労をもたらすのだろうと推察されます。

 これで判明しました。誰がキラキラ(ストラバイト)を出していたのか、の答えです。4日間のうち、弱酸性(pH6.4±0.2)ないしそれ以下の酸性尿を出していた日が何日あるか?
 ♂猫ア:2日、♀猫イ:4日、♀猫ウ:2日、♂猫エ:1日、♀猫オ:4日。したがって、4日間、毎日一度、弱酸性以下の尿が出ていた♀猫イと♀猫オは、明らかにストラバイトとは無縁だったはずです。となると、他の3頭ア・ウ・エのうちの誰か?
たぶん、その3頭ともストラバイトを出していたのだろうと推察されます。

 何となれば、朝夕2回の生肉が効いているからです。牛挽肉の肉食オンリーに切り替える前は、市販のキャットフードを置き餌にしていました。それらに野菜や大豆などのアルカリ性食品が含まれてなく、肉類だけの酸性食品だったとしても、置き餌はよろしくありません。
 理由は簡単。安全な室内で寝そべったままノンビリしていると、四肢の骨からカルシウムや燐酸塩類などのアルカリが溶け出して血流に乗る。体内の過剰なアルカリを中和する酸類が足りないと、アルカローシスになってしまう。そうならないようにホメオスタシス(恒常性維持機能)が働き、過剰なアルカリが腎臓で濾過されるから尿がアルカリ性になる。
 こういうとき、置き餌をちょぼちょぼ食べていたのでは追いつかない。かつての日本軍が敗け続けたのは、激戦地へ少数兵力を断続的に投入したせいだったという。それと同じです。
 体内に溜まった過剰のアルカリを中和するためには、一挙に大量の酸性食品を摂取しなければならないのではなかろうか。朝夕2回、たっぷりと
を食べることによって、体内に溜まったアルカリを確実に中和させる。その結果、弱酸性以下の酸性尿が出てくるのです。

 4段リングの猫タワーを♀猫イと♀猫オに占領され、部屋の隅で縮こまっていたという運動不足の♂猫ア・♀猫ウ・♂猫エについて、食後約3時間以内の該当する尿pHを通覧してみますと、せいぜい低下してもpH6.2程度にすぎません。もちろん、これでストラバイトを確実に予防できるのですが、猫タワーから飛び降りていた女ボス2頭の尿pHと比べてください。
 やっぱり私がかねてから強く申しているとおり、エサよりも運動です。肉食オンリーに徹してストラバイトを防ぐのは次善の策。あくまでも運動第一が最善であることを、改めて確認することができました。

 仮説「♂ライオン」で、ストラバイトが♂猫に多発する原因の一つは、快適安全な室内に恐怖の敵がいない、それで警戒し緊張する機会がなくて交感神経が弛緩し、副交感神経優位となって尿がアルカリ性になったまま低下しなくなる…、のではないかと書きました。
 でも、一緒に生まれた姉だか妹だかが激しく争そっているのを恐れ、緊張して部屋の隅で縮こまっていたはずなのに、♂猫アとエの尿は酸性にならなかった。もしかすると、去勢した♂猫は戦列外になるのではなかろうか。つまり、避妊してない♀猫たちから相手にしてもらえない。無視されて面白くないから、ごろごろ寝そべるしかない。それでストラバイトが出やすいのではなかろうか? 以後、ストラバイトの出た♂猫の去勢の有無に着目してみます。

 下表をつらつら眺めていて思い付いたのですが、「猫の百度食い」がいけないのではなかろうか。ストラバイトで動物病院に来るのは、猫が犬の3倍近いと聞いてます。今まで、猫は水をあまり飲まないから尿が濃くなるからだ、♂猫の尿道が細くて長くてストラバイトが詰まりやすいからだ、などと説明されてますが、果たしてそれだけだろうか。もしかしたら、置き餌を少しずつ食べる猫の習性がストラバイト多発の主原因かもしれない。
 一人暮らしで昼間は仕事に出かける飼い主さんたちに、実験をお願いします。ケージや室内に猫を閉じ込めて外出するとき、今までは置き餌にするのが常識でした。留守中でも空腹にならないようにするため、自動給餌装置の特許もたくさんあります。その常識に逆らって、餌を片付け、水だけ置いて外出する。帰宅したらケージから解放すると共に、生肉を満腹するまで食べさせてあげる。生肉は腐敗するから、食べ残しは冷蔵庫に仕舞う。朝夕2回の肉食満腹によって、必ず愛猫の尿pHが低下するに違いない。ぜひ、試してみてください。
 ただし、ボケかけの老獣医師の頭を過ぎった思い付きにすぎません。試していただくのはたいへん嬉しいのですが、何卒、自己判断・自己責任でお願い申し上げます。 
 

