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自宅の広い庭を駆けまわれるイヌはもちろん、一日中ほとんど鎖につながれたまま夏も冬も庭の犬小屋で寝ているイヌの尿にも、また自由に屋外へ出て地上を走りまわれるネコたちの尿にも、ストラバイト(尿晶)が見つかるのは極めて稀です。
いっぽう、室内で暮らしているイヌやネコの尿には、頻繁にストラバイトが出現します。それは、なぜなのでしょうか?
誰でも簡単に使える「pHスティック」を発明し、恐る恐るパソコンで通販を始めたところ、案ずるよりも産むがやすし。とっても便利だ、判定しやすいなど、お世辞とは思えないご好評をいただき、大勢のリピーター様にも恵まれました。その通販で受注した製品を発送するため、封筒に宛名を書いていてフッと気付いたのです。これもマンション、次のもマンション、なんだかpHスティックのお客様はマンションの住人が多いなあ…。
不思議なこともあるもんだ、と懇意にしている動物病院の院長に話してみたら、なんとまあ、顔の見えない通販では覗き見ることのできない事情を教えてもらいました。
院長いわく、ストラバイトのイヌやネコを動物病院に連れてくる飼い主さんは、マンション住まいであれ、一戸建ての住人であれ、子供のいない共稼ぎ夫婦や独身のOL、それと一人暮らしの老人が多い、とのこと。
いずれも事情は同じで、寂しいからペットを飼う。しかし、仕事を持つ社会人は朝から出勤して昼間は不在のため、留守中のペットは室内に閉じ込められっぱなし。
イヌもネコも室内での排尿・脱糞をしつけられていることが多く、イヌを連れて散歩に出る機会は少ない。たまに外へ出ることがあっても、飼い主さんが仕事から帰ってきたあとなので、真っ暗な夜道を歩くことになる。
また、ペットを抱いて一緒に寝る老人の中には、まるで代理夫や代理孫かと思わせるほどペットを溺愛する傾向が強い。そのため、足が汚れるだの、他のイヌに吠えられるだの、何だかんだと口実をこしらえて、ペットを部屋の外に出したがらない飼い主さんが多い。
さらに、ペット禁止の集合住宅で、こっそり飼われているイヌやネコたちは、人目を避けるため、散歩どころかベランダにも出してもらえず、室内に閉じ込められっぱなしにされている場合が多い、とのことでした。
この話を聞かせてもらったのは2002年の春頃です。pHスティックご利用のお客様の中にも、院長談話に該当する方がおられるのかどうか、私にはわかりません。でも、愛犬を日光の降り注ぐ屋外で全力疾走させたり、自転車などで強制的に引っ張って走らせることをお勧めすれば、反論せず直ちに実行してくださる素直な飼い主さんが大半です。
最近、テレビコマーシャルで、室内に拘束された子犬の姿が目に飛び込んできました。携帯電話で室内のカメラを作動させ、飼い主さんが留守中の子犬を見ることができる。カメラ内蔵のスピーカーで飼い主さんが子犬に声をかけることもできる、という宣伝です。けれども、室内に閉じ込められた子犬の一生は、これからどうなるのでしょうか?
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