 

 和室(6畳間)に閉塞された同胎5仔(生後約12ヶ月?)の尿pH(M様ご測定)
(早朝・深夜の尿検査不可、朝夕2回牛生肉給餌、猫タワーからの飛び降り自由)

猫名

07/18

07/19

07/20(金)

2007/07/21(土)

2007/07/22(日)

07/23(月)

ア♂
(赤)

 

5.6
(11:45)

  7.0
(15:25)

  6.4    6.8    7.2
(09:40) (13:00) (21:15)

  7.0    7.2     6.8
(07:35) (14:10) (17:55)

  6.6    7.6
(08:05) (10:30)

イ♀
(黄)

7.0
(18:30)

6.2
(12:05)

  6.4
(13:00)

   6.0    6.8
(10:30) (22:20)

  7.8    6.4
(08:20) (21:15)

  6.2
(09:55)

ウ♀
(青)

6.4
(17:35)

 

  7.2
(09:40)

   6.4    7.0
(11:20) (16:50)

  6.2    7.6
(10:15) (18:00)

 

エ♂
(緑)

6.8
(17:10)

7.0
(20:00)

  7.0    7.6
(10:45) (14:40)

   6.8    7.6     7.0
(08:35) (11:05) (15:10)

  6.8    6.6    7.2
(10:30) (13:05) (21:10)

  7.0
(07:30)

オ♀
(橙)

 

6.0
(18:10)

  7.6    6.0
(11:00) (21:35)

   6.6    .4
(08:05) (17:15)

  6.2
(09:30)

  6.4
(10:15)

参考A
(元気な幼女)

    6.2      6.8      7.2      5.8      7.6
 (07:03)   (11:33)   (16:41)   (18:58)   (21:25)  〈2007/08/18〈土〉測定〉

参考B
(ボケかけ爺)

  5.6    5.6    5.8     5.8     5.6    5.2     6.8     6.0     5.6    6.4    6.2
(00:48) (03:43) (05:35) (07:31) (09:47) (12:07) (15:01) (18:29) (20:34) (21:49) (23:53)


 
イ♀(黄)とオ♀(橙)に注目! これが健康で正常な尿pHの姿です
  これならストラバイトは出来ない(作表・作図:中島健次、不許複製) 

 

  さて、上図の折れ線グラフに注目してください。M様から頂戴した4日間(7/20〜7/23)の五つ子たちの尿pH値を線で結んだものです。不完全なデータ(早朝・深夜の尿pHが抜けている)のグラフなんか意味がない、と思われたら大間違い。学術論文じゃありません。偶然かもしれませんが、5頭の猫とも、尿pHが見事に上昇・下降を繰り返しています。

 尿が一過性にアルカリ性になるのは、異常でも何でもありません。pH4〜9くらいの範囲内で、絶えず目まぐるしく上昇・下降を繰り返して変化するのが正常な姿です。
 尿がアルカリ性になったため、目に見えない微小な三重燐酸結晶が析出するのは単純な化学反応にすぎず、尿と一緒に体外へ捨てられるのだから無害です。
 警戒すべきは、尿がアルカリ性になったまま低下しなくなること。これがイケナイのは、析出した微小な三重燐酸結晶がドンドン大きくなってしまうからです。砂粒くらいの大きさなら、尿と一緒に出てきてキラキラ光って見えるので飼い主さんに気付いてもらえます。気付かれずに放置されると、カルシウムなど他の尿成分が結合して巨大な結石になってしまい、尿道を詰まらせたり、膀胱粘膜を傷付けたりして死を招きます。
 だが、無闇に恐れることはありません。尿がアルカリ性になっても、上図のように一過性に弱酸性以下に低下すれば何の問題もないのです。

 毎月一回とか、毎週一回とか、動物病院で行う尿pHの定期検査のバカバカしきことよ!
上図を御覧いただけば、どなたにも納得していただけましょう。本当に愚かな習慣です。
 でも、大本は医学領域での誤解に発しています。腎臓で濾過された不要物・有害物を体外へ捨てるための液体である尿を、かつては「体液」の一つと認識していたようなのです。
 体液なのだから、血液などと同様にホメオスタシス(恒常性維持機能)で管理されているに違いない。故に、血液の正常値がpH7.35〜7.45に維持されているのと同様、尿のpHにも正常値がなくてはならないはずだ。尿pHの正常値はpH6付近だ、いやpH6.0〜6.5くらいだ、犬や猫ではpH6.2〜6.4だ、などと諸説紛々。決められないのが当たり前、上図のように、常に大きく変化しているのが正常な姿だからです。

 獣医学の教科書を修正せねばなりません。だが、哀しいかな。かつて日本学術会議の講堂で颯爽と講演した若き俊英も、隠居すれば無力な爺。獣医学会での影響力はゼロになりました。となれば、「従医」の業界気質を逆手にとり、医学の教科書を修正してもらった方が早道かもしれない。との深慮遠謀で、隠居の身を省みず、痛風や糖尿病の皆さんに尿のpHチェックを推奨させていただいている次第です。もちろん、蟷螂の斧かもしれませんが…。
 

 

 


中野お犬様屋敷の主食は米麦だった

 日本の犬と猫は、数千年間も日本人の残飯で生き抜いてこられたのです。だから、穀物がイケナイなんてことは絶対にないと思います(外国産の犬・猫は保証しかねますが…)。
 たとえば、中野サンプラザと隣の中野区役所付近は、かって軍事スパイを養成していた陸軍中野学校の跡地です。それ以前は、「生類憐みの令」による30万坪の「犬屋敷」があったところで、史跡として区役所の玄関横に犬のブロンズ像(7体)が飾られています。

 その説明文だったか、記憶があいまいなんですが、屋敷に収容したお犬様8万頭の食糧として、米○万石、麦粟稗○万俵、味噌○万樽、干し鰯○万俵など、年間約10万両もの餌代を江戸町民が負担させられていた、と書かれていたように記憶しております。
 肉食動物のオオカミやライオンの系列に属する犬・猫の腸に、穀物を消化し吸収する酵素が備わっているはずがない。とは思うものの、現実に肉入り飯をパクパク食べてくれるし、尿のpHダウンに有効であるのだから、若干程度は消化されるのかもしれない。残飯で満腹していた昔の犬や猫に、デブはいなかった。少なくとも私の記憶ではデブ皆無です。
 穀物は犬・猫の消化管を通過するだけで吸収されないのではなかろうか? もしかしたら、ミソ汁のダシの煮干とか、自分で捕まえたスズメやネズミなどが主要な栄養源だったのかもしれない。あるいは、熊みたいに穀物も消化できる雑食動物に変化したのだろうか?
 

 

 


酸性・アルカリ性薬品もある

 上記『内科診療の実際』に、糖尿病、痛風、リウマチ、高血圧症、動脈硬化症などアルカリ欠乏性の疾病には、アルカリ性食品を摂取させたり、重炭酸ソーダ、クエン酸ソーダ、沈降炭酸石灰等のアルカリ性薬品を投与すべしと書いてあります。現在、痛風患者の多くは医師に処方されたクエン酸製剤を服用しているようなのですが、もしかしたら大正時代からの伝統療法なのかもしれませんね。
 いっぽう同書に、腎盂炎、膀胱炎、癲癇、喘息、結核などアルカリ過剰性の疾病には、酸性食品を摂取したり、
カルシウム塩、リモナーデ(燐酸、塩酸、クエン酸)、塩化アンモン、燐酸アンモン等の酸性薬品を投与するようにと書いてあり、これが実はストラバイト対策として獣医療の分野で踏襲され今日まで続いております。
 ストラバイト(尿晶)の元になる三重燐酸結晶が尿に析出したとき、「ストラバイトのクスリ」と称する粉を食餌に混ぜて食べさせるように、獣医師から指示された飼い主さんが少なくないと存じます。粉の正体は上記酸性薬品だったり、獣医師仲間が用途発明した
フマール酸DLメチオニンだったりして、動物病院ごとにマチマチです。
 クドクドと何度も申しておりますように、尿の結晶なんて無害です。どうせ尿と一緒に排泄されてしまうのだから、気にする必要はありません。問題なのは、尿pHがアルカリ性になったままで低下しないことにあります。
 腎臓機能が正常に働いている健康な犬や猫の尿pHは、測定するたんびに上昇下降を繰り返し、目まぐるしく変化しています。それ故、尿がアルカリ性のまま低下しないのは異常事態です。だから、尿中の燐酸塩類が析出して三重燐酸結晶になり、さらにアルカリ性の状態が長引くことで微小な三重燐酸結晶が砂粒状のストラバイト(尿晶)になり、ついにはカルシウムなど他の尿成分が結合して本物の結石(ストラバイト由来の尿石)になるのです。
 したがって、毎日一度でも良いからアルカリ性の尿を一時的に弱酸性〜酸性へ低下さなければならない。そのための酸性食品であり酸性薬品なのです。でも、○○食や○○ジュースの方が良いと思われるなら、それも結構です。何を選ぼうと、あなたの勝手です。
 しかし、ストラバイト対策において、食品・薬品は第2手段にすぎません。我が子を走らせたりジャンプさせたりするだけで必ず尿pHが低下することを、お忘れなきよう願います。
 

 

